大阪龍馬会

1987年に創立して2017年は創立30周年。龍馬好きの集まった大阪龍馬会が龍馬会の活動をお知らせします。

開港150周年、五稜郭で「函館野外劇」

2009-07-07 14:23:22 | 幕末ニュース
 北海道函館市の国の特別史跡・五稜郭(ごりょうかく)跡で、市民らが函館の歴史絵巻を演じる「函館野外劇」が3日、開幕、8月9日まで計11回の公演が行われる。スタッフ、キャストはすべて市民ボランティアが担う手作りの演劇で、総勢約500人の市民が参加して、五稜郭跡で、一大歴史スペクタクルを繰り広げる。折しも今年は函館開港150周年の記念の年。舞台には、土方歳三(ひじかたとしぞう)や榎本武揚(えのもとたけあき)ら函館ゆかりの人物が登場し、函館の歴史を振り返る。

・ 「函館野外劇」土方歳三、榎本武揚も登場
 五稜郭跡のお堀周辺に設置された特設舞台。暗闇の中、スポットライトに照らし出された土方歳三が刀を構え、明治新政府軍の兵士らに切りかかっていく。土方ら旧幕府軍に襲いかかる新政府軍、そして銃声…。

 野外劇の舞台は、明治2(1869)年、榎本武揚や土方らが実際に立てこもり、新政府軍と戦った現場そのもの。観客は歴史のリアルな現場を実感する。

 「舞台は、箱館戦争が行われたまさにその場所。戦場に残っている木々や石垣を多彩な照明で演出することで、いつもは見慣れた五稜郭跡の空間を、歴史的なリアルな空間に変えたかった」と演出コーディネーターの石川泰隆さん(29)。

 函館野外劇は、NPO法人「市民創作『函館野外劇』の会」の主催で、昭和63(1988)年から毎年、夏に行っており、今年で22回目。アイヌ民族に伝わる妖精、コロポックルがその長老に函館の歴史を教わる形でドラマが進行する。

 お堀に浮かぶ北前船(きたまえぶね)や北洋船。圧巻は約350人のキャストが広い舞台を縦横無尽に動き回る様子だ。コロポックル役の妖精には、地元の小学生らが多数参加し、土方歳三や江戸後期の大商人、高田屋嘉兵衛(たかだやかへえ)、日本に開国を迫った米国海軍軍人、ペリーなどの主要な配役は3月に市民オーディションを行って決めた。

 参加者は場面ごとに分かれて、夜間や休日に小学校の体育館などで練習を重ねてきた。開港150周年にちなみ、ペリー来航からの開港シーンに力を入れ、英、米、仏、露の国旗を掲げて踊るフラッグダンスでは、一糸乱れぬ動きができるよう練習を繰り返した。

 夜空のもと、光と歌で演出される75分間の国内最大規模の野外劇。演出コーディネーターの石川さんは「開港150周年を迎えた函館の歴史がわかりやすく描かれているので、ぜひ多くの人々にみに来てもらいたい」と話している。

 公演は7月3、4、10、11、17、18、24、25日と8月7、8、9日の計11回。開演は午後7時45分から。入場料など問い合わせは、市民創作『函館野外劇』の会(電)0138・56・8601まで。

7/3 産経新聞


よければ下記をクリックしてください。
人気ブログランキングへ
一日一回クリックしてもらえたらうれしいです。