日産シルビア(5台目 S13型)1988年~1993年
本日は、幸福の科学なかまのぶろぐにお越しいただき、本当にありがとうございます。
このブログは、高知在住の幸福の科学在家信者による布教ブログですが、代表管理人である私は自動車好きですので、時折、布教には関係ないと思われる自動車関連情報から、なんとか幸福の科学のエッセンスをお届けしようと、ない頭をひねくり回しております。
ただここの自動車関連記事は、いごっそう高知県民である編集長の独断と偏見(笑)と、幸福の科学で学んだ「因果の理法」を駆使しての、「社会に与えた影響力」ということに着目することが多く、そういう視点で書かれた記事というのは、自動車雑誌などにもないようです。
ある意味で、宗教布教ブログなのに、その方面ではオリジナリティーがあるようで、ときおりしか書けないのですが、安定的なアクセスをいただけており、誠にありがたいことです。
さて今回のお題は、日産の5代目シルビア(S13)です。
S13シルビアのコンセプトは「若い男女のカーライフをお洒落に演出する、センスが良く、走りが楽しい2ドアスタイリッシュクーペ」だそうで、今見ても惚れ惚れするデザインのS13シルビアは、デビューした年にはグッドデザイン賞と日本カー・オブ・ザ・イヤーを獲得し、この類いの作品としては異例の約30万台が販売されるほどの人気で、5代目S13シルビアは、歴代シルビアのなかで、もっとも多く販売されたモデルとなっただけでなく、それまでこの分野の人気や販売数を独占していた、ホンダ・プレリュードの牙城を切り崩しました。
このS13シルビア、1988年誕生でバブル期のピークに登場しました。
バブル時代というのは、日本の自動車の歴史上、大きな分岐点でもありまして、それはこの時期以降、自動車を運転する女性が増えてくるんですね。
裏を返せば、バブル以前の女性は、あまりご自身では自動車の運転はなさらない方が多く、男性が運転する助手席で自動車を利用することが多かったのです。
それは自動車という分野においては、男性主流の作品が主流であったからです。
しかし時代は進み、軽い操作ができるパワーステアリング搭載車も増え、めんどくさく、操作のややこしいギアチェンジが必要なマニュアルトランスミッション(MT)ではなく、アクセルを踏めば、勝手に適切な変速ギアを選択してくれるオートマティックトランスミッション(AT)の性能も上がってきていました。
そのように、男性主流の作品群であった自動車が、どんどんと女性解放していく端境期であり、ある意味での革命前夜的な時代こそが、日本の、いやその後の世界の自動車の歴史におけるバブル時代の意味合いなのですね。
そのような、前時代と次世代の価値観が入り交じった混沌ともいえるバブル期、日本では「デートカー」と呼ばれる、敢えて走りを前面に打ち出さず、スタイリッシュで甘いムードを醸し出す演出を成したクルマが人気を博します。
そのデートカーの代表がホンダ・プレリュードだったのですが、日産が送り出した打倒プレリュード作品が、今回ご紹介するS13シルビアです。
またS13シルビアは、デザインだけでなく、走りでも優れた実力を持っていました。
プレリュードに限らず、当時の小型車はFFが主流になりつつありましたが、S13シルビアはFR(フロントエンジン・リアドライブ)駆動方式を採用するのみならず、リアに当時最新のマルチリンク式独立サスペンションを採用し、パワフルな1800cc(後に2000ccに拡大)ターボエンジンなど、ただかっこいいだけではなく、走りの楽しさを求めるユーザーたちをも満足させる実力を持っていました。
初代から4代目までのシルビアは、私には「スタイルはいいが、格下のサニーやバイオレットに、少し大きなエンジンを積んだもの」と思えて、「なぜ日産は、シルビアに、高性能なブルーバードの車体を与えないのか?」と、日産のシルビアという作品に対する戦略に、いつも疑問に思っていましたが、S13シルビアは、車体もエンジンもサスペンションも専用設計の気合いの入った作品で、「やっとシルビアが、スタイルや車格にあった性能と、それを使い切れるシャーシを得たな。」と思ったものでした。
ですがそうしたS13シルビア人気は、ハチロクことAE86(トヨタ・カローラレビン&スプリンタートレノ)が製造中止となった後のマーケットで、シルビアに乗る〝峠族〟(走り屋)を多く生み出したのは、当初の日産の思惑をおそらく超えていたと思われます。
S13シルビアが走り屋さんに人気が出たのは、そのスタイルや、当時としては卓越した運動性能もさることながら、当時唯一の、小型の後輪駆動車だったからでしょう。
現在主流の前輪駆動車も、発進時や急加速時、そして上り坂など、後輪に荷重のかかる場面以外では、後輪駆動車や4輪駆動車に対して、性能面で劣るとは言えません。
しかし、車体コントロールの自由度の高い後輪駆動車を熱愛するシェアは、自動車好きの方を中心に常に存在します。
そうした熱い支持者が、ある種の伝道者となって、名車やメーカーのブランドを形成していくのですが、こういう点では、宗教の広がりと似ているところがあります。
そして、S13シルビアはデザイン性の高さから、女性を含めた幅広い人気を得たのですが、走りを求めるコアなニーズをも、当時、独占したと思われます。
それは、S13シルビアの後継車6台目のS14シルビアが、「車体が大きくなった」と市場から不評だったことからの推測です。
後継車のS14シルビアは居住性も向上しただけでなく、車体安定性など、コーナーリング性能を含めた全般的な性能も向上していて、日産的には、次の時代のデートカーを提示していたと思われますが、狭い峠道を攻めたいニーズを持つ方々には、大きくなった車体が嫌がられたようなのですね。
その後日産は、S14シルビアの市場の評価を受けて、車体寸法を切り詰め、デザインも精悍なものにした7代目S15シルビアの時代では、日本経済が長期低迷期に入っていて、スポーツクーペが、「かっこいい」とか「走りが良い」という価値で、売れる時代は終わっていたのです。
そして結局2002年に、S15を最後に、日産伝統の美しきクーペ「シルビア」の歴史は終わってしまいました。
5代目S13シルビア以降、日産は、6~7代目において「シルビアという作品の立ち位置で迷走した」とも言えるのですが、これらはやはり、「日産の当初の予想を遙かに超えた、走り屋さんからの、情熱的な支持があったから」だと、私には思えるのですね。
ともあれ、その後、S13シルビアのような、おしゃれなスポーティーカー受難の時代になるわけですが、1987年に公開された映画「私をスキーに連れてって」で、劇中に登場した通称「流面形」のトヨタセリカGT‐FOREが人気車種となったように、「かっこいい車に乗るとモテる」という時代の、一種の超新星爆発的な、最後のきらめきの作品が、S13シルビアだと私は考えております。
さて、S13シルビアは、「かっこいい車に乗っていると、モテる時代の最後の作品」という歴史的意味合いだけでなく、もうひとつ、自動車の歴史の分岐点を創出しております。
実は、S13シルビア以降、少しずつではありますが、確実に、世界から消えていったものが存在するんですね。
それは何かと申しますと、「リトラクタブルライト」です。
リトラクタブルライトは格納式のヘッドライトのことで、私たちスーパーカー世代にとっては、瞳孔が開き、生唾を飲むほど「キュンです。」な(笑)アイテムです。
ランチャ・ストラトス(イタリア)
リトラクタブルライトの長所は2つあり、まずデザイン性が高まることと、使用しない時に分厚いライトを隠せて、空気抵抗が軽減できることです。
一方リトラクタブルライトの短所は、衝突吸収性がないことと、重量がかさむこと、そして使用時には空気抵抗も大きく、ドライバー目線からの視界を妨げることです。
年々厳しくなる自動車の安全基準において、現代の自動車の前車体は、軽い衝撃でへこむようになっていますので、衝撃でつぶれにくい部品は排除される傾向にあります。
また昇降のためには、別途モーターなど、動力源を必要としますので、その分重量が増えます。
ヘッドライトのあるボディ先端は、コーナーリングなどで遠心力がかかりますので、車の鼻先の重量は、その違いが運動性能に与える影響は、とても大きいのですね。
ランボルギーニ・カウンタック(イタリア)
このようにリトラクタブルライトは、スポーツカーでは重要視される運動性能をスポイルしてしまうボディ先端部の重量増を引き換えにして、低く薄いボディというデザイン性と、それに伴う空気抵抗軽減を得ているわけですが、そこには、20世紀後半まで、「自動車に使用できるライトの形が、国の規格として決まっていた」という歴史的背景があります。
それは全世界的な法規制ではないのですが、世界一の自動車輸入国でもあるアメリカで走行する自動車の、ライトの大きさと形の規格、そして搭載する高さが決められていて、その制約の中で生まれたのがリトラクタブルライトなのですね。
自動車のデザイン性を上げ、空気抵抗を下げたければ、当然、フロントノーズやボンネットの高さを下げたいのですが、ヘッドライトの形や大きさ、そして搭載する高さが決まっている以上、格納しない限り、フロントノーズを下げることができないわけです。
スーパーカーブームの時には、ライト点灯時に、ボディーから颯爽と飛び出して来るリトラクタブルライトに、何かそれだけでカッコ良さに胸躍っておりましたが、そういった「演出効果」としてリトラクタブルライトがあったわけではなく、そういう国の法規制や技術的限界などの時代背景のもと、カーデザイナーやエンジニアたちの工夫の賜物だったわけですね。
つまり見方を変えれば、構造上、どうしても重量がかさみ、なおかつ、使用時には空気抵抗の増大が避けられないだけでなく、ドライバーの視野のさまたげになるリトラクタブルライトは、超小型で十分な光量のあるライトがあれば、できればすぐにでも、そちらに移行したい代物でもあったわけです。
S13シルビアは、世界で初めて、とても小さなプロジェクターヘッドライトを搭載(オプション設定)しましたが、そのプロジェクターヘッドライトこそ、第4次デザイン革命とも言える「超小型で、十分な光量のあるライト」だったのです。
日産シルビア(S13型)プロジェクターライト仕様(オプション)
ただ、S13シルビア時代のプロジェクターヘッドライトの光量は、まだ十分ではなかったようです。
また当時の日産は、兄弟車として、リトラクタブルヘッドライトを搭載したSX180(ワンエイティ―)を併売するなど、世界で初めて搭載したプロジェクターライトに対して、明確な戦略はなかったのかも知れません。
しかしプロジェクターヘッドライトはとても小型ですので、ボディに埋め込むなど、その後の自動車全般のデザインの自由度を大幅に拡大し、現在主流のヘッドライトとなると共に、空気抵抗を下げるためのアイテムとしての、リトラクタブルライトの必要性をなくしてしまいました。
このように、S13シルビアは、世界の自動車界において、デザイン革命を起こしたわけですが、不思議なことに、革命というのは、一旦起こってしまえば、もう逆行しないところがあります。
その背景には、やはり「ニーズ」があることと、そのニーズをかなえるだけの、現実的な解決策があるのです。
さて、この企画、毎度ここからが布教なのですが(笑)、今日本において、世界の宗教を含めた思想問題を解決し、世界に平和をもたらそうとするだけでなく、映像や楽曲などを通じて、神の芸術を世に問い、「美」の法門によって、人類の魂の、本来の神の子の輝きを取り戻そうとしているのが、大川隆法総裁率いる幸福の科学です。
これまで講演や経典の普及を通して、「真理」を現し、政治活動や啓蒙運動によって「善」とは何かを示してきましたが、それに加えて神仏が本質的に持つ「美」を表現しようとしているのです。
そしていよいよ本年5月14日(金)からは、映画「美しき誘惑ー現代の画皮ー」が、全国上映されます。
是非とも多くの方にご覧いただき、「本当の美とは何か」を実感してくださることを、心の底より願っております。
ということで本日は、映画「美しき誘惑ー現代の画皮ー」公式ホームページより、作品ガイダンス記事をご紹介いたします。
それでは、またのお越しを。
(ばく)
竹内久顕「美しき誘惑」MusicVideo|映画『美しき誘惑-現代の「画皮」-』主題歌
NISSAN シルビア (1988.5~1990.4) 15秒4本 30秒6本
本年5月14日(金)より全国劇場上映映画『美しき誘惑』 https://utsukushiki-yuwaku.jp/#videos
本当の美しさとは、本当の愛とは───
現代社会では、男も⼥も、⼈を⾒るモノサシが「外⾒」に偏ってはいないだろうか。まさに「⽪⼀枚」の表層的な情報に惑わされ、本当の美しさや⾃分⾃⾝の本当の価値さえ⾒失っていないだろうか。そんな思いから作られた本作。監督、脚本は「世界から希望が消えたなら。」(19年/日活)「夜明けを信じて。」(20年/日活)で数々の映画賞を受賞した、赤羽博(監督)×大川咲也加(脚本)。W主演には、現代の「画皮」山本舞子役に長谷川奈央、舞子を愛し葛藤する塩村太郎役に市原綾真、注目の若手俳優二人がともに初主演に挑む。さらに芦川よしみ、永島敏行、杉本彩、モロ師岡、矢部美穂、デビット伊東、千眼美子(特別出演)など豪華キャストが集結。主題歌《美しき誘惑》をはじめ、製作総指揮・原作の大川隆法総裁⾃ら書き下ろしたメッセージ性の強い楽曲が彩る、美と愛の真実に触れるドラマチックな作品が登場した。
Story
大手銀行副頭取の秘書として働く山本舞子。
才色兼備で誰もが振り向く美しさを備え、周囲の憧れの的である彼女には、裏の顔があった。
夜は、銀座の高級クラブでホステスとして働き、自分の美しさにふさわしい男性を品定めする顔だった。

ある晩、ついに彼女が本当に待ち望んでいた人物がやってきた。将来の総理大臣の有力候補と言われる塩村太郎。
太郎が舞子に惹かれるまでにそう時間はかからなかった。
すべては彼女の思惑通りに事が運び、結婚の準備が着実にすすめられていく。

しかしそんな中、太郎の人生の師である教祖・橘勝子から、舞子が「九尾の狐」に取り憑かれた妖魔であると告げられる。
自分の美しさによって、国を滅ぼしてこそ満足をえられる舞子。
それでも「彼女にも良心がある」と信じたい太郎の葛藤は膨らんでいく。
結婚式当日、果たして二人の運命は───
Tribute to Pop Up Headlights: (Part 1 of 2)
関連記事
日産マーチと日本女性最強伝説
ホンダ・プレリュード(2代目)のホンダスピリット「為せば成る なさねばならぬ 何事も」
【レビン&トレノAE86】日本の多様なる価値観が生んだ、奇跡のスーパーアイドル。
セリカXXとフェアレディ130Zが先取りした未来。「未来は予測できないが、切り開くことはできる!」
宿敵コロナを打ち負かした幸福の青い鳥
【ギャランΛ(ラムダ)】三菱のデザイン革命で変わった、世界の街並み。
「2代目マツダカペラ」の、時代を変える「風の革命」
トヨタセリカ(2代目)のデザイン革命と、世界の流れの分岐点「With Savior」(救世主と共に)