佐賀大学病院放射線科アンオフィシャルブログ ~さがの読影室から~

放射線科医の日常や、診療紹介、推薦図書などをご紹介します。問い合わせ先等、詳しくはカテゴリー「はじめに」をご覧下さい。

JASTRO報告記 12.13 食道癌セッション

2007年12月24日 15時35分14秒 | ホームページ 放射線治療について
 hirako先生のJASTRO報告記より、食道癌セッションについて一部抜粋です。

 食道癌では主に国立ガンセンター東での食道癌化学放射線療法の変遷と現状について勉強してきました。2002年までは手術vs放射線化学療法ということで、生存率の点でほぼ同程度の治療成績を挙げることができたが、晩期の有害事象が少なからず認められた。
このため、2003年から放射線の線量を落として多門照射にして、再発例に積極的にサルベージの手術を行なう方針にしたが、従来の治療成績を維持しつつ有害事象を軽減させることに成功したという内容でした。また、多門にすることで生じる肺の低線量域の増加についても検討されており、症状を伴った肺臓炎については従来の頻度と変わりなかったという報告でした。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿