Une petite esquisse

日々の雑事の中で考えたこと、感じたことを徒然に書き綴ります。

イギリス観光案内ー英国の至宝(9)

2021年03月08日 | 旅の情報
ウイリアム・モリスとケルトの美(ロンドン)

 ロンドンの中心地から地下鉄ビクトリア線で北東に約20分。
終点ウォルサム・ストー・セントラル駅で下車。閑静な住宅地をしばらく歩くと、
ロイド公園の中にウイリアム・モリス・ギャラリーがある。


ウイリアム・モリス・ギャラリー外観


庭園から見たギャラリー外観


左側の椅子はビクトリア時代のもので、右側の椅子がモリスがデザインしたもの


ステンドグラス

 モリスが少年時代に過ごした家をギャラリーとして公開。モリスがデザインした壁紙、タペ
ストリー、椅子や家具などを展示していて、モリスの活動の全貌を知ることができる。
 モリスは産業革命によって、大量生産、効率主義が優先され、手仕事や労働の喜びが失われ
ていく危惧から、手間隙をかけていいものを作る、職人が労働の喜びや美しいモノづくりが出
来る環境を復活させようとした。
 20世紀のモダンデザイン、生活と芸術を一致させようとする、アーツ&クラフツ運動へと
繋がり、アールヌーボーの先駆として、ビアズリーやミューシャ(ムハ)、レーニー・マッキ
ントッシュなどに影響を与えた。


ミュージアムショップ


館内レストラン


館内デッサン風景


展示風景


子ども向けワークショップコーナー

 ウイリアム・モリスの有機的なデザインには「生は永遠である」といった、ケルトの思想を
読み取ることができる。先史時代のケルト文化がウイリアム・モリスによって19世紀に蘇っ
たものと言える。

データ:
ウイリアム・モリス・ギャラリー
住所:Lloyd Park、Forest Rd,
交通 :地下鉄ビクトリア線、終点Waltham stow Central駅下車
開館 :水~日 休 月火祝 10:00~17:00
入館料:無料