佐賀大学病院放射線科アンオフィシャルブログ ~さがの読影室から~

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11月の研修医感想

2007年11月30日 18時55分43秒 | ローテーター研修医の感想
 今日で11月も終わりです。必修で放射線科をまわる研修医たちも今日までです。感想を書いてくれたので、アップします。

 私は選択コース2ヶ月、必修1ヶ月放射線科をローテートしました。
 選択では超音波検査(主に腹部エコー)をさせて貰いました。1年目で内科、外科をローテートした時に自分で診れたら良いなと思って選択しました。1人で超音波検査をやろうとするとやはり勉強する範囲が分からないし、どこがポイントかも分かりません。
 超音波検査は1日約13~15人、主に午前に腹部エコーがあります。午後は乳腺や甲状腺、頸部などの検査に割り当てられています。学生、放射線Dr(3年目)、研修医で症例を割り当てるので、1日4~5人は確実に検査できます。所見はそのまま書きっぱなしではなく上級医のfeedbackがあるので、とてもためになります。選択コースでは他の仕事より優先して超音波検査に特化できたこともよかったです。私は、2ヶ月午前中は腹部エコーだけをしましたが、希望すれば頚部エコーも選択できます。また、超音波検査以外にも、胃透視検査などを選択できます。
 選択で回ってよかったと思ったのは、その後地域診療を回ったときに急性腹症の診断に役に立ったことです。重症急性膵炎の診断に役にたちました。腹部エコーは採血結果の合間にちょっと時間があれば検査できます。私は、大まかに腹部が診れればいいと思っていましたが、自分はもっとコアな領域を知りたいという人でも十分応えてくれる放射線科Drが揃っています。あと、聞きやすい雰囲気があるのがポイントです。

 合計3ヶ月の研修お疲れさまでした。放射線科をローテーションしてためになったのであれば幸いです。こちらもずいぶんと助けてもらいました。後期研修の進路をいろいろ迷うころだと思いますが、残り少ない初期研修も頑張ってください


 今日の写真は今朝の風景です。晩秋の虹は珍しいですね。来月から読影室が寂しくなります。

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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お疲れ様でした (hirai)
2007-12-01 21:40:38
その後の地域診療で手技を活かせたようで、いい経験だったと思います。私もエコーを回った後で地域診療に携わる機会がありましたが、短期間の外来診療の中でも自分でエコーを当てて急性疾患や悪性疾患の診断に直結する経験がありました。見逃せない病態に関する情報を自分自身の手で拾い上げ、解釈することは、医師としてのモチベーションを高める良い材料になると考えます。
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初期研修における超音波研修 (mune)
2007-12-01 21:59:54
 いまは聴診器代わりに超音波を、という時代でもあります。苦手意識をもたずにとりあえあず当ててみよう、と考えることができればわかることはいろいろあると思います。
 佐賀大では心臓・産婦人科領域以外の超音波検査は放射線科でも行っているので、良い勉強ができると思います。
 学生さんや、研修医のみなさんも時間があれば、是非見にきて下さいね。
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3ヶ月 (Ry)
2007-12-01 23:51:32
書いてくれた研修医O君、選択とduty会わせて3ヶ月、なんだかすっかり読影室の一員になりましたね。超音波以外の時間も、黙々と読影端末に向かう姿が印象的でした
画像診断が果たす役割が増えてきている今日なので、どんな道に進んでもきっと役に立つんじゃないかなと思います。O君、お疲れさま
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