昨日、都立K高校同窓会から会報をいただいた。同封の葉書に「会報の送付不要」かどうかを知らせるカードがあった。つまり、どこの同窓会も財政破綻直前なのだ。私は嘗て母校同窓会の事務局をやっていたので、よく分かる。会報を封書で送るだけで、会員1万人なら、百万かかる。高校の場合、伝統校なら会員数はそんなものではない。収入は在校生が卒業時に払う「同窓会入会費」で賄うところが多い。一人五千円として、新規卒業生が200人なら百万円。
同窓会の仕事は会報だけではない。創立○○周年記念行事、なんてあったら、たまったものではない。少子化時代で、収入は増えることはない。一方、卒業生総数は年々増えるわけだ。私は10年以上前から、同窓会の財政破綻を唱えていた。解決の妙案はない。同窓生からの寄付なんて、雀の涙だ。
これからはネット利用しかないであろう。だから、多くの同窓会でホームページを開設しているのだ。それでも問題はある。HPの管理は勿論、会報記事の依頼や編集(会報はホームページ内に発表)、会員の(HPへの)書き込みや、個々のメールに対する対応など、事務処理はかなりあるだろう。専門のスタッフを置く必要はある。でも、数名で済むのではないか。退職者やボランティアに、ほんの僅か、謝礼という形で(年度末支払い)、自宅のパソコンで仕事をしてもらう。どうであろうか?
メールやネットに無縁の人もいるだらうが、これからは少数になっていくはず。年配者は、(総会日や会報閲覧など、毎日ではないだろうから)子供や孫に時々手を貸してもらえばよい。