「傾国のラヴァーズ」

ボディーガードの翔真は訳有の美青年社長・聖名(せな)の警護をすることに…(閲覧者様の性別不問) 更新情報はX🐦にて

◆小説「傾国のラヴァーズ」その60・聖名の叫び

2023-08-30 18:37:00 | 傾国のラヴァーズその51~60
 俺の言葉を聞いて俺を見上げた聖名は、言葉をのみ込むようにロを堅く引き結んだ。
 そこにまたFAXが流れてくる。今度は手書き、それも年配者の筆跡のように見えた。


 …私の700万円を返して下さい。社長だなんていって、あなたのやっていることは結婚詐欺です…


  異性関係だけかと思ったら…


  …あなたは北海道の成田後援会スタッフの男の子にみだらな…


 もう聖名は何も言わない。
 それにしても、急にFAXが流れてきたのはなぜなのか。

 聖名が帰ってきたのを見ていたとでもいうのだろうか。

「聖名、これ、俺の部屋に保管しておくね 」

 すると聖名は突然叫び始めた。

「何のために? オレ、早く捨ててしまいたいんだけど! 」

「わかるけど、何かの証拠になるかもしれないだろう? 」

「証拠? 何のために? 証拠なんて何になるの? そんな、やってる人間もわからないのに…」

「何かの時に、警察にでも提出を求められるかも…」

「警察? 何で警察なの? オレを守ってくれるのはセンパイじゃないの? 」






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