生活をたのしむ 街みどり・庭みどり

緑の暮らしの専門家がお届けする、一人ひとりの毎日の暮らしをもっと嬉しく、幸せにする、カフェのような心地よいみどりをご紹介

ご当地みどり 名古屋 徳川園

2016-08-16 06:20:12 | ご当地みどり
【心地よいみどり371】

いつもありがとうございます。

企業などが提供している心地よい緑地を
日本で一番気にしている街みどりのryu-gardenです。



街ナカには企業、商業施設などが自費で整備し、
管理、運営する公園のような「心地よいみどり」が
実はたくさんあります。

企業や団体が行っている「社会的価値の創造」ですね。

この価値には喜・笑・楽・嬉・穏・癒・寛・幸・快・涼・温
などの物語、魅力がたくさん、たくさん隠されています。

今回は企業みどりの本質となる
快適さ、心地よさを創るヒントをご当地のみどりから探ります。


ヒント満載のみどりは
名古屋の徳川園のご紹介です。






◾️場所、ロケーション

・江戸時代1695年に徳川御三家の筆頭の尾張藩の藩主光友が
この地に44haの屋敷を造築、その後第二次世界の空襲で
ほとんど焼失されている。2004年に今の形となった。

・JR中央線の大曽根駅もしくは名鉄瀬戸線森下駅から徒歩15分

・日本庭園のほか、徳川美術館、徳川家の蔵書を集めた文庫がある















◾️ここのみどり、場所に集まる、行き交う人たち

・ 名古屋観光の一つとして
名護屋城、徳川園、徳川美術館の3箇所を まとめたお得なチケットが
パンフレットが挟み込める便利な専用ホルダー付きで
販売されています。欲しくなるデザインです。

・日本庭園、鎧や刀などの美術品を楽しみたい海外の観光客

・ポケモンGOを楽しんでいる親子、いい大人達




美術館外観


専用ホルダーとパンフレット




◾️みどり、景色の特徴

・海に見立てた水面の周りに見どころ配する池泉回遊式庭園。
中心の龍仙湖は水源としています。

・尾張徳川家で重用されていた尾州有楽流に因む本格的な茶室がある。

・西湖堤があり小白川後楽園のような光景。当時、好まれた庭園技法。















◾️このみどり、景色の「ココいいね」「ここどうよ……」

・涼しい風が水面、流れから伝わる。

・優しい風が木陰に揺らぎを与え、より心地よい時間が生まれる。

・日本庭園はルールがある庭園デザインであるが、
心地よいエッセンスが集められた技法である。



・シルバーの庭園ガイドさんの蛍光色のジャケットは雰囲気にそぐわない…
広島の原爆資料館ガイドもそうでしたね。














◾️お客様に届けている価値は

・徳川家の遺構、その規模感を今に伝える。
観光客には驚きと発見を。地元の人には自信を持たせてくれる。

・爽やかな風や木陰が創り出す居心地の良さ、開放感。










◾️オススメポイント

徳川家の庭を「どのような光景だろう…」と見たくて来ました。

空いている庭園でゆっくりを期待していましたが、
賑わいがあります。

有料の庭園ですが、普段入らないような人々が
お金を支払い庭園に入ります。


なんだろう?と不思議にお持っていると、
知らない人同士が「いましたか?」などと
会話しますしてウロウロとしています…

ポケモンGOだったのですね。

ただの緑地にポケモンというバーチャルの価値を
付け加えると、たくさんの人が集まることに
衝撃的な驚きを感じましたね。

ハードの力ではなく、ソフトの力で人々を導く
こんな方法もあるのですね。


もちろん徳川園のみどりを
あちらこちらある濡れ縁に腰掛け、
景色を眺める時間は格別です。

是非、徳川家が残しているみどりの空間の価値を体験するために
訪れてください。