それは、ストレスやわ

きのう、魔女っ子が、些細なことで、腹を立てた。
そのことに、母も、かっとなってしまった。

ふたりして、階段を上がる。
うしろにいた母に、魔女っ子が、先に行けとゼスチャーする。

魔女っ子の横を通り過ぎようとすると、魔女っ子が抱きついてきた。
「腹なんか立ててないよ」
という、気持ちを表してる。

それがわかるのに、どうしても母は、かっとした気持ちがおさまらなかった。
魔女っ子が、心配そうな声で、
「まだ、怒ってるん？」
「なんでかわかれへんけど、かっかしてしまうねん」
すると、魔女っ子が、
「それは、ストレスやわ」

どきっとした。
その通りだったからだ。

「プール、週２回でいいよ」
と、魔女っ子。
「えっ？」

今日、魔女っ子が、
「週２回じゃなくて、もっとプールに行きたい」
と、いっていたのだ。
そのことがストレスになったのかどうかはわからないけど、魔女っ子のやさしさに、感動してしまった。
「ありがとう」
すごく嬉しかった。