遠野郷 佐比内しし踊り保存会 オフィシャルブログ

岩手県遠野市上郷町佐比内に伝わる、しし踊り団体です。しし踊りネタは、カテゴリーを絞ってご覧ください。

佐比内しし踊り保存会 遠野まつり ガイドブック

2018-09-07 20:16:59 | 遠野まつり
佐比内しし踊り保存会のガイドブックです。

是非、踊りを見る前に
読んでいただければ幸いです。

私どもは、佐比内しし踊り保存会と申します。
岩手県遠野市上郷町佐比内に伝わるしし踊りを、伝承する芸能団体です。

現在、遠野郷のしし踊り13団体が活動しております。

遠野郷のしし踊りのほとんど、幕踊り系に属します。

ししは、架空の動物ですが、昔から邪気を払い豊作を祈願し無病息災をつかさどる神の化身として信仰の対象となっております。

そのしし頭の構成は、
ツノは、「 牛の角 」
目は、「 鹿の目 」
鼻は、「 龍の鼻 」
ひげは、「 馬の毛 」を模した作りになっております。

このしし踊りの見どころを簡単に紹介します。
しし頭の前面についている幕には、南部家の家紋「 丸に九曜紋 」を付けています。

多彩な、「 誉め踊り 」
墓誉め、馬屋誉め、船誉め、掲示板誉めなどたくさんあります。

佐比内の特徴として
「 かえし首 」:横を向いた時に必ず正面に頭を戻します。

「 さんば 」:三角形を基本とした足さばき。拍子に合わせてステップを踏みます。

「 はな踊り 」:「 柱がかり 」を始める前に「 刀かけ 」・「 中だいこ 」が輪になって華麗なステップを踏みます。

「 柱がかり 」:「 種ふくべ 」と「 しし 」が物語を踊る演目です。

「 雌じし狂い 」:「 雌じし 」と「 雄じし 」の熱愛物語です。

しし頭から抜け落ちたカンナガラは、
「 お守り 」になるとか「 お金が貯まる 」とか
諸説あります。直接引抜いては、ご利益はありません。拾ってください。

私ども、佐比内しし踊り保存会も少子高齢化の波をもろに受け、特に若い会員の減少が問題となっております。そこで、しし踊りに興味がある方、またはお子さんやお孫さんにやらせてみたい一緒に踊ってみたい方は、遠慮なくお声を掛けてください。興味のある方の連絡をお待ちしております。

ご声援よろしくお願いします。