日時:2012-09-27~30
*同行者は家内です
当初の計画表--現地2日目までは計画通り
9/27(木)
船橋(19:40)--[快]--(20:04)東京→(20:10)バス集合場所
東京(20:50)----(5:00)大阪 *オリオン 7231便ゆったり(関西行)
4,500円
9/28(金) 大阪(6:10)---(6:14)新大阪(6:25)--[快速紀伊田辺行]--(9:38)紀伊
田辺*[運賃2,940円] *弁当購入
紀伊田辺(10:15)---[明光バス]---(10:53)滝尻---{胎内潜り往復50分 }---
熊野古道館/滝尻(12:02)----(12:19)牛馬童子口[道の駅中辺路] →{[徒歩50分]
牛馬童子}→近露王子→バス停近露(13:30)---(13:36) 野中の一方杉{[徒歩2時
間半]野中の清水、継桜(ツギザクラ)王子、とがの木茶屋、小広(コビロ)王子→小広峠}
(16:19)-- -[バス]----(16:42)湯の峰温泉(泊)
※参考(栗栖川)純正タクシー 0739-64-0043
9/29(土) 湯の峰温泉(7:55)----(8:11?)バス停・大斎原→大斎原→本宮大社
本宮大社前(10:00)---[バス]---(10:53)新宮[熊野速玉大社/神倉神社/浮島の
森[駅前昼食]徐福上陸地点/徐福公園](14:00)---[紀勢本線]----(14:17)那智
[補陀洛山寺](15:43)---(15:47)紀伊勝浦{秋刀魚の詩碑}→宿(泊)
9/30(日) 宿→勝浦(8:25)--[バス]---(8:44)大門坂---[徒歩30分]---青巌渡寺・
那智大社/ 那智の滝→滝前(11:06/11:45)--[バス]--(11:22/12:01)那智
(11:38/12:08)---[バス]---(12:07)/12:37)新宮/昼食(13:14)----(13:45)
熊野市駅→[タクシー50分3,500円?鬼ヶ城/獅子岩/浜]→熊野市(15:43)--[2,520円]-
--(19:04)津
*楽天トラベルwx434 4列ゆったり[21:30分 津駅前発 5,400円]
10/1(月) ----(6:40)新宿
宿泊:9/28(金)[湯の峰温泉]温泉民宿やまね(バス停の近く)
1泊2食付 7,000円 TEL: 0735-42-0113
9/29(土) [勝浦温泉]city plaza resort hotel (駅前)
朝食付き1泊5,000円 TEL:0735-52-6600
費用:合計約5万円 {約4万円*+食事代(6食6,000円)+みやげ(3,000)円}
*{夜行バス(1万) 電車(7,500) 現地バス/タクシー代(7,000?) 旅館代(12,000)}
現地に行って実際は--台風接近により、現地3日目(9/30)は断念して、急遽帰郷する
ことにした。それで、29日は勝浦駅であちこち連絡に追われたが、西武の夜行バスを
確保でき、9/30早朝に青空の元、池袋に到着した。
<前編---滝尻から湯の峰温泉まで、中辺路を往く>
夜行バスがJR大阪駅前に到着したのは、予定より30分早く、4:30分だった。駅周辺を探したが、
店は全て閉まっていた。駅員に訊いたが、この辺の店の開店は6:30頃だと言う。
立ち食い蕎麦はおろかパン屋もないので、5時前の電車で新大阪に行った。そこでも店は開いてなく、朝食抜きで快速紀伊田辺行きまで待合室で待った。
この電車は新大阪から出るのというのは知らなかった。当初の計画では、大阪駅から天王寺まで行き、そこから、この電車を利用する予定であった。新大阪駅は環状線の駅ではないのに、「大阪環状連絡線」なんてあるんだ。お陰で時刻の推移に気を使わず、始発から終点まで、のんびりと窓外の景色を楽しむことが出来た。初めの頃は通学の高校生や通勤客で社内は賑やかだったが、御坊を過ぎた頃には車内は閑散となり、海が見えてきたり、以下のような眺めも出てきた。
印南(いなみ)駅近くで
紀伊田辺駅で降りたら、駅前に弁慶の像があった。バス停の裏は「弁景通り」と言い、この地は
弁慶の出身地だそうだ。
昼食用の弁当店を探したが無い。已む無く、駅キオスクでおにぎりを、隣のパン屋で朝食用のパンと飲水を購入し、バス時間の前にパンを食べた。
『滝尻から中辺路を歩く』
滝尻王子から飯盛山へ登り、高原熊野神社から本宮大社まで歩いたら、3日はかかるだろう。
そのような日程的余裕も体力もないので、下の国道を走るバスを上手に利用して、「いいとこ取り」をしながら、夕方までに湯の峰温泉に辿り着く(だろう)プランを考えた。
私と足並みも揃わぬ家内が同行なので、いざとなれば、栗栖川にあるタクシーを呼べば何とかなると思ったわけだ。
紀伊田辺駅前10:15分発栗栖川行きの明光バスに乗った。だが、バス停名を知らせる録音女性アナウンスが声が小さく、聞こえない。車内前方に、整理券の番号と乗車賃だけは掲示されるが、バス停の名は出ない。
何処で降りるのか分からない。だから、乗車したら、運転手に下車バス停名を告げておき、着いたら知らせてもらうしかない。
※以下の地図1と地図2は次のもの(電子国土ポータル源)を使わせてもらった。
リンク先→稲葉根王子 ~ 滝尻王子
地図1
滝尻王子→胎内潜り(往復) --徒歩40分
[タイム] 滝尻王子(11:00)--(11:15)最初の岩穴--胎内潜り(11:25)--(11:40)滝尻王子→古道館
水分補給をしたりトイレに行ったり、荷物の整理などで、計算外のロスタイムが多い。12時までにバス停に戻らければいけない。古道館に入りたいが、後回しにして、先に山登りにかかった。
滝尻王子宮
古道に入ったら、いきなり急な登り。3日分の荷が入ったザックが重い。家内が登りを断念。下で待っているように述べ、時計を見ながら先へ進む。相変わらず登りはキツイ。
登り初めの山道。
このような登りがつづく。長袖の下着と厚手のシャツなので、汗がしたたり落ちる。
ここに来る途中に、これと似た岩穴があったが、そこではなく、更に歩いてようやく
「胎内潜り」に辿り着いた。中に入ったり、写真を撮ったりして、不寝王子へ行く道を探していて、時計を見たら時間が心配になった。急遽、熊野古道館へ引き返すことにした。
熊野古道館内部---平安時代にはこのような装束で熊野詣をした貴人もいたのだろうか。
バス停から見た熊野古道館
滝尻発12:02の竜神バスに乗った。こんどのは明光バスと雲泥の差。女性アナウンスの声は明瞭で、日本語の後に、ネクストで始まる英語。さらに、社内前方の運賃表示の上部には次のバス停名が漢字で示される。これなら、自分で下車ボタンを押せる。
牛馬童子から近露王子へ --徒歩50分
[タイム] 道の駅(12:30)--(12:50)牛馬童子(13:00)--(13:20)近露バス停
地図2
バス停牛馬童子口で竜神バスを降りる。目の前に道の駅があって、規模は小さいが飲料水なども売っている。トイレ・水分補給・身支度などで、ここでも計算外のタイムロス。
古道歩きの出発は12:30分。バス停近露まで、1時間以内で箸折峠越をせねばならないのがプレッシャーとなった。
この峠道は、かなり楽な道だ。ときどき、後ろを振り向いたが、家内はそれほど遅れない。峠も、登りはあったのか、と思うほど気づかずに越えた。
思ったより小さく、40cm前後であろうか
峠を過ぎてから石畳の道を下って行くと、やがて近露の里と民家が見えてきた。さあ、「これでバスに間に合うな」と思い、ほっとした。
近露王子跡はバス停の手前隣にある。バスには間にあったが、昼食のおむすびを食べる時間が無かった。よって、昼食抜きで、バスに乗る。
バス停近露(13:30)---(13:36)野中の一方杉入口
バス停・野中の一方杉から野中の清水へ--舗装の上り車道で薦められない。当初は「一方杉」から小広峠のバス停まで2時間かけて歩く予定であったが---
[タイム] バス停・野中の一方杉(13:40)--(14:25)野中の清水(14:35)---継桜王子・一方杉・とがの木茶屋・秀衛桜(14:50)→(車に便乗)
バス下車の際、運転手に道を尋ねた。そしたら、上の旧国道まで簡単に行ける話だった。下の地図にも20分と出ている。ところがどっこい、野中の清水まで、倍以上の時間がかかった。天気は上々で真夏のような太陽に照り付けられ、木陰の無い登り車道を延々と歩かされた。昼食抜きと重いザックのせいか、遅々として前に進まない。行けども行けども上の旧道に着かないので、違う道を辿っているのかと思ったくらいだ。
だから、このアプローチは薦められない。いきなり野中の清水に行き、そこから小広峠まで歩くのが良いようだ。だが、近露発11:28と16:38のバス以外はバス停・野中の清水を通らないのだ。あと、近露バス停まで栗栖川からタクシーに来てもらい、そこから野中の清水まで走らせる方法もある。だが、回送料も含めて4,500円くらいかかるそうだ。
いずれにしても、バス停・野中の一方杉から酷暑の坂道を歩いたため、家内ともども疲労困憊。「野中の清水」に着いた頃には気力が失せていたし、予定時間を大幅に超えていて、小広峠までの持ち時間が短くなった。
地図3--なかへち観光協会編
この池から下段の窪みに数本のパイプで水が落ちていた。喉も渇いていたし、昔からの名水ということなので、飲もうかなと思っていたら、そこへ地元の人らしい女性が車でやってきて、前の舗装道に降り立った。
「この水は飲めますか?」と訊いたら、「地元の人は汲みに来てますけど--」という返事。それがきっかけで、私たち老夫婦にとっては、有難い出会いが始まった。
訊くと近くに墓参りに来たと言う。「これから小広峠まで歩くのですが、まだまだ遠いですか?」--「そうですね、かなりありますよ」--「降りたバス停まで戻ったほうが近いですか?」---「ええ」
そんな会話をしている最中、「そっちへ戻りますから、少し待ってもらえれば、私の車でどうぞ」という有難い話。こんな親切な人もいるんだ。ずうずうしくもお願いしてしまった。
継桜王子宮
境内にある「野中の一方杉」--枝が全て南の那智山の方角を向いて、北側には枝が無い、という不思議な巨木だ。
峠の茶屋「とがの木茶屋」--この日は残念ながら閉まっていた。
秀衛桜---右手方向に小枝が伸び、かなりの桜になっていた。
「秀衡桜は、奥州の藤原秀衡が、生まれたばかりの子を滝尻の岩屋に残して熊野へ参る途中、ここで杖にしていた桜を地に突き刺し、それが成長したものだという伝説があります。
植えつがれていまの桜は何代目かになります。」---(なかへち観光協会)
Sさんは物腰の柔らかなとても親切な人で、家内が訊ねるとヒーリングスペースの仕事をされていると言う。私には分からないが心身の健康回復関係のマッサージであろうか?
この秀衛桜の説明をしていただき、彼女の軽自動車で小広峠手前の木工所(制作・販売)へ連れて行ってくれた。バスの時間まで約1時間あるので、(バス停で待っているよりも、近くくの)彼女の親類が経営している店で休憩したらどうかと案内してくれた。
熊野は林業が盛んで良質のヒノキが育つので、それを材料にした製品であろう。作業所兼展示所には、各種押し寿司の木型、寿司おけ、小櫃、風呂桶、まな板などが並んでいた。
小川が流れる国道前のちょっとした木立の中にあり、その木立の下の涼しい木陰で、お手製の椅子に座り、テーブル前で休ませていただいた。木立の中に小鳥の巣箱があり、数羽の小鳥が(ヤマガラ)どれも人懐こく、我々の肩や手にとまる。もちろん、オーナーには全幅の信頼を置いているようだが、飼っているのではないという。
家内の手に止まるピーちゃん
ひまわり? の種を啄ばむピーちゃん
前の国道(自由乗車区間)でオーナーが手を挙げバスを停めてくれた。その(小広峠16:19着の)竜神バスに乗り、湯の峰温泉に16:42分に到着→民宿
湯の峰温泉郷--1800年前に発見された古い温泉で、本宮大社に詣でる人々が利用
してきた3つの本宮温泉郷の一つ。
この源泉・湯筒は温度90度で、地元の共同炊事場となっている
入湯料250円
1日に7度色が変わるというこの「つぼ湯」は温泉の世界遺産だそうだ。入湯料750円。
小栗判官蘇生伝説の湯で、常陸の国の小栗城の(後の)15代当主小栗助重(小栗判官)
が毒を盛られ重病になったが、こちらに逃れ、この湯に浸かったら病が治ったという。
宿泊した民宿やまね 無いもの:部屋付きトイレ、かみそり、歯ブラシ、チューブ、コップ、バスタオル、浴室の鏡
※温泉そのものは良かった。食事も体に良いもので、結構工夫されていた。
翌朝部屋のテレビを点けたら台風18号接近中で、しかも30日には紀伊半島から本州を直撃だというニュースにびっくり。さてどうしたものか---
一方杉 南にしか枝がない? お日様を求めて、樹は成長します。上へ、より高く。または上に何にもなければ、お日様の強烈な方向に...。逆の枝は弱い!? で枝打ちされていって今の姿に...か゛ 渡しの仮説です。
無事、鎌ヶ谷にお帰りになれたので安心しています。
何時までもお元気でお過ごし下さい。