5代目日産スカイラインGT(通称スカイライン・ジャパン)
久しぶりに、自動車関連のコラムを書かせていただきます。
今花形産業の自動車ですが、この分野には、社会全般における数多くの学びがあるので、定期的に書かせていただきたいと思っているのですが、話題の多い幸福の科学布教ブログといたしましては、なかなか書く枠がないところがございます。
さて何事も苦難や困難はあり、その解決を通して、文明を進化させていくのですが、そのプロセスの中には、
1.解決策を見出す人 2.解決方法を確立する人 3.確立した解決方法を普及させる人 4.解決方法を定着させる人
がいると思います。
日本は技術大国ですが、何が得意かと言えば、2の「解決方法を確立する」ということではないでしょうか。
1970年代に世界的規模で起こった石油ショックなどのエネルギー問題、そして排気ガス規制への対応という、自動車業界存亡の危機があったのですが、この大危機を世界で最も早く克服したのは日本でした。
世界最初の排気ガス規制適応車は、ホンダのシビックです。
そしてシビック以降、日本では年々強化される排気ガス規制を、続々とクリアしていくのですが、その決定打となったのは、日産の技術でした。
そう、日本の日産自動車は、排気ガス規制の分野で、その問題解決策を確立したのであり、その貢献は、世界的なものであったと思うのです。
初期段階における排気ガス対応は、各メーカーで様々な対応がありましたが、基本的には、ホンダのCVCC方式の流れにある技術で、つまり、「薄いガソリン混合気を、素早く燃焼させる」という考えのもとに構築されていました。
排気ガスの有毒成分には、一酸化炭素(CO)炭化水素(HC)窒素酸化物(NOx)というものがあり、COとHCは不完全燃焼物質ですが、NOxは高温高圧で発生するものです。
つまり完全燃焼すればするほどCOやHCは減りますが、反対に今度はNOxが増えるので厄介なわけですね。
当時欧米の企業などは、とっくに排気ガスへの対応は諦めていて、燃焼を悪くして、落ちた馬力は、排気量UPでお茶を濁していました。
この、石油ショック&排気ガス規制の向き合い方の違いが、結局その後の、日本自動車産業の躍進へと、つながっている要因だと私は思います。
日本メーカーと違い、欧米メーカーは、その後自信を失いました。それは未だに、欧米人の心に尾を引いていると思います。
もとい、できるだけ薄いガソリンで燃焼温度を低くして、燃えにくい環境ではあるが、なんとかそれを効率よく燃やそうと、各メーカーは苦慮していたのですが、さすがにそれでは限界があるわけです。
CVCV方式だと、排気ガスの基準が上れば上げるほど、燃焼温度をどんどん下げないといけません。つまり、性能の低下や燃費の悪化を招くのです。
日産が行ったのは、CVCC方式とは全く違っていて、その後ECCSと呼ばれるようになる、コンピューターによる、空気とガソリンの混合比率を保つ方法論でした。
大まかな説明ですが、空気14:ガソリン1の比率で燃やすと、ちょうど良いころ合いに不完全燃焼状態となって、COとHCとNOxが、ちょうど良いあんばいで排出されるんですね。
14対1で燃やした混合気の排気ガスを、三元触媒という酸化還元装置の中で、NOxから酸素を奪い(還元)、そしてCOとHCを酸化させて、COをCO2(二酸化炭素)に、HCをH2O(水)とCO2にしてしまうシステムでした。
キャブレターと燃料噴射装置(インジェクション)
この方法論自体は、それ以前からあったのですが、それを使って、排気ガス規制に取り組もうとするメーカーは、当時日産以外にはなく、日産の決断は、営利企業として、とても勇気ある選択だったのです。
なぜならばこの方法は、厳密な燃料噴出制御システムが必要で、それは安い機械式キャブレターでは不可能だったので、当時とても高価だった、電子制御燃料噴射装置(日産名・EGI)を使用する以外なかったのです。
実は、電子制御燃料噴射装置の存在は、それ以前からあったのですが、それは、ほんの少しだけ最高出力が上がるので、性能UPに用いられていたのです。
しかし日産はこの高価な燃料噴射装置を、直接販売に関係ない排気ガス対策に使い、それをスカイラインなどから始め、小型車や大衆車まで範囲を広げていきました。
もしもスカイライン・ジャパンなくば、そして「排気ガス規制対応に、高価な電子制御燃料噴射装置で挑む」という、当時の日産の「選択」がなければ、今も人類は、汚染された大気の中で生きていたかも知れません。
なぜなら日産方式により、自動車業界での排気ガス問題解決の方法論が確立され、その後はすべて、日産方式の進化系で世界中で対応できているからです。
ただ当時の電子制御燃料噴射装置は、高コストのみならず、まだ十分な性能を発揮できる環境になく、それで随分と日産は苦しい企業運営をしておりましたが、日産自身でその苦境脱却を図ったのは、やはり「技術の日産」と言われるだけのことはあります。
それは、後に出てくるスカイラインRSのシステムで、その後の日本車最速伝説の幕が上がるのですが、文字数制限がそろそろなので、この話はまたいつかの機会にでも。
とにかくも、排気ガス浄化に関しての、日産の貢献は世界に誇れると、私はとても尊敬しているところです。
さて、布教に話を戻しますが、今宗教戦争や無神論国家の横暴など、諸問題で混迷を深める現代社会において、これを成そうとしているのが、大川隆法幸福の科学グループ総裁であろうと思います。
常人では、
1.解決策を見出す人 2.解決方法を確立する人 3.確立した解決方法を普及させる人 4.解決方法を定着させる人
の中で、どれか一つやるだけでスゴイことなのですが、大川隆法幸福の科学グループ総裁は、4つ全部やろうとなさっているように思います。
まぁ仏陀や救世主と呼ばれる方は、今と言う時代や、現前の社会にだけ責任を負っているわけではありませんので、地上ご存命中に「必要なことはやらなければ」という責任感がハンパないのでしょう。
私なんぞは、ただの凡人、究極の凡人でございますので、やれることは少ないですが、せめて空いた時間を使って、当ブログお越しになった方々に、少しでも仏陀の再誕や、救世主の降臨の事実の、一片たりともお伝えできればと願う次第です。
本日は経典『常勝思考』(幸福の科学出版)より、一部抜粋をお届けいたします。
(ばく)
https://ryuho-okawa.org/tokyodome2017/
【参加受付中】8/2「大川隆法 IN 東京ドーム」 千眼美子(清水富美加)出演決定!
【C210】 愛はたぶん / RAJIE
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=164
短期的に儲けることは可能です。商売をしている方であればおわかりでしょうが、短期的に儲けることは簡単にできます。
たとえば、他の人が売っていないような品を仕入れて売ったり、おまけをつけてみたり、あるいは新発売の製品を出したりと、短期的には、いろいろな商売の仕方があります。
それは一時期は当たります。しかしながら、長期的にはだめになっていきます。
アイデア商品などでヒットして、一時期ものすごく儲かったりすることがありますが、そうしたものというのは必ずライバルが出てきます。真似する者が出てくるのです。
そして競争されると、だんだんだめになっていきます。
あるときまで景気のよかったものが、競合者が出てくると落ちてくるということがあるのです。
たとえば、(中略)地の利がよく、まったくホテルがない所に、「いい場所だ。ここに建てれば儲かる」と思って、ホテルを建てたら、案の定、儲かったとします。それで、「うまくいった」と思っていると、競争相手が参入してきて、すぐだめになっていきます。
このように、目新しさだけで勝負した場合には、やがてどこかで失敗をして、衰退していくことがあります。
したがって、他の人ができないような目新しいビジネスに挑戦するということは大事ですが、それが成功した段階において、心しなければならないことがあるのです。
ホテルにおいて大切なことは何かというと、やはり、何度も同じお客さんに来てもらうことです。
一回泊まったお客さんを、また来たいという気持ちにさせるためには、サービスのよさ、内容のよさが必要です。
「周りには、ほかにホテルがないから、たまたま来た」というのではだめで、それで「儲かった」などと言っていたのでは、だんだんと客足は遠のいていきます。
やはり、何度も来たいと思わせるようなサービスをしていくことが大事です。
ホテルがほかになければ、そうした工夫をしようがしまいが、全客室の八割ないし九割にお客さんが入るわけですが、やがて同業者が参入してきたときに、真の実力が明らかにされます。もっとサービスのいいところが出来れば、とたんに採算がとれなくなって潰れていきます。
一見、非常に好都合なこと、便利なこと、自分にとって神風が吹くようなことというのはあります。
そうしたものに出会うことも、実際、考える以上にあります。
しかし、それに頼ってはなりません。
そうした幸運というものは、あることはあるので、それは受け入れてもけっこうですが、その幸運がきたときには、すでに次なる備えをしていかなければなりません。
そして、根底において、基底においては、環境がよかろうが悪かろうが、景気がよかろうが悪かろうが、やはり一定以上の打率を維持することができるように、内容を充実していく必要があるのです。
これは地味ですが、きわめて大事な考え方なので、みなさんもどうか学んでいただきたいと思います。
『常勝思考』(幸福の科学出版)P224~228
【C211】 I Love Japan / 財津和夫