松ひとり言

谷藤松で御座います。
末永くお付き合いの程よろしくお願い致します。

人情のかけらもない者に正義は語れない

2013年10月04日 18時59分12秒 | 日記

宮本輝の「草原の椅子」の映画の中での、私の好きなセリフ!

と言うことは・・・この世から正義が無くなったと言うことなんか

いやいや、まだまだ正義は存在している、と思いたいものです

藤光春さん(本名ではありませんが!お許しを)から頂いた

数え切れない人情と施し、私の詩吟人生の中に新たな輝きを

与えて頂き、今もその恩恵に感謝の気持禁じえずであります

光春さんを通じて日本画の鈴木靖将さんとも親しくさせて頂き

第一回の中国旅行では鈴木さんや”てんてこ”の河合さん達と

人生最初の海外旅行・・・孔子廟の曲阜、洛陽、西安、北京と

 

  《洛陽市を表敬訪問、真ん中に市長,右側ののっぽが鈴木さん、左から3人目の背広姿が私》

         

 《洛陽から西安に行く列車内、左が私、隣が鈴木さん》      《西安の市長さんの前で「春望」を吟ず》

まるで”夢か”と思う程でした、スポンサーはもちろん藤光春さん、

この旅で、忘れもしない西安での事!、同室の鈴木靖将さんが!

「松さん、ちょっと聞いてくれるか」と西安の夕陽を背にして

靖将さんが語り始めました「今まで個展を開くのが怖かった、

それは僕の絵を見た人から何を言われるかが、怖かったんや

そやけど、何時まで待ってても、その気持ちは消えへんやろ~

そやし、ぼろくそに言われたら云われるほど勉強や思って

個展を開いていこうと思うね・・・松さんも結果を怖がらずに

自分の会をドンドン、開こうな~」・・・その時、感じました

松をもっと勇気付けて自信を持たせてやろうと、自分の

個展の話から入られた事を、・・今も心に残る西安の思い出です

そして翌年に、初めてのリサイタルを開く事が出来たのです

企画はもちろん藤光春さんで、美術を鈴木靖将さんが担当

音楽が”てんてこ”の河合さんとリターチバのみなさんによる

【李白を吟う】でした、木戸銭を頂くのも初めてで当日まで

心配が身体の中を駆け巡っておりました。

≪風の吟≫の名付け親でもある藤光春さんの今回の企画

それは素晴らしい作品で、ナレーションも見事な出来栄えでした

今では光春さんも忘れている?かも知れないけど、「松さんの吟は

やさしい節回しと、その甘い声にあると私は思うのですが」

今回の李白の詩に譜付けをして、最初に聞いて頂いた時の事、

おそらく従来の”詩吟で御座います”といった節調やったんでしょう

その時でした、以前笛の藤舎推峰(当時の名称)先生が言われた

「松さん!詩吟もバイオリンの伴奏で吟じられなアカンな~」

突然思い起こされ、推峰先生の思いはこれかと初めて気付き

すべて譜付けを手直しして、聞いて頂きましたら、「これや」と一言

『松≪風の吟≫はこのスタイルやと思います』とOKが出ました

高音部への導入を今まで力任せにしていた事に気付き、「甘く」

振り上げられるように工夫し、もちろん譜面も流暢な流れを中心に

心がけました、李白の魅力を100パーセント引き出せるようにと!

光春さんと推峰先生の一言から≪風の吟≫が誕生したのでした

                  《翌日に載った「京都新聞」の切抜きです》

初リサイタル《李白を吟う》は大成功でした、「オペラみたいやな~」

との声も頂きました、皆様にも是非吟道松流のホームページ

【風の吟を聞く】で李白を吟うをお聞き頂き、確認下されば幸せです

グーグルから吟道松流(ぎんどうしょうふうりゅう)と検索して下さい

   

  《鈴木靖将さんの「李白を吟う」の為の原画》         《リサイタルのライブテープの表装です》