山茶花が咲き始めて、何も無かった垣根に彩を見せ始めました。
この花が咲き始めると、晩秋の思いもひとしおです。
近所にお茶の生垣があり、椿に似た小さな白い花が咲いています。
その小さな花びらの中心に、溢れんばかりの黄色いオシベを抱え込んでいるんだね。
朝晩だけでなく日中にも肌寒さを感じる頃なのに、まだ日中は汗ばむことも。
ところが、今夜あたりから西高東低の気圧配置で、気温が下がるそうだ。
寒暖の差に身体に注意です。
7日は立冬だし、冬はそこまで来ている。
“奥山に 紅葉踏みわけ 鳴く鹿の 声聞く時ぞ 秋は悲しき”
百人一首でもおなじみの猿丸太夫の歌です。
今頃になるとニホンシカは繁殖期を迎え、それまでメスの群れとは別に生活していたオスたちが、甲高い声でメスにアピールする時期だと言う。
鹿笛と言う季語があり、鹿の妻恋の声は、哀愁さえ漂う秋風情なのだそうだ。
聞いたことはないが、遠くピィーという透き通った鳴き声が聞こえてくるらしい。
奈良公園では鹿の恋の季節(発情期)だから、オス鹿には近寄らないように注意を呼びかけているようだ。
そういえば、花札の10月は秋のもみじと鹿だよね。
相手を無視する行為を(シカトする)というのは、この10月札の鹿の顔がソッポを向いているのが語源だと聞いたことがある。
あまりいい言葉じゃないけど。
ほんとのことなのかは、ご自身で調べてみてください。
とりとめもなく、行く秋を。