貧乏父さん奮戦記

早く「金持ち父さん」へ改名したいのですが・・・。

ネバーエンディング・ストーリー。

2010年08月26日 | 日記・エッセイ・コラム

22の日曜日、休み5日目。

さて、休みも最終日。午前中には面接の結果発表と午後から講演会が今日の予定。

昨日会社には、23日の朝に挨拶に来る事を伝えてある為、もう後戻りは出来ない。

「合格」をただひたすら祈るしかない。

とは言え、ハラハラドキドキで午前中過ごすのはきつい。

気晴らしが必要だとパソコンの前に座るのはいつもの事。

コーヒーを片手にパソコンに向かうが、落ち着かない。

神様、ご先祖様には「合格しますように」とお願いをした。コーヒーを一口啜り、新聞を取りに茶の間に下りていく。

「求人が載ってるよ!」と妻の声。日曜に入る求人チラシで見つけたらしい。

「求人??・・・。どれどれ・・・」とチラシを手に取り見るが、目に入らない。どうも応募して求人が載っているらしいのだが・・・。

「何処に書いてあるんだ?」と妻に尋ねる。

「右側に載ってるでしょう・・・」

「・・・・」

チラシの両面をくまなく見るが、私には見えない。

「私には見えない世界があるんだ。でも、彼女には見えるらしい・・・」

同じチラシが2枚入っていたので、もう1枚も念入りに調べるが見当たらない。

「あったでしょう!」と妻が念を押すが「分からないよ~。何処に書いてあるんだ」と堂々巡り。

妻は畳に新聞を広げ読むのに夢中で動こうともしない。

私もマッサージの椅子に座り、広告を放り投げるが妻のところまで届かない。僅か2、3歩の距離なのに、遥か遠くに感じるのは何故だろう・・・。ふと「倦怠期」の文字が頭を過ぎる。

仕方なく2階のパソコンの前に退却する。定位置に戻り作戦を立て直すことにするが、落ち着かなくて考えることも出来ない。まるで発表を待つ受験生そのもの。言い換えれば「まな板の鯉」と言う事か。

こんな時は時間は緩やかに流れるものらしい。時間は午前10時を過ぎた。携帯を握り締め「合格しますように」と呪文を唱える。7回唱えたところで携帯が鳴り「ビクッ」として、思わず落としそうになってしまった。

「きた~!!これだ!」

思いは通じたようだ。

「落ち着けよ。落ち着いて!」と深呼吸をして電話に出る。

「採用が決まりましたが、勤める意思がありますか?」

「はい。よろしくお願いいたます」

「では、24日の火曜日から出社お願いいたします。準備するものは以下のとおりです・・・」と説明を聞き、電話を切る。

「決まったよ」と妻に報告する。

これで午後からの講演会が楽しみになった。余裕で話が聞ける。何せ「脳トレ」で有名な先生の話なのだ。

この5日間の溜まりに溜まった疲れが一気に出る。

「ビールでも飲みたい気分だ」

又、新しい私の奮戦記が明日から始まる。物語は終わらない・・・。

コメント
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