昨日は東京都の新規感染者(ウイルス陽性者)が286人ということで1日の記録更新だそうです。でもこのような1日1日の横断的な数字(検査数によって変わるので日ごとの比較は困難)よりも、本当に知りたいのは、
①2週間前の新規患者の年齢分布と診断時の重症度
②その人々がその後どのような経過をたどったか
というような縦断データなのですが。。
①2週間前の新規患者の年齢分布と診断時の重症度
②その人々がその後どのような経過をたどったか
というような縦断データなのですが。。
この調査が一種のコホート調査であると考えれば、ある1時点における横断的なデータでは、調査した人が全体を代表するpopulationであることが担保されないと、結局全体については何も言えません。調査した集団が、例えば東京都全体の人口と年齢分布や性別、生活習慣、職業、併存症などが一致しているのであれば代表集団とみなせますが、極端に言えばすべて20代だったりすると全体の傾向を代表するデータとは言えないからです。
一方で縦断でデータを取れば、少なくとも調べたpopulation(例えば20代の人)で陽性になった後にどのような経過をたどるか(発症する人はどのくらい、入院する人はどのくらい等)ということはわかるわけです。このような事は疫学調査の「基本のキ」なのですが、どうして専門家の方々が誰もそのような指摘をしないのかが不思議です。
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