マカオ案内
中国南部、珠江(しゅこう/チューチヤン)の河口西岸にある旧ポルトガル植民地。1999年の中国返還後は同国の特別行政区。香港(ホンコン)特別行政区の西方64キロメートルに位置し、広東(カントン/コワントン)省に続く狭長なマカオ半島と、南方海上のタイパ島、コロアン島からなる。マカオとは古くから伝わる媽祖閣廟(マーコーミャオ)という寺院をポルトガル人が「マカオ」とよんだことに由来する。面積はわずか25.4平方キロメートル、人口43万7455(2000)、人口密度は1平方キロメートル当り1万7000人と過密である。住民の大部分は中国人の華僑(かきょう)からなる。
半島部は小高い丘とわずかな低地からなり、西側は広東川を隔てて中国本土と対し、北端は狭い砂州によって大陸につながっている。タイパ、コロアン両島も平野は狭く山がちで、半島部とは橋や土堤によって連結している。気候は亜熱帯モンスーン気候で、夏は高温で蒸し暑く雨が多い。冬は温和で乾燥する。
[ 執筆者:横山昭市さん ]