内張り布がついてない革ショルダーバッグです。床面(革の裏側)がむき出しのため、入れたものに革の粉がつくということで新規に内張りをつけて欲しいというご依頼です。
通常の内張り交換では取り外した元のものから型紙を作成しますが、今回のように元から内張りがないという場合はバッグサイズから新規に型紙を考えないといけません。
何もないところからぴったり合う内張りを作るのは難しいです。
しかし型紙にできる内張りがあったとしても、傷みや伸縮がありそのとおりに作っても微妙に合わない(あるいはまったく合わない)ことは多々ありますので、
ぴったりの内張りを作るための試行錯誤はデフォルトです。
↓修理前
★タグは新規内張りに移植します。
シルバー表革に合う内張り生地、何種類か見本見て頂いて、薄いグレーをご希望されました
↓修理後
お客様から
「最初からこういう内張りがついてたみたいです」と言って頂けました。それは修理人にとって最高の褒め言葉です。
ありがとうございます。