「傾国のラヴァーズ」

ボディーガードの翔真は訳有の美青年社長・聖名(せな)の警護をすることに…(閲覧者様の性別不問) 更新情報はX🐦にて

◆小説「傾国のラヴァーズ」68・聖名のとまどい

2023-10-12 22:55:00 | 傾国のラヴァーズその61~70
 ではなぜ? と言いたかったが、俺はこの真面目な男が自由にデートでも楽しみたかったのではないかと思い始め、痛々しくも思った。
 
 そして、それにショックを覚えて、そんな自分に驚いて。
 それでも、
「でも、私には社長の警護は務まらないようです。会社にこのことを報告して、ベテランのボディーガードと交代します」

 すると聖名は顔を上げ、毅然と、

「嫌だ 」
と言い切った。しかし、すぐに焦ったように、
「そ、その、センパイのキャリアに傷つけたないから…」




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