今日はN響定演で東京芸術劇場。
人気の原田慶太楼マエストロだが、今回チケットが早々に完売したの間違いなく反田恭平さん人気。
その反田さんのパデレフスキ・ポーランド幻想曲。期待以上のすごい演奏。
軽快に。いつしか甘く切なく。と思えばスペクタクルに。そしてドラマチック。
さまざまな情感を豊かに、鋭く表現した。
マエストロが要求し、追い詰め、ピアニストがそれを飲み込んだ局面があった。2人にあったこの緊張感と共感が素晴らしい演奏にしたのだろう。
ピアニストはマエストロ、聴衆、楽団員の大歓声に応えてマズルカ。拍手はさらに鳴り止ままず。
それにしてもこのパデレフスキーの幻想曲、ラフマニノフに劣らぬ素敵な作品だなぁ。
後半の火の鳥は、正直なところ前半で少し睡魔が。このバレエをみたことがないせいかな。
しかトランペットで局面が一変する(たぶん)あたりからどんどん引き込まれ。スリリングな展開から、マエストロの指揮ぶりが尋常でなくなり、クライマックスへ。
火の鳥、何度か生でも聴いたと思うけど、こんなすごい火の鳥は知らない。
反田さんの前半に劣らぬ大カーテンコールが続いたのも当然だろう。
昨日の坂入マエストロのユベントスも素晴らしかったが、今日の原田マエストロのN響には王者の風格があった。