まるこの「時事和訳ブログ」

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ビルマのテインセイン氏がスーチーさんを大統領として受け入れると語る

2012-09-30 | Weblog

(写真)BBCのHardtalk番組で語るテインセイン大統領

もし国民が彼女を選ぶならアウンサンスーチーさんを大統領として受け入れるつもりだと、ビルマのテインセイン大統領がBBCに語りました。

2015年に行われる予定の選挙で誰が選ばれようとも国民の意思が尊重されると大統領は強調しました。

彼は、ビルマの改革計画についてくり返し語り、スーチーさんと自分は共に働いていると言いました。

ビルマを数十年統治してきた軍事政権の前指導者のテインセイン氏は、国民主導の政府に向かって大きく方向転換しつつあります。

二日前、彼は、国連総会で、スーチーさんの米国議会ゴールドメダル受賞の喜びを現しました。

BBCの番組のインタビューで、彼はスーチーさんが大統領になる可能性について更に踏み込みました。

「彼女が大統領になるかどうかは国民の意思によります。もし国民が彼女を受け入れれば、私も受け入れます。」と彼は言いました。

「私とアウンサンスーチーさんの間には何も問題になることはありません。私達は共に働いています。」

しかし、議会で多くの議席を保持している軍は政府で中心的な役割を担い続けるだろうと彼はつけ加えました。

スーチーさんは15年間自宅軟禁されていて前の政権に繰り返し非難されていました。

テインセイン氏の言葉は、軍事政権が2011年に公式的に解散されて以来ビルマの政治指導者からの言葉として最も暖かいものでした。

しかし、ビルマは、最近勃発したイスラム教徒のロヒンギャ族と仏教徒のラカイン族の争いなどを含む多くの問題を未だに抱えています。

大統領は繰り返し内部抗争の終結を約束していますが、彼もスーチーさんもラカイン州の問題の解決策を見出すことができていません。

一方、大統領は、ビルマに課されている経済制裁を解除するよう訴え続けています。

米ヒラリー国務相は、すでに、米国はビルマの製品の輸入禁止を解除すると言っています。

米国や他の西側諸国の他の多くの制裁も、すでに解除されています。

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ビルマのテインセイン大統領は、積極的に動いていますね。議会ではまだまだ軍人議員の力が強いのに大統領一人の努力を信用していいのでしょうか。

議会も民主化され、国内の民族間の対立が解消されなければ制裁の解除は急ぐべきではないですね。次期政権の顔ぶれも見なくてはいけません。

でも、欧米諸国を始め日本もビルマの市場参入競争に乗り遅れまいとして走り過ぎている感があります。ちょっと不安です。 

スーチーさん、大統領の甘言に飲み込まれないようにね!


男が自分の息子を強盗と思って撃つ

2012-09-28 | Weblog

 

(写真)タイラー・ジュリアーノ君の襲撃を調査している警察

警察によれば、泥棒が隣の家のドアを開けようとしているように見えたので男性が様子を見ようと外に出た時、15才の自分の息子を誤って撃って殺したそうです。

ジェフリー・ジュリアーノさんは、1人暮らしの姉の家の外で覆面をした10代の男に発射しました。

後に、警察は、彼に自分の息子を殺したのだと伝えました。

警察によると、隣に住んでいる彼の姉から、午前1時頃、誰かが家の外にいて中に入ろうとしているという電話が父親にかかってきました。

ジュリアーノさんは、黒いスキーマスクをつけ黒い服を着た人物に出会いました。その人が光る武器を持って彼の方に向かってきたので銃を発射しました。

警察は、少年が銃の傷を受けてドライブウエー倒れているのを見つけました。彼の父親がそばに座っていました。その場でタイラーの死が告げられました。

「これは完全な悲劇だ、」と警察の報道官の言葉としてAP通信が伝えました。

父親は町の学校で5年生を教えています。彼は何が起こったかコメントを求められても答えていません。

タイラー君は、殺された家からすぐの所にある高校の生徒でした。

地方紙によると、学校の事務長は事件のことをイーメールで両親に伝えました。

「この地域で悲劇が起こりました。まだ事件の全てが解明されていないので生徒達には伝えていない。」と彼女は書きました。

告訴はされていません。少年の死体解剖が行われる予定です。また、警察は父親が使った銃が登録されているかどうか調べる予定です。少なくとも1週間はかかるようです。

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夜中に息子がマスクをつけて光る武器を持って帰ってきたということでしょうか。父親としてはまさか息子とは思わなかったのでしょう。アメリカではほとんどの家庭に銃が置いてあるようです。このようなことはあり得ますね。

私がホームステイした家もドイツ系の真面目そうな老夫婦でしたが、「この家に銃があるの?」と聞いたら、はっきりと「イエス!」と答えました。その時、ちょっと怖かったです。

なお父親はとても良い先生で、多くの生徒に敬愛されていた(る)ようです。


西オーストラリアが海辺の人に脅威を与えるサメを殺す計画

2012-09-27 | Weblog

 

(写真)役人は、サーファーを襲ったのがホオジロザメかどうか分らないと言いました

致命的なサメによる事故が続くことを考慮して、西オーストラリア州が海岸のサメによるリスクを減らすための手段を考えています。

712万ドルの包括予算で、サメを捕まえ必要なら海岸にいる人に危害を及ぼすサメは殺すというものです。

サメを追跡して問題を研究することも計画にあります。

州では今年になって6匹のサメが泳いでいる人やサーファーを襲いました。そのうち5人は致命的です。

ごく最近は先月で、州都パースの北方およそ1,000kmの所で、男性がサメに襲われて腹部と腕を怪我しました。

サメの被害が続くのでサメを殺すよう求める声が広がりました。しかし、当局は、環境団体の抵抗を受けてその声を無視してきました。

最近の攻撃のいくつかはホオジロザメによるものと思われますが、そのサメは保護の対象になっています。

過去、漁業当局は攻撃があるたびに殺すという方法を取ってきました。

今は、もしサメが人々に脅威を与えている時は積極的な措置を取ることが許されることになると声明が発表しました。

GPSでリアルタイムの追跡をすることなどタッグシステムを使うことも、救命のためのジェットスキーや地域の警告システムも計画に入るでしょう。

「これら新対策は、サメの行動を理解する手助けになるだけでなく夏を迎える今、海岸に行く人々を保護し自信を与えるだろう。」と州のバーネット首相が声明で語りました。

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オーストラリアは環境保護団体の声が大きい国なので、政府もその影響を受けているようですが、遂に、被害者を優先することにしたようです。人命優先が当然だと思いますが、遊泳禁止にする方法もあるのかも・・・


インドの虎が動物園の中で密猟者に殺される

2012-09-26 | Weblog

 

インド北東部のアルナチャ・プラディシュ州の警察は、州都イタナガルの完全防備の動物園に入ってトラを叩き切って殺した密猟者の一団を探しています。

役人は、調査を命じました。

到着した警備員が切り刻まれたトラを密猟者が持ち逃げするのを食い止めました。

虎の部位の密漁と密輸はインドでは一般的に行われています。

虎は一般的に東アジアで珍重されています。特に中国は虎の体の部位を医薬品として珍重しています。

ここ数十年で、虎の数は驚くほど減少しています。

2011年の調査では野生の虎はおよそ1,700頭でした。100年前は、インドの虎は100,000頭と見積もられていました。

密猟者は、6才の虎を眠らせてから檻に入って6個の肉片に切り分けたと動物園は言います。今、虎の検死が行われています。

夕食のために出かけていた3人の警備員が動物園に戻ってきた時に密猟者は逃げたと動物園長が言いました。

以前にも動物が密猟されかかったことがあると職員が言います。

2006年2月に、3頭の虎と豹が見かけぬ人々に毒を飲まされました。1頭の虎が死に、2頭が生き延びました。

2006年6月には、30キロ分の虎の部位‐主に骨と爪が、アッサム州の警官の車から押収されました。

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かわいそうな虎!完全防備の檻の虎を毒で眠らせてから中に入って切り刻むとは。先日出かけた地方都市の動物園は広い敷地に動物の檻が点在していて見物人が少なく、のびのびしていてここの動物たちは幸せだなと思ったものです。インドだったらとっくにやられていますね。檻の中の動物が幸せかどうか分りませんが、インドでは毒殺されて切り刻まれることもあることを思うと幸せなのかな~


イラン大好き

2012-09-25 | Weblog

                   1990年代のイラン

今、イランが核開発をしているという疑惑のもとに米・イをはじめ諸外国から経済制裁を受けています。イスラエルはイランの核施設を攻撃すると言っています。イラン国民は制裁が効いてきて物価が高騰して生活が苦しくなっているそうです。

イランの大統領の言葉にはトゲもありますが理もあります。「イスラエルを地図から抹消する」などと言うべきではありませんが、「平和的な民生用の原子力はどの国も持つ権利がある」という言葉は一理あります。実際に多くの国が核兵器も原発も持っています。イランの核兵器を恐れるイスラエルと米国はイランに核兵器製造を止めさせたいなら自分達も止めるべきです。

20年近くの前のイランの旅を思い出しました。日本に来ていたイラン人が多く私達の一行を見ると親しそうに近づいてきて日本語で話しかけました。懐かしかったのでしょう。日本で不法滞在をする人が多かったので強制帰国させられていた頃でした。

中東といえば、イスラム教・過激派などのイメージがありますが、イスラム文化やアラビア文字は優しく美しく素晴らしいものです。ガイドさんが芸術的なモスクの中でコーランの詩の一節を詠みあげてくれましたが天井に反響して私の胸に美しく響きました。忘れられません。

途中で出会ったイラン人女学生や家族連れなども気持ち良くカメラに納まってくれて笑顔で私達を受け入れてくれました。この人達は今どうしているでしょうか。制裁で苦しんでいなければいいなと思います。今のイランは都市化して写真のイメージはないかもしれませんが、遺跡は同じでしょう。すばらしい歴史や文明を持っているイラン。政治が滞ることなく核問題を解決すれば、世界の理解を得られ、戦争の危機もなくなり、国民が幸せになります。イラン政府と宗教指導者の努力を望むものです。

なお、外国人女性はスカーフが必要で、空港に着くまでにスカーフを身に着けさせられました。私達はスカーフだけでOKでしたが、イラン女性は多くが全身を覆うチャドルを着ていました。私も借りて着てみましたがこの上なく不自由でした。こういう女性を縛る諸々の規制から一刻も早く女性を解放してほしいと強く思ったものです。

もう一つ思い出しました。移動の飛行機の中で頭にターバンを巻いた宗教指導者風の男性と隣席になりました。英語で話しかけたら彼も英語で話を始めました。お互いに意思疎通ができるほど英語が通じたわけではありませんが、心は十分伝わりました。とても紳士的で優しい人であることが分りました。ターバンは位の高い人と後で聞き余計に謙虚さが印象に残りました。その頃は穏健派のハタミ大統領の時代で私達はおおいにイランを楽しみました。今は、強硬派のアフマデネジャド大統領の時代。今のイランはどんな雰囲気なのかな~行ってみたいものです。

 ↓写真(説明文を入れました。写真の下のバーの1番左が停止ボタンです。1番右のボタンは大写しです)