
封切り時に見損なって、リバイバル上映もコロナ禍でためらい、ずっと気になっていた「蜜蜂と遠雷」。
先週wowowでやったのをさっきまで観ていました。評判通りホントすごい。
音楽家たちの葛藤、ハラハラしたり、ジーンときたりのストーリー展開。すごい演奏シーン。エンディングでは感動がこみ上げてきて。
ミュージカル映画ってことにはならないんだろうけど、音楽映画の傑作だね。
この映画が封切りになった頃、原作を読んだ人が “この曲が聞こえるような気がする”と言ってたのを読んだり。この文章を映像で表現するのは難しいだろうみたいな記事も読んで、いったいどんなって、想像をかきたてられていた。
で、原作を敢えて読まないでいたぼくは、これを観て、いったいどうやって文字で表現したんだろう、って逆に思いました。
だって、プロコ三番のエンディングの演奏シーンとかあまりにすごすぎてたから。
このプロコフィエフの3番、少しまえにアルゲリッチを初めて聴いてあまりの感動に、それからしばらくはプロコフィエフがマイブームになって、ピアノ協、ヴァイオリン協、バレイ、交響曲など聴きまくってたほど。
彼の自伝も読んだ。ロシア革命を経て、ヨーロッパからロシアに帰国。晩年は弾圧されるなど波乱万丈の人生。
そんな作曲家の苦悩も、松岡茉優さん演じる栄伝亜夜の葛藤と重なって、あのエンディングにグッときたんだと思う。
ここ数年でこんな素晴らしい音楽映画、観たかなぁ、って考えてみる....。
ラ・ラ・ランドとか、ガガのアリーとか。あんまり思い浮かばないなあ。




