日産ブルーバード 510型 1967年 - 1973年
本日も幸福の科学高知なかまのぶろぐにお越し下さり、本当にありがとうございます。
私は医療従事者でございますので、本当ならば、今世間を騒がしている新型コロナウィルス関連の記事を書かなければならないのですが、このブログ、宗教の布教ブログにもかかわらず、なぜだか自動車関連の記事が安定的にアクセスを稼いでおりまして(笑)、安定的な顧客ニーズにお応えする上でも、時折、代表編集長である私の、超個人的で、宗教布教としては超偏屈記事(笑)ではありますが、書かせていただきたいと思っております。
そこで今回のお題は、日産の大ヒット作、3代目ブルーバード(510型)です。
今はその車名は、共に消えてしまいましたけれども、56歳のおっさんである私の幼少期には、日本の自動車界には、「BC戦争」というものがありました。
「B」とは日産のブルーバード、そして「C」は、トヨタのコロナです。
日本を代表する2大自動車メーカーの基幹車種であるブルーバードとコロナは、共に譲らぬ、抜きつ抜かれつの、激しい開発競争と販売合戦を繰り広げていたのです。
510系のブルーバードが発表になる前には、トヨタは3代目コロナ(RT40系)が隆盛の時代で、RT40コロナは、トヨタを国内シェアトップに押し上げる原動力となった傑作だったのですね。
3代目コロナ(RT40)
RT40コロナは、その後発売されるセリカを彷彿とさせるような、当時としてはとても洗練された、オリジナリティのあるデザインをしていて、このRT40コロナに対抗するべく、とても気合の入った作品が、510ブルーバードだったわけです。
「スーパーソニックライン」と言われるシャープな車体は、今見てもお洒落で、実際にオールドカー界では人気のある510ブルーバードは、当時屈指のRT40コロナを古いデザインに見せるくらい、気合の入ったデザインです。
さて当時、日産とプリンス自動車は、合併に向けて動いておりました。
それは、1961年に通産省(現・経産省)が、特定産業振興法案(通称・特振法)の制定を進めていたという時代背景があります。
通産省の言い分とすれば、日本の貿易の自由化にそなえて、特定の産業を指定し、特典を与えて、競争力を強めようとする法案で、もう少しで可決寸前までいったのですが、社会主義的な発想で、大きなお世話という内容でした。
ただその法案が、トヨタが名車トヨタ2000GTを産み出したり、マツダがロータリーエンジンを生み出すきっかけであったし、バイクメーカーとして成功していた本田技研が、自動車産業に急ぎ参入した背景でもありますが、当時、高性能で高級な作品を出し続けていたプリンス自動車は、日産との合併という方法で、この時代の荒波を乗り越えようとしたと思われます。
この510ブルーバード、1965年に日産とプリンス自動車合併して以降、後に発売された3台目スカイライン(C10型 通称箱スカ)と、部品を共有を目指した共同開発が行われていたと言われています。
なるほど、510ブルーバードと箱スカ、共通して、当時としては世界レベルで先進的なOHCエンジンを搭載し、4輪独立懸架のサスペンションを備えていました。
これらを備えていた小型車は、世界でも、BMWと510ブルーバードだけで、510ブルーバードのニックネームは「プアマンズBMW」です。
510ブルーバードは、北米で初めてヒットした日本車でもあり、その後、日産がフェアレディZで大成功したきっかけになっただけでなく、自動車大国日本の分岐点にもなった偉大な作品です。
当時のスカイラインは国内専用車で、輸出はされていないので、箱スカも輸出していれば、日本の自動車産業地図は、今とはまた違った規模となっていたかも知れません。
510ブルーバードと箱スカは、日産とプリンス自動車合併の象徴的モデルとして、大成功した実例です。
ただ伝統的に、日産は丈夫な実用車を得意とし、プリンスは高性能な高級車を得意とするという、特徴も価値観も、かなり違うメーカーの個性があり、510ブルーバードと箱スカのプロジェクトは、ある意味で、メーカーの威信を賭けた、もめにもめたものだったらしいですね。
たとえば、510ブル―バードと箱スカのサスペンションは、共通して前輪ストラット、後輪がセミトレーリングアームという形式で、日産は両車を共通部品としたかったらしいですが、プリンス側が「それではスカイラインには、剛性がまったく足りない。」と一蹴し、前輪サスペンションは、プリンス側が再設計したとのことです。
3台目スカイライン(C10型 通称箱スカ)
どうも自動車界の評価というのは、外車やヒット作、デザインの優秀な作品には評価が甘くなる傾向があって、実際に、「510ブルーバードのコーナーリング性能は優秀。」と評される自動車記事が多いのですが、実際には、510ブルーバードの場合は、後輪の強いグリップに負け、アンダーステアが強いハンドリングだったらしいですね。
それは、前輪のストラットサスペンションとの相性に問題があった可能性が高いです。というのも、踏ん張りは強いが、「剛性が足りないと、タイヤを接地できない。」という欠点のあるのが、ストラットサスペンションですので、ブルーバードのボディを含めた剛性は、当時はまだ、十分ではなかったということだと思います。
さて510ブルーバードの後継モデルは、しばらくパッとしなくて、それがかえって、510ブルーバードの名車伝説を創出してしまった感があります。
それは現代も続く、デザインの路線を含めた、日産の戦略というものに、迷いというか、一貫性のなさを感じて残念なところです。
たとえば、510ブルーバードはサスペンション形式などで、とても先鋭的な形式を持っているのですが、より上級車のセドリックやグロリアなどは、ずっと前輪ダブルウィッシュボーン・後輪リーフリジッド(板バネ固定式)という旧態然としたものでしたし、スポーティーモデルのシルビアなども、80年代に入るまで、格下のサニーやバイオレットのパーツを使用したものでした。
「なぜ日産は、優れたブルーバードの形式を基本としないのか?」というのが、若いころの私の疑問でしたし、「とてももったいないことだ。」と思っていました。
詳しいことはわかりませんが、日産には会社内部で、何か派閥抗争か、派閥の調整の論理や、お役所の縦割り組織のような構図があったのやも知れません。
日産には優れた作品も多く、確固としたメーカーの指針や戦略があれば、ドイツのBMWに負けないブランドイメージを構築できたはずです。
セミトレーリングアーム型サスペンション
さてブルーバードと言えば「青い鳥」。
それは誰もが知るベルギーのモーリス・メーテルリンクの世界的代表的著作でもありまです。
2人兄妹のチルチルとミチルが、夢の中で過去や未来の国に幸福の象徴である青い鳥を探しに行くのですがが、結局のところ、青い鳥は自分達に最も手近なところにある、鳥籠の中にあったという物語です。
青い鳥は幸福の象徴ですし、「幸福は身近なところにある。」という話は、「幸福を外に求めず、自らの心に求めよ。」という仏教の精神に通じます。
結局、幸福を感じているのは「心」です。
幸福を感じる実態が「心」ならば、人生において、心にもっと着目し、心をもっと大切にし、心を豊かに、そして強くして、人生を幸福にしていくこと、そして「心が持つ力を人々に教え、救っていくこと」こそ、宗教の真髄であり、目的そのものであります。
「心の成長」を中隔にした人生観こそ、最も幸福な人生観であると同時に、それは、学問や芸術の目的であり、政治の向かうべき理想の姿ではないでしょうか。
ということで本日は、経典『感化力』(大川隆法著 幸福の科学出版)より、一部抜粋をお届けいたします。「心を中軸とした人生修行」について、仏から見える観点から大川隆法総裁が語った一節をご紹介いたします。
それでは、またのお越しを。
(ばく)
「取り越し苦労をやめよう」 幸福の科学大川隆法総裁御法話抜粋
Featuring Ryan's Datsun 1600
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=129
最善の道を選ぼうとしても、認識力が低いうちは、なかなか難しいものがあります。「Aも正しい。Bも正しい。Cも正しい」というように見えることがあるからです。
しかし、認識力が上がると、それぞれの意見の違いが分かるようになってきます。
まず、「意見の違いが発生する原因は何か」ということが分かります。次に、それぞれの考え方が理解できるようになります。しかも、単に理解できるだけではなく、どの考え方が、より高いのか、より正しいのか、その優劣も、はっきり分かるようになるのです。
この世の議論というものは、どれも一片の真理を含んでいるものです。たとえば、政治の世界において、数多くの政党が覇を競っていますが、どの政党も一片の真理は持っているわけです。
しかし、人間の目には並列的に見えても、仏の目から見れば、どれがより優れているかは明らかなのです。
したがって、「Aを取り、Bを捨てる」という判断の前に、それぞれの意見の優劣、高低を知ることが大事です。
あなたの周囲にいる人たちの意見を聴いても、それぞれに、もっともな部分があるでしょう。
それらの意見の優劣、高低を知るためには、他の人の意見に振り回されるのではなく、心を澄ませて中道に入ることが大切です。中道に入り、仏法真理に照らして考えなくてはなりません。
要するに、「仏は、どの意見をより好むだろうか。いま、この場において仏が選ぶとしたら、どれだろうか」と考えるのです。
答えは必ず一つになります。複数ということは、ありえません。「これが、より仏の心に近い考え方である」というものは一つです。その一つを選び取っていくことが修行なのです。
仏の心に近い選択をするためには、仏法真理の書物で学んだことを判断の材料とすることが必要です。そして、「あの本には、こう書かれていた。したがって、この場合、最善の道はこれである」という選択をしていかなくてはなりません。
そういう選択の積み重ねが、結局、「あなたは、どういう人であるか」ということの証明になり、来世における、あなたの霊格を定めることになるのです。
あなたより霊格の高い人は、あなたよりも、より仏の心に近い選択を数多くしてきた人です。一方、あなたより霊格の低い人は、あなたより劣った選択をしてきた人なのです。
みずからの選択の結果については、みずからが責任を取らなくてはなりません。したがって、あくまでも自分自身で最善のものを選んでいくことです。
一つひとつの選択は大したものではないかもしれません。
しかし、より仏の心に近い選択を積み重ねていけば、やがて高い境地に達するはずです。そこに至るまでに何年かかるか、あるいは何転生かかるかは各人の問題ですが、たとえ千年かかろうと万年かかろうと、決して諦めないことが大事なのです。
『感化力』(大川隆法著 幸福の科学出版)P201~206
- <input name="product_id" type="hidden" value="2307" />
- <input id="product_class_id" name="product_class_id" type="hidden" value="5058" /> <input name="favorite_product_id" type="hidden" value="" />関連記事
- 【幻の名車S360】役人が潰したホンダの原点。(動画あり)
-
トヨタ2000GTの志とスピリット。ードラマ「真夜中のスーパーカー」見てー
ロータリーとマツダ世界最高技術説
【S30 日産フェアレディZ】美しき広告塔は、なぜ大成功したのか。
日本の役人が、日本車から自信を奪った!
重さは速さ! 三菱パラドックス
https://blog.goo.ne.jp/sakurasakuya7/e/64d5798517516f9b2cb91c31e06bf78e
日本に女子プロ野球チームがあったこと、私、知らなかったです。
しかも、桜 咲久也さんのお母様が参加していたなんて、驚きです。
すごいですね。
父亡き後、母はトヨタ自動車で新車を運んでいました。トヨタはいまだに中国にべったりのようですが、コロナの記事はナイスタイミング(・д・)ノ。
演題に、拍手!
私、この演題、とても気に入っております。(笑)
お褒めいただき、本当にうれしいです。