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食べることと、ややマニアックなこと

ブルーもしくはブルー

2006-03-28 14:14:29 | 
「あのときあっちを選んでいたら、私の人生変わっていたかも・・・」

なんて考えたこと、ありますか?

山本文緒の「ブルーもしくはブルー」を読みました

広告代理店勤務のスマートな男と結婚し、東京で暮らす蒼子
だが夫には忘れられない恋人がおり、蒼子自身にも年下の恋人がいる。

お金と時間はあっても満たされない毎日を送る蒼子。

年下の恋人と別れたある日、偶然昔の恋人を見かけるが、隣にいるのは自分とそっくりな女性
その女性は自分も蒼子だと言い、今の夫と結婚する前に別れた、昔の恋人と結婚していた!

蒼子Aと蒼子Bは、お互いに「もう一つの人生」を選択した蒼子を羨み、入れ替わることを決意
したのだが・・・。

 ↑
あらすじはこんな感じです。

初めは違う人生にはしゃぐ二人の蒼子。
でもしょせん同じ人間。入れ替わったところで結果は同じ

蒼子Aと蒼子Bは、お互いにもう一人の蒼子を「嘘つきでわがままで冷酷な人間」と嫌う。

が、それはまぎれもなく自分自身であることに気づく・・・。


人間って、なかなか自分のことを客観的に見られないですよね。

「わがまま」って自覚してたとしても、ちょっと美化してみたりしてると思うし


だから正真正銘の自分が目の前に現れたら、怖いなーと思いました
「他人」から見た「自分」を見る訳ですからね~。
うわ~、やだな~

究極の選択でも、選択した後の努力しだいで「こちらを選んでよかった」と思えるもの
なのかもしれませんね。
ドロドロしてたけど、なかなか深いお話でした





コメント (2)
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