@telier OWLのブログ(アトリエ アウルのぶろぐ)

くつと修理とその周辺…日々の記録です。

ゴルフパターカバー、作成 (見本あり)

2020-01-30 08:56:04 | 過去のブログ2021年10月まで
合成皮革のゴルフパターケース、劣化で剥がれがみられます。

気に入って使っておられるので
合成皮革→革で作成してほしいというご依頼です。

本革で作成し直します。
お預かりした見本に近い革の色や内側の生地を使用。

↓お預かりしたパターカバー





↓型紙をとるためばらしています。





↓完成品










婦人ショートブーツ、スタック巻革交換とハーフソール

2020-01-27 02:10:43 | 過去のブログ2021年10月まで
パンプス等、女性の靴のヒール部分はプラスチックもしくはプラスチックに革が巻いてあるものが多いです。

そしてヒールはコツコツ歩いてるうちに気づかず擦っちゃってます。石や階段やちょっとした段差で。
プラスチックなら塗料が落ちたり、傷んで凹凸ができます。
巻革タイプは革がめくれてベースの白っぽいプラスチックが見えます。

この場合の修理は
プラスチック
 →着色でごまかす
 →ヒールを取り換える(ヒール交換)

巻革
 →めくれた部分を接着剤で貼る
 (破れ跡は残る)
 →巻いてある革を交換する(巻革交換)



今回の修理はスタック巻革交換と、
前のソールがすり減って薄くなっているのでゴムで補強するハーフソール(半張り)です。



↓修理前







巻革交換は靴からヒールを取り外し
古い革をはがして
新しい革を巻き
再度靴に取り付け直します。
ヒールはネジと釘でしっかり固定してあります。修理を繰り返すとネジが効かなくなるので回数は限られます。そうなるとベースのプラスチックヒールごとの交換となります。
ただし、まったく同じ形のヒールを探すのは難しいため、似た形状で取り付け可能なサイズのものとなります。



↓スタックヒール…革を積み上げて薄くスライスしたものを巻いたヒール。
そのままだとザラザラしています。
ヤスリでみがくとツヤが出てきます。

スタック巻革交換が大変なのはこのみがく作業であると思います。
なので普通の巻革交換より
料金も高かったりします。





↓みがいたやつとみがいてないやつ






↓修理後












革手袋の破れの修理

2020-01-20 01:49:05 | 過去のブログ2021年10月まで
家族の形見でどうしても捨てられず大切に使われている革手袋の修理です。
破れているところ、お客様が革を貼って直そうとされていた状態で、そこから私が引き継ぎお仕上げさせて頂きました。


↓八方ミシンで縫っています。



↓完成