元高校教師のブログ[since2007/06/27]

地元仲間とのウォーキング、ハイキング、サイクリング、旅行の写真入報告。エッセイや意見も。

丹沢・塔ノ岳

2007-11-13 06:16:12 | ハイキング

※下のバーを右にスライドすると、隠れた部分が見えます。

参加者:7名(男2、女5)
天気:快晴 

交通: 新宿(6:42)---{急行}---(7:52)秦野(8:00) {タクシー} (8:30)富士見橋   
  大倉(18:08) --{バス200円}-- (18:20)渋沢(18:32)--[急行] → 新宿
     *新宿・渋沢間650円  [タクシー] (1台につき)4,340円

徒歩時間:約7時間(休憩時間を除く)

※以下はタイム記録者Nさんのコメントです。
 昨日は天候にも恵まれ、最高の丹沢を楽しませていただきました。朝のりんとした富士山が時間を追うごとに穏やかに雰囲気を変えていく様子と周りの山々の墨絵のようなグラデーションが息を呑むようでした。昨日のコースタイムを添付します(N)

コースタイム:*印→トイレあり
  秦野駅(8:00)--[タクシー]--(8:25)*富士見橋(8:45)---(9:45)二ノ塔(9:55)--(10:15)三ノ  塔(10:30)--(11:05)烏尾山(11:20)--(11:45)行者ヶ岳(11:55)--(12:35)書策小屋[昼食] (13:15)--(13:30)新大日(通過)--木ノ又大日小屋(13:50・通過)--(14:20)*塔ノ岳
(14:45)--金冷シ(15:00・通過)--(15:15)*花立山荘(15:20)--(16:00) 堀山の家 (16:10)
----*駒止茶屋(16:25・通過)--(17:00)見晴茶屋(17:10)--(18:00)大倉バス停 (18:08)
--[バス]--(18:20)渋沢駅  

■本文
 [前置き]昨日は恒例のマージャンで過ごす。2日遅れで「塔ノ岳」登山記を報告します。前日夕方に決断したように、予定の土曜を1日延ばした。金曜の夜に山では雪が降ると私は予想したし、日曜日には好天との天気予報だったので。

[報告記事--登りの概要] 

 このコースはハイキングではなく、登山コースと言うべきであろう。帰りは山の中で暗くなる心配があった。バス利用で蓑毛で止められるより、時間稼ぎにヤビツ山荘までタクシーを使った。秦野駅から、運転手と会話した。「1日延ばし」の話をしたら、「お客さん、山を知ってるね。正解ですよ」と褒められた。空は限りなく青く、丹沢の山々は稜線の隅々まで、くっきりと見える。「ようし、今日は楽しく登れるぞ」と内心ほくそ笑む。


「カシミール3D」からの地図に「ペイント」でコースを上書きしました。


 富士見橋でタクシーを降り、トイレ、ラジオ体操、身支度後、8:45分に二ノ塔目指して登りのスタート。稜線まではかなりの勾配だ。このあたりは霜柱が目立つが、溶けてはいないので登りやすい。


     二の塔は素晴らしい見晴らし。

 


  白根三山などの南アルスも富士の右手に延びている。

 このコース、各ガイドブックには、大倉尾根の長々しさと、土壌崩壊の歩きにくさが述べられている。だが快晴なのに、実際に登ってみて、登りのほうが大変なことになった。原因は、わずかな積雪と、その雪融けだ。稜線上の山道は、ことごとく沢のように少し周囲から窪んでいる。霜融けと、(前夜?の)両脇斜面に付着した雪の溶け水とで、道がどろんどろんの、ぬかるみ。雪だるまではないが、歩くと靴底にくっついて高下駄のようになってしまう。思うように進めず、予想以上の体力消耗で、塔ノ岳のはるか手前でお昼になってしまった。

 それでも稜線歩きだから、360度に近い山歩きになり、視界は抜群。富士山の勇姿がいつも我々の眼前にある。

 三ノ塔も同じように素晴らしい眺めだ。

 縦走コースは塔ノ岳まで良く見渡せ、水無しの本谷を挟んで向かい側には下りに使う大倉尾根もすべて眼前。花立山荘であろうか、山小屋まではっきり見える。縦走コースには時々「軽い」鎖場があって、アクセントになる。ただ、行者ケ岳からの下りに一箇所だけ「重い」鎖場があり、順番に降るのでかなりのタイムロスを強いられる。先に降りた者が下から足の置き場などを指示してあげると楽であろう。


  行者ケ岳のヤバイ岩場

 鎖場を過ぎると、書策小屋へと続く登りの崩壊地に遭遇する。

 

 書策小屋に辿り着いたら、もうお昼。かなり疲れたので、ここで小屋の陰で、震えながら昼食にした。
 塔ノ岳に着いたのは2時を回っていた。懐中電灯を使わないで大倉まで降りられるだろうか、心配になってきた。 


       後ろの建物は尊仏小屋の一部


   鍋割山への稜線


    越えてきた尾根道、背後は大山


  丹沢は鹿が増えたのだろう。尊仏小屋の前だが、人を恐れない。

[報告記事--下りの概要]

 塔ノ岳への登りの泥んこ道で、「下りはもっと大変だろう」と思いながら歩いていた。山中で日が暮れるかも知れないと、懐中電灯の用意はしてきたが---。ところが、こちらは霜融け道ではない。確かに、関東ローム層の崩れた土壌とガレ場の連続した下りだ。でも、泥んこ道よりはいい。高度差1200mの急斜面を2時間半かけて一気に下るわけだ。一般には大倉尾根または花立尾根と云うが、通称「馬鹿尾根」。

 
  花立山荘の前でも

 下っても下っても麓に着かない。若い頃、単独で下ったときは全くうんざりしたものだ。だが、時々休憩を交えて仲間と下ればそれほどでもない。最近は茶店風の小屋が各ポイントにある。一つだけ、まいったものがある。丸太などの、土留め式階段が延々と続く。登山者のために地元で用意してくれたのであろう。だが、年寄りの膝にはこたえる。ドスンドスンと下っているうちに膝が悲鳴を上げだした。 

 ここでちょっと話がそれる。---40代の頃、(向島百花園の南側にある)都立S高校でワンダーフォーゲル部の顧問をやっていた。私が赴任する数年前に事故を起こし、山岳部が格下げになったのだ。ここの部員は元気そのもの。夏の北アルプス(幕営)縦走で嵐に遭い、重い荷を背負って(人工乗物など無い時代の)遠見尾根を走り下ったことがある。それが原因で膝を故障した。以来、私の膝はときどき悲鳴をあげるのだ。

---ここで、生まれて初めて杖を使うことにした。やれやれ、長いこと無いな。そんな状態でも、何とか懐中電灯を出さずに大倉のバス停に辿り着いた。


※現在募集中のハイキングの会→ハイキングを始めませんか(都心居住者対象)
  では、このレベルのはやりません。

 

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