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イラクの都市で複数の自動車爆発

2013-05-20 | Weblog

(写真)横転した車

イラク中部と南部で自動車爆発が続いて起こり、少なくとも26人が死亡し多くの負傷者が出たと当局が伝えます。

主にバグダッドのシーア派イスラム教徒地区のバス停やマーケットで8回の爆発が起きました。

南部のバスラ市で朝早い時間に2回爆発がありました。

政治的・宗教的緊張に関連して激しさを増す最近のイラクの暴動の中での出来事です。

警察によると、月曜日の暴動で115人が負傷し、その大半はバグダッドの人でした。

主にシーア派イスラム教の都市バスラの爆発で少なくとも11人が殺されました。ある報道筋は両都市の死者は30人以上と伝えています。

別の事件では、武装勢力が一晩でアンバル地域のパトロール中の警官を襲撃して7人を殺しました。

どの組織も月曜日の爆撃を名乗っていませんが、政府系多数派のシーア派イスラム勢力とスンニ少数派との間の緊張は昨年以来高まっています。

スンニ派のデモ隊は、スンニ派を差別しているとしてマリキ首相の政権を非難していますが、政府は否定しています。

反政府側のキャンプ地がキルクーク近くのナウジアで急襲された4月に、治安軍とスンニ派アラブ人の間で衝突が起こり、50人以上が死亡して以来暴動が高まっています。

金曜日には、バグダッド市や周辺のスンニ派イスラム教徒の地域で3回爆発が起こり少なくとも60人が死亡しました。この爆発は、イラク国内のシーア派を標的にした激しい攻撃に続くものでした。

日曜日には、イラク北西部で、スンニ派武装勢力による攻撃で少なくとも10人の警官が殺されたと報じられました。

バスラは比較的平穏に見られていましたが、ここ数か月暴動が起こっています。

3月には自動車爆発で10人が死亡し多くの人が負傷しました。土曜日には、武装勢力の銃撃でスンニ派イスラム教の聖職者が殺されました。

続く爆発事件により、イラクが2006年と2007年の宗派間紛争の最悪の時代に戻るのではないかという不安が高まっています。

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イラクは宗派対立が続き国内の治安がますます悪化しているようです。これからのイラクの道はどこに繋がるのでしょうか。民主国家までには多くの屈折がありどれ位かかるのか皆目わかりませんね。 本当の「アラブの春」はいつ?