@telier OWLのブログ(アトリエ アウルのぶろぐ)

くつと修理とその周辺…日々の記録です。

学生カバン、ベルト修理

2018-12-24 21:46:27 | 過去のブログ2021年10月まで
リュックのベルトの部分が千切れています。黒の革でベルト部分両方とも交換します。
↓修理前



在庫で似たような色ツヤの黒革がありましたのですぐ作業に移れました。
古いベルトを取り外す→パーツ型どり→作成・取り付けです。



↓修理後





学生カバンは毎日使うものなので
学校がお休みのタイミングで修理を依頼されることが多いです。

お渡しするときに3年間のみ使うものなので途中で買い直すのもお金かかりますね…というお話をしてたら
本人が新品は嫌だとのことでした。よく考えてみれば上級学年の途中で自分だけおニューのカバンなんて新入生みたいでイヤですね。学生時代なんてはるか昔だから忘れていましたが、そりゃそうだと納得しました。

今回はネットとホームページの修理例を見て依頼してくだったそうです。
長いこと全然更新してないのですけど更新していかなきゃな、と思いました。

紳士ワークブーツ、ソールの修理

2018-12-22 21:00:00 | 過去のブログ2021年10月まで
バイクに乗って来られたお客様、
こちらのブーツもバイク用だそうです。長年履きこんだブーツは男前です。減りすぎたカカトやソールを直せばもっと男前です。

オールソールではなく現状から補修していきます。

↓修理前












↓ひび割れは補修
減りすぎ・穴は革で補充




継ぎ跡を目立たなく…ということを目指しています。

↓修理後










仕上げに靴磨き



婦人バッグ、ショルダーベルトを作成

2018-12-21 21:38:00 | 過去のブログ2021年10月まで
サイドにDカンという金具がついているポーチやトートバッグがありますが
これはショルダーバッグにもできるようにベルトを取り付けられる仕様なのです。


赤い革でショルダーベルトを作成・とりつけました。123㎝あります。

婦人ポーチ、持ち手交換

2018-12-21 21:21:00 | 過去のブログ2021年10月まで
合成皮革の持ち手が劣化して表面がめくれていますので、持ち手交換をします。革で作成し、とりつけ。

↓修理前





似た色の革が在庫でありました!


取り外した合成皮革の持ち手とショルダーベルトを取り付けるための根付け。


根付けも作成、Dカン金具は再利用。


持ち手を作りました。



八方ミシンで縫い付けてからカシメ固定


↓修理後





巻革交換に思う

2018-12-13 03:01:27 | 過去のブログ2021年10月まで
『スタック巻革交換』でヒールを取り外して取り付けることの難しさを書いたのですが、女性はあの細くて高さのある不安定なもので歩いたり走ったり階段を上がったりしているのですから頑丈に取り付けられているのは当然なのです。(稀にどうしてこんな弱い取り付け方なのか疑問に思う靴もあります。)

もし、歩いてる最中にヒールがはずれたら…。

取り外したヒールはしっかり取り付けなければならないのです。
しかし、
・ネジや釘を打つ角度を間違うと突き抜けてしまうので、打てる場所が限られている
・古いヒールは取り外したネジ穴や釘穴があいているので、その穴がつぶれて使えないことがある
・かといって位置をずらすとシャンクという鉄のプレートがあったりする
 …など、苦戦する時は厳しい条件が重なっています。

ヒールを取り外さない方法を試したこともありますが、やはり仕上がりが全然違うので。

今は
・きちんと外す
・しっかりつける&出来る限り美しく
でやっています。


表面の革だけを巻き替える修理を
『巻革交換』
プラスチックのヒールごと新しくする修理を 
『ヒール交換』
『ヒール巻革交換』
といいます。
※まったく同じヒールはないので似た形状と高さで取り付けられるもの


ヒールの状態で取り付けがどうしても無理と思われる場合は、ヒールごとの交換を提案させて頂くこともあります。安全第一で。