15日までの 「エミール・クラウスとベルギーの印象派」。
エミール・クラウスという名は初めて聞きました。
ステーションホテル復元工事といっしょに
丸の内北口に新規オープンしたステーションギャラリー。
重要文化財に指定されている構造用レンガ、
シックな周り階段、
ステーションホテルと同じような飾り窓や、
旧ステーションギャラリーで使っていたシャンデリア、
独特のシックな雰囲気を醸し出しています。
フランスの印象派はよく目にするけれど、
ベルギーの印象派を意識してみるのは初めて。
その代表が エミール・クラウス。
フランス印象派と一見似て見えますが、
雰囲気が もっと明るく開放的
特に、逆光の澄んだきらきらした表現*
女性の髪の毛やうなじに当たる光の素敵なことったら*
独自の 「ルミニスム(光輝主義)」という名がついているとのこと。
ベルギー印象派第一人者の彼は、
実は日本とのつながりも深かったとのこと。
大原美術館の収蔵品の土台を作った画家児島虎次郎が
絵の勉強をしに行ったのがベルギー・ゲント。
そこで個人的に指導してくれたのがエミール・クラウス。
同じく留学していた太田喜二郎とともに、とても良い環境で、
教えを受けたという。
二人の作品も展示されており、
画風の流れがよくわかります。
これが、エミール・クラウスについての日本初の展覧会ということですが、
逆に、今まで紹介されなかったということが不思議な感じでした。