「小寒の氷大寒に解く」のことわざは今日にピッタリ。
何事も順序通りには行かないということ。
年によっては、こんな陽気もあるのだと言うことですね。
関東は暖かな大寒でした。
先日、寒九の雨は薬にも、のことを書きましたがもう一つ。
寒さが一番厳しい時期の寒水について。
寒水を蓄えておくと、いつまでも柔らかく腐敗しない良質の水と言われ、昔からこの水を使って作るものが幾つかあります。
その代表的なのが日本酒でしょう。
新酒の寒仕込みには寒水が欠かせません。
寒水は雑菌が繁殖しにくいから、江戸時代に酒の寒仕込みはこの時期に確立されたと言われます。
計器類が無い時代だから、杜氏や蔵人は、寒の水を使い発酵状態よって変わる香りや味、肌に感じる温度変化などを頼りに、とぎすまされた感覚で複雑な酒造りに対応してきたのでしょう。
いまの時期、日本全国の酒造屋さんは寒仕込みの真最中で大忙しでしょう。
今朝のNHKニュースで、ある酒蔵を取り上げていましたね。
ご覧になった方も。
大陸が数十年ぶりともいえる強烈な寒気に覆われたのが10日ほど前でした。
その寒気が来週に日本まで移動してくる予報です。
暖かいのが一変し、この冬一番の寒さになると言うから覚悟を。