あの人を尊敬して、それだけじゃ収まらなくて
しゃんとした後姿に、理路整然のしゃべりに、声に
人見知りでシャイだという情報に
頑固すぎる仕事ぶりに
下手な文字にさえ
既婚なのに好きという感情を抱いてしまったこと。
はっきり言えば、ひとまわりも年上なのに。
馬鹿ですよね。でも、私は好きになってしまった。
それは、もう過去形にしよう。
ひとりよがりで全部終わったから。
もうすぐ彼はいなくなるし、私には0パーセントの関心だってわかっているから。
寂しい気持ちはもちろんあるし、泣きたくもあるけど、
私は、本来の生きる、ということだけを目的に日々を生きる。