今夜はエフゲニー・キーシン ピアノリサイタルでオペラシティ。
すごいコンサートだった。
ピアノ独奏でこんなに感動したのってもちろん初めて。
プログラムはトッカータとフーガ、モーツァルトアダージョ、ベートーヴェン31番、マズルカ、アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ 。
なんといっても最後のアンダンテ大ポロがすごくて。
好きな作品だが、こんな実演を体験しなければこれを聴いたことにはならない。
キーシンのCDも録画もたくさん見て聴いてたが、こんな実演でなければキーシンを聴いたことにはならない。
いやCDや映像のキーシンも良いんだ。素晴らしい。
でも今夜のキーシンとは違う。さっき聴いた、観たのがキーシンなんだ。
そんな思いだったのが、ぼくだけかどうかはわからないが。
カーテンコールは終わらなかった。
で、アンコールが4曲。それもすごい熱演で。30分後にコンサートはやっと終わった。
ピアノ版トッカータが始まって、強いタッチ、大きな音だと思った。そしてこのオルガンの有名曲が、こんなにモダンになるのかと。
アダージョK540では繊細で細やかな音が聴けたが、ベートーヴェンのソナタのラスマイ31番は終始力強く。聴きあきた3大ソナタなどより新鮮で。
後半のショパンのほうがのってる感じがしたのは、マズルカの方をよく聴いていたからかもしれない。良かった。
でもいったん下がるだろうと思ってたら、すぐに着席してアンダンテ大ポロを弾き始めたのには驚き、身じろぎもできない感じで聴き入った。エンディングで興奮を抑えられない感じになった。
これこそピアノのコンサートだとか、一生忘れないだろうとか、キーシンは最高のピアニストだとか、心の中で叫んでいた。
そして周りの人たちとともにスタンディングオベ。こんなに感動してるってキーシンに伝えたかった。
全ての演奏家の実演を聴くことは不可能だから、これからもCDは聴くし、映像も観るけれど。悪い意味ではなく、CDの演奏家と実演の演奏家は別ものだと思った方がいいんだろう。比べても意味がない。そんなことを考えた。
それにしても素晴らしい、忘れがたい夜だった。
私は海外なのですが、来年ずっと先ですが、彼がやってきます、チケットが売りに出されていて未だに最前席が空いおり、悩んだ末、青山さんの素晴らしいというレビューで即決で今購入しました。
曲目も全く同じのようです。
とても楽しみです、
東京公演は素晴らしかったです。
楽しんでください❗️