子供が小さい頃、近所に美容室ができた。
まだ、３０代の初め位。
初めての独立後の自分の店だ。
穏やかな性格の人で、たちまち、お年寄りの人気を得て、繁盛していった。
我が家の息子どもも、母親床屋は卒業したいらしく、すぐに、そこの美容室に通い出した。
勿論、私も。
年齢は２歳ほどお姉さんだったが、すぐに仲良しさんになった。
息子の音楽会にも見に来てくれたし、結婚式には、家まで着付けに来てくれた。
そんな繁盛店に陰りが見え始めたのは、先生が６０歳を過ぎたころ。
やはり、美容界の流れは、主流は若い人。
新しい感性にはついていくことができなかったのだ。
そして閉業。
自宅は駅の近くなので、買い物の時など、よく声を掛けられていたのだが…。
主人も、散歩の途中でよく見かけたのだが…。
最近は、まるで姿がなく…。
思い切って、電話をしてみたら、
「現在、この電話は使われておりません！」
秋田が故郷だと伺っているが、お帰りになったのだろうか…。
それとも、一人娘のいる湘南にでも引っ越されたのだろうか…。
今年、８２歳の彼女。
元気でいてほしい！(⋈◍＞◡＜◍)。✧♡💛
