イラクでのISの掃討が大詰めを迎えていますが、ブッシュの「決断のとき(下巻)」を読みました。
西欧諸国はフセインやカダフィの政権を倒しましたが、人々に自由や幸福をもたらすどころか、国家破綻でテロリストの台頭を招き、人々をより悲惨で絶望的な状況に陥れてしまいました。この状況の最大の責任は戦争を初めたブッシュにあるのか、その戦争から撤退することを最優先にしたオバマにあるのか。ブッシュの自伝を手にした私には、その疑問が頭あります。
これが出版されたのは2010年、ホワイトハウスを去って2年後ですが、イラク戦争を始めたことも、二期目の終盤に増派を決めたことにも、自信満々で自分の決断について書いています。件の大量破壊兵器が見つからなかったことについて、”大量破壊兵器に関する情報が間違っていた”と認めていますが、大量破壊兵器の備蓄が存在していなくてもフセインは脅威であったし、武力で武装解除したことは正当であったとしています。
戦争を始めたことについて、後悔の念はいささかも感じていない。これにはいささか驚いたというか、意外でした。安保理で大量破壊兵器についてのプレゼンをしたパウエルは、これによって赤恥をかき、大統領になる道が閉ざされたように私は思っていましたが、パウエル自身もブッシュと同じような思いでいるのでしょうか。聞いてみたいものです。

西欧諸国はフセインやカダフィの政権を倒しましたが、人々に自由や幸福をもたらすどころか、国家破綻でテロリストの台頭を招き、人々をより悲惨で絶望的な状況に陥れてしまいました。この状況の最大の責任は戦争を初めたブッシュにあるのか、その戦争から撤退することを最優先にしたオバマにあるのか。ブッシュの自伝を手にした私には、その疑問が頭あります。
これが出版されたのは2010年、ホワイトハウスを去って2年後ですが、イラク戦争を始めたことも、二期目の終盤に増派を決めたことにも、自信満々で自分の決断について書いています。件の大量破壊兵器が見つからなかったことについて、”大量破壊兵器に関する情報が間違っていた”と認めていますが、大量破壊兵器の備蓄が存在していなくてもフセインは脅威であったし、武力で武装解除したことは正当であったとしています。
戦争を始めたことについて、後悔の念はいささかも感じていない。これにはいささか驚いたというか、意外でした。安保理で大量破壊兵器についてのプレゼンをしたパウエルは、これによって赤恥をかき、大統領になる道が閉ざされたように私は思っていましたが、パウエル自身もブッシュと同じような思いでいるのでしょうか。聞いてみたいものです。
