Sing Listen Travel 〜歌って、聴いて、旅をして〜

リタイアしてやっと自由を手にしてから、海外を旅行し、合唱を歌い、オペラやコンサートに通っています。

「矢沢永吉ーLifeースペシャルインタビュー」すごい、こんな風に語れるの。

2024-06-18 21:33:00 | Day by day
矢沢永吉はそんなに聴かなかった。
おれがとても若くて、途方にくれていたころ。
聴いてたのはタクロウやユーミンやコウセツなどで。
19歳で呉市から東京に出てきて、入場料150円の池袋文芸坐によくかよってある日、キャロルのドキュメンタリーを見た。
そのころジョニー大倉は潰れて引きこもってたり、矢沢はキャロルはもう限界だと先を見ていたりで。

WOWOW が日曜日に放映した「矢沢永吉ーLifeースペシャルインタビュー&ライブ」を見ながら、そんなシーンを思い出した。
このインタビューは、矢沢が2017年にファンクラブサイトにて半生を激白した映像。

母親は3歳のとき蒸発、被爆した父親は小2のとき死去。高校卒業と同時に矢沢はギターとオリジナル曲を書いた譜面、アルバイトで貯めた5万円を持って、広島から最終の夜行列車で上京。

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.......僕は「突っ走らなかったら、突っ込まなかったら、俺は死ぬしかないんだ」と思ってやってきた。
最近の若い人は、ゆとり世代、さとり世代なんて言われているらしいけど、でも、ゆとりがあるから、余裕があるから、そうなったわけでしょう。
突っ込まなくていいと思う人が多いんだから、今の日本は幸せなんだと思う。「もう後がない」と思ったら、突っ込んでいくしかないんだから....。
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おれは矢沢と同郷で4つ歳下だが、似ても似つかない人生で。
政治のことをずっと考えてきたが結局なにをするでもなく。音楽や映画が好きだったがその業界に就職することもなく。サラリーマンとしては不完全燃焼なままリタイヤして。

だいぶまに読んだ矢沢の本、“成りあがり“ 、“アー・ユー・ハッピー?“ を思い出す。
騙されて、裏切られて、何十億も負債を抱え、そこから日本中のライブハウスを回ったりして借金は完済していった。

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.....ただ、いくらできる奴だって、ハートの部分は清くなければ駄目だね。頭の回転がバリバリじゃなくても、勘がバリバリじゃなくてもいいけど、心が澄み切った人と、僕は出会いたいと思う。ハートがなによりも大事です。
とにかく人が一番大切だし、面倒くさいし、手強い。ものは金を払ったら手に入るけど、人はそうじゃない。だから、いい奴らと、仕事ができたら最高ですね...。
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泣けた。すごいよな。こんなふうに言えるのって。自分がサイテーに思えた。
そして夏祭で出あう若い音楽家たちの顔を重ねてみる。
彼らも突っ走しってきたんだろうな。
おれは突っ走しってこなかったけど。
ポジティブに考えよう。残りの人生。したいことをやって。
矢沢がおれに元気をくれた。











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