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出産前の決断

2015-02-21 06:37:18 | 日記
おととし、生まれる前に胎児の状態が診断できる「新型出生前診断」が導入されるようになった。
妊婦さんの血液を採取して検査すると、お腹にいる赤ちゃんの染色体異常をあらかじめチェックできるというもので、実際に検査した人も多いらしい。
ちなみにこの診断は任意だから、自分で受ける、受けないの選択も自由にできる。
私の場合、2人の子どもはもう小学生になっているので、当然、妊娠時にはこういう診断の存在すらなかった。
まあそもそも、診断を受けられるのは35歳以上という年齢制限があるようだから、20代で妊娠・出産した私にはもともと縁のない話ではあるんだけど、この診断、賛否両論らしい。
賛成派の意見としては、生まれる前に心構えができるし、究極的には出産する、しないの選択もできる・・・ということなんだけど。
実際、出生前診断で陽性反応が出た人のほとんどが中絶を希望したというのが現状みたい。
なので、出生前診断=命の選別という公式が一般的になっていて、倫理的に問題があるのでないかという反対意見も出ているんだとか。
確かに、命の選別は良くないというのが正論なのはわかるけど、世の中の親全員がダウン症の子を育てていけるかどうかと言うと、そうではないと思う。
もちろん、中にはダウン症の子を抱えて一生懸命育児している親御さんもたくさんいるんだけど、一方で、ダウン症の子の将来を悲観して・・・の悲惨な事件が多いのも事実。
はたして陽性反応が出たときに、そのご両親がどんな選択をするか。それは当人たちの問題だから、まわりがあれこれ言うべきことじゃないのでは・・・と個人的には思っている。
ちなみに自分に置き換えて考えてみたとき、診断を受けるかどうかと言うと・・・どうだろう。
受けたかもしれないけど、診断結果が出るまでの不安やストレスを考えると、びびっちゃって尻込みしたかもしれないな。