ひるがえって、それ以外の他の地域についても述べておくとするならば、九十二年にはECの統一、すなわちヨーロッパの通貨、国境、経済、政治、それらすべてを一元化して、統一国家的にしようとする動きがあります。これはもう秒読み段階に入ったと言ってもよいかも知れませんが、このECの統合は必ず失敗します。
まず、脱落はイギリスから始まるでしょう。イギリスという国は、このECの通貨的な統一、政治的な統一に反対したサッチャー首相を退けました。この趨勢自体はいかんともし難いですが、サッチャーの霊的な直感そのものは当たっています。このEC統合のなかに呑み込まれると、イギリスは確実に衰退するのです。これはもう、はっきりしているのです。(152~153ページ)
とあります。
正直に申しますと、当時の私には、この大川隆法総裁の言葉の意味が理解できませんでした。
しかし1992年にEUが発足した際、参加国がユーロに通貨統合したことを聞き、「これはアカンで!」と納得しました。
アメリカのドルや日本の円に対して、強い通貨を欲したものと理解はしますが、通貨統合するなら予算も統一しないと、経済はハチャメチャになります。
なぜなら、参加国の経済規模はピンからキリまでですし、通貨統合前には行えていた国家による金融操作ができなくなるので、長い目で見れば、経済の強い国はより強く、弱い国はさらに弱くなるからです。
たとえば、東アジア諸国で日本円を使うことを考えれば、北朝鮮や韓国などで、ちょっと困ったことや恐ろしいことが起こりそうですよね。
ともあれ他のEU諸国とはこれまで以上に距離を取り、独自路線を歩むことになるイギリス。
実は最近、イギリスのマスコミが、幸福の科学に着目しているらしいのです。
詳しいことは、現時点であまり言いたくはないのですが、その動きが本格化するのは、来年以降になるのだとは思います。ただ、イギリスのジョンソン首相が「2020年からゴールデンエイジが始まる。」と発言しているのも気になるところですね。
12月17日(火)に開催されるエル・カンターレ祭御法話「新しき繁栄の時代へ」で、大川隆法幸福の科学グループ総裁が何か仰るかもです。
ということで本日は、経典『理想国家日本の条件』(大川隆法著 幸福の科学出版)より、世界の中における、国家と国民の基本的なありかたについて、大川隆法総裁が語った一節をご紹介いたします。
(ばく)
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☆2019年エル・カンターレ祭☆
ご法話「新しき繁栄の時代へ」本会場 さいたまスーパーアリーナ
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日時:12月17日(火)17時~(予定)
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英国総選挙後に何が起こるか?トランプが狙う英国医療制度【及川幸久−BREAKING−】
英国総選挙勝利後、ジョンソン首相は香港支援と貿易交渉へ【及川幸久−BREAKING−】
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各国に、それぞれの民族、国民が生きている以上、その国を理想郷、理想的なるものにするためには、出発点は、やはりその国の国民が責任を負わなければなりません。
それを前提としないで、たとえば世界百数十カ国のうちで、ある国が豊かであったら、その豊かさを貧しいところに機械的に分配しなければならないというような考えだけが、国際正義として今後もし続いていった場合には、どうなるでしょうか。
そこに出てくるものは、みなさんの目の前で崩壊していった共産主義体制というものが、国際レベルで「国際共産主義」として復活するのと、おそらく同じことになるでしょう。貧しい国は無前提によい国であって、豊かな国は搾取しているのであるから、その富は貧しい国に還元しなければいけないということが、もし公的なる正義として認められたときには、国際的共産主義が出現することになるでしょう。その動きはもうすでにあります。
確かに、豊かな国は、騎士道精神のもとにおいて、貧しき者たちに手を差し延べなければならないけれども、しかし、それがあたり前のことになったときに、正当に努力する人たちの国家は、おそらく地上からなくなっていくでしょう。あちらにもこちらにも福祉を求める国家ばかりが広がったときに、そこには、貧しさの連帯のみが残ることになります。そこには自助努力しない国家の連合のみが残ることになります。これは、将来的には人類を必ず不幸にしていく考え方です。
ですから、国民はその国家に責任を負い、国家は国民に責任を負う。そして、その国を豊かで、理想的なるものにすることは、まずその国自身の責任であり、豊かで理想的なる国をつくり、そして各国の国益を世界の利益と調和させるところに、理想の世界国家関係が成り立つのだ、ということを知らなければなりません。
ネイション・ステイト(国民国家)という考え方は、まだまだ重要です。そして、そのなかにおいて、各国民が自助努力の精神を最大限に発揮し、理想のもとに努力することが大事なのです。そして、急場のどうしようもない苦しさを助けるために、豊かで進んでいる国から、騎士道的なる精神として手を差し延べることが大事なのです。
この主従を間違ったときに、来世紀以降、世界は大いなる不幸と不況のなかに陥っていくことは間違いありません。ですから、これを心得ておかねばならないと私は思います。 私はみなさんに、個人における「利自即利他(りじそくりた)」ということを、くり返しくり返し説いてきました。
「自分づくりをしなさい。あなた方を救うのは、あなた方自身である。あなた方を悟らせるのは、あなた方自身である。私は、そのための手解きをするが、悟りに入るのは、あなた方一人ひとりである」と語りました。そして、「みずからが悟りを求めていくその過程において、利他・愛他の精神を発揮しなさい。自も他もともに生きていける共生(ともいき)の精神を発揮していきなさい」と言いました。
国家においても、同じことが言えるのです。
『理想国家日本の条件』(大川隆法著 幸福の科学出版)P85~88