(写真)投票する人
イラクでは、2011年に米軍が撤退して以来、初の地方選挙の投票が行われています。
イラク軍は、2003年の侵攻以来、初めて選挙の治安に当たりました。
選挙の準備期間中にあちこちで暴動が起きたので、シーア派主導の政府はスンニ派が優勢の2か所の地域の投票を延期しました。
ロイター通信によれば、選挙事務所は投票率を50%と発表しました。数日は結果が出ないだろうと伝えています。
投票は、サダムフセイン崩壊後10年のイラクの政治的安定を試すものだと記者は伝えます。
ほぼ1400万人のイラク人が地方議会の378の議席を争う8,000人以上の候補者に投票しました。投票割合は2009年の選挙によく似ています。
過去1週間で、主にシーア派地域を標的にした爆発で多くの人が殺されました。
投票所も攻撃されました。
主にスンニ派の14人の候補者が殺害されました。
しかし、投票日は攻撃が少なかったと報じられました。投票所の近くで迫撃砲や小型爆弾が爆発して少なくとも4人が怪我をしました。
マリキ首相は、政治プロセスに抵抗する者に臆することなく投票するように国民に訴えました。
「イラクの未来に不安を感じる人々や暴力や独裁者の再現を怖れる人々に、投票することで立ち向かおうと言いたい。」
投票者の何人かは、投票日にも治安状況にまだ大きな不安があると言いました。
「治安は最も重要な問題です。そのために多くの人が努力すべき。そうでなければ、命が危ない。」と早くバグダッド中心の投票所にやってきた学生が言いました。
投票者は首都の投票所に入る前に2回検査を受けました。治安軍が大勢で巡回していました。
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イラクはまだまだ危ないようです。命がけで投票をした人も多かったようです。 選挙の前に暴力で多数の死者が出るとは、イラクの民主化は道遠しですね。