旅の記録術 -旅のリフィルの作り方
映像に記録しておくと、まろやかな食感と舌触りまで思い出される
初めて旅をしたのはヨーロッパ15カ国、ボストンバックを提げての旅だった。
当時はインターネットもなく、クレジットカードも普及していなく、「お金を盗られたら
旅はすべて終わり」という時代だった。
一か月の旅の予算は25万円(往復の国際航空券を除く)で予備に75万円を腰に巻い
ての旅だった。ルンペンのような格好で貧乏旅行をしつつ100万円は持っているチグハ
グな旅だった。ユースホステルやドミトリーの安宿を泊まり歩くので、シャワーを浴びる
のにも浴室に貴重品や現金を持ち込むなど、盗難に合わないようにけっこう神経を使った。
それでもホテルの従業員にカネを抜かれたり、夜行列車で盗難に合ったりと散々な目に合
った。
昔は安宿探しに「○○の歩き方」というガイドブックは必携であった。
今では宿探しはパソコンを使って、旅行サイトで予約を済ませ、プラスチックカードを使
い、現地のお金をそのつど調達するので多額の現金を持つ必要がなく、随分と旅は気楽に
なった。
旅のスタイルは変わったが、変わらず続けているのが「旅をアナログ的に記録する」こ
とである。記憶に頼ると不正確で曖昧になるので記録を残している。
写真、音声、文字と記録の方法はいろいろであるが、忘れがちな記憶を文字に書き留めて
おけば、10年前の旅も昨日のように蘇ってくる。一日の中で、見たり、聞いたり、考え
たこと、感じた事を書き記す、一日を振り返る時間を設けることは「生きた旅」をする上
で必要ではないかと思う。
旅の体験をエッセーにし、旅の情報を書く時にも、情報を正確に伝達するのに役に立つ。
旅と言う行為を分析すると、「移動する・両替をする・お金を使う・観光をする・お土
産を買う・食べる・泊まる」と大きく分類できる。
歴遊した国は47カ国にのぼり、旅の記録ノートは43冊を数える。試行錯誤の連続で
あったが、旅の記録のノウハウを記しておきたいと思う。
あくまでも、私個人の旅の記録なので、それぞれが自分の旅の目的に合った、旅の記録の
リフィルを作る参考にして下さい。
1・全体的な旅程の把握、日時、天候や宿泊都市、移動手段など
① 右上の枡目には全体の旅程の中で、何日目か残り日数が何日かを記入する。
例えば全旅程が16日で11日目の場合、残りは5日なので1105と記入する。。
月、日、曜日、宿泊都市名を記入する。
外国の天気は「晴れ・曇り・雨」と単純には分類出来ない。
朝は晴れていても、突然大雨が降ってきたり、夕方は曇りになったりと
変化が激しい。空欄には天候を具体的に記入するとよい。
都市間の移動、交通手段の違い、所要時間などを記入する。
旅程メモ欄は市内の移動、市内観光の予定、今後の予定などを書き留める。
2・両替をする
② 両替かキャッシングの別、両替、キャッシング時の交換レート、両替銀行、
キャッシングの場合は使用したクレジットカード名を記入する。
両替は公共の慈善事業でもなければ、福祉事業でもない、人の弱みにつけ込んで「売り
と買い」と称し差額手数料をかすめ取るあくどい商売である。
両替を繰り返せば、いずれ手元のお金がゼロになる。「両替をすれば損をする」と肝に銘
じて、両替のリスクを少なくするように心掛けよう。
一例を揚げれば、ソニー銀行VISAウオーレットで1,000TWDを得るのに
3,921円かかるが、三菱UFJ-VISA カードで1,000TWDを得るのに3,641円
で済む。
1, 000TWD(およそ日本円で3,750円)の両替で280円の差は大きい。
海外キャッシングは信販系のカードは利息が高く、銀行系カードは比較的利息が低いの
で銀行系のカードを薦める。ただし三井住友カードはネットで大々的にコーマーシャルを
しているが利息が高く、ATM利用手数料が220円掛かる海外で利用するメリットはない。
ソニー銀行も利息が高くATM利用手数料が220円掛かり利用価値は低い。
広告に騙されないように気を付けよう。(セゾンカードもATM手数料が220円掛かる)
ATMの利用手数料も考えてカードを選ぶ必要がある。
台湾で両替の場合、台湾銀行(空港は除く)か郵局(郵便局)が両替率がよい。
3・金銭管理
③ 金銭の出納を時系列で書いておくと、後で一日の行動が理解できる。
クレジットカードで支払った場合はc/cの欄にチェックを入れる。
現地通貨で支払った金額を、日本円に換算し必ず記入しておく事、
あとで幾ら支払ったのか分からなくなる。
4・観光、見学場所・資料収集、現物コレクションなど
④観光場所などを記入する。
資料収集、現物コレクション、お土産などを記入する。
5・食事、レストラン、料理など
⑤美味しいは感想ではない。どのように美味しいのか具体的に記入する。
レストランの外観、料理の写真を撮影しておくと、後ほど理解がしやすい。
6・宿泊、ホテルの記録
⑥ホテル名、シングル、ツイン、ダブルの別、朝食のアリ、ナシなど
客室のランク、バスタブ付きかシャワーのみか
アメニティーの有無、充実度
ホテルの感想は良いことと悪いところを併記する
7・トータルな街の印象、記録など
⑦街の印象は思いつくままにキーワードで書きだす。文章にせず単語を箇条書きにする。
お気に入りのスポット、何を食べたか、移動の難易度、お薦めする事、しないことなど。
デジタルカメラのナンバーを記録する。機種により表示方法は異なるが、
日付と宿泊都市を連動させておくと、後々、写真整理が楽になる。
記録ノート リフィール (左側が表面、右側が裏面)
映像に記録しておくと、まろやかな食感と舌触りまで思い出される
初めて旅をしたのはヨーロッパ15カ国、ボストンバックを提げての旅だった。
当時はインターネットもなく、クレジットカードも普及していなく、「お金を盗られたら
旅はすべて終わり」という時代だった。
一か月の旅の予算は25万円(往復の国際航空券を除く)で予備に75万円を腰に巻い
ての旅だった。ルンペンのような格好で貧乏旅行をしつつ100万円は持っているチグハ
グな旅だった。ユースホステルやドミトリーの安宿を泊まり歩くので、シャワーを浴びる
のにも浴室に貴重品や現金を持ち込むなど、盗難に合わないようにけっこう神経を使った。
それでもホテルの従業員にカネを抜かれたり、夜行列車で盗難に合ったりと散々な目に合
った。
昔は安宿探しに「○○の歩き方」というガイドブックは必携であった。
今では宿探しはパソコンを使って、旅行サイトで予約を済ませ、プラスチックカードを使
い、現地のお金をそのつど調達するので多額の現金を持つ必要がなく、随分と旅は気楽に
なった。
旅のスタイルは変わったが、変わらず続けているのが「旅をアナログ的に記録する」こ
とである。記憶に頼ると不正確で曖昧になるので記録を残している。
写真、音声、文字と記録の方法はいろいろであるが、忘れがちな記憶を文字に書き留めて
おけば、10年前の旅も昨日のように蘇ってくる。一日の中で、見たり、聞いたり、考え
たこと、感じた事を書き記す、一日を振り返る時間を設けることは「生きた旅」をする上
で必要ではないかと思う。
旅の体験をエッセーにし、旅の情報を書く時にも、情報を正確に伝達するのに役に立つ。
旅と言う行為を分析すると、「移動する・両替をする・お金を使う・観光をする・お土
産を買う・食べる・泊まる」と大きく分類できる。
歴遊した国は47カ国にのぼり、旅の記録ノートは43冊を数える。試行錯誤の連続で
あったが、旅の記録のノウハウを記しておきたいと思う。
あくまでも、私個人の旅の記録なので、それぞれが自分の旅の目的に合った、旅の記録の
リフィルを作る参考にして下さい。
1・全体的な旅程の把握、日時、天候や宿泊都市、移動手段など
① 右上の枡目には全体の旅程の中で、何日目か残り日数が何日かを記入する。
例えば全旅程が16日で11日目の場合、残りは5日なので1105と記入する。。
月、日、曜日、宿泊都市名を記入する。
外国の天気は「晴れ・曇り・雨」と単純には分類出来ない。
朝は晴れていても、突然大雨が降ってきたり、夕方は曇りになったりと
変化が激しい。空欄には天候を具体的に記入するとよい。
都市間の移動、交通手段の違い、所要時間などを記入する。
旅程メモ欄は市内の移動、市内観光の予定、今後の予定などを書き留める。
2・両替をする
② 両替かキャッシングの別、両替、キャッシング時の交換レート、両替銀行、
キャッシングの場合は使用したクレジットカード名を記入する。
両替は公共の慈善事業でもなければ、福祉事業でもない、人の弱みにつけ込んで「売り
と買い」と称し差額手数料をかすめ取るあくどい商売である。
両替を繰り返せば、いずれ手元のお金がゼロになる。「両替をすれば損をする」と肝に銘
じて、両替のリスクを少なくするように心掛けよう。
一例を揚げれば、ソニー銀行VISAウオーレットで1,000TWDを得るのに
3,921円かかるが、三菱UFJ-VISA カードで1,000TWDを得るのに3,641円
で済む。
1, 000TWD(およそ日本円で3,750円)の両替で280円の差は大きい。
海外キャッシングは信販系のカードは利息が高く、銀行系カードは比較的利息が低いの
で銀行系のカードを薦める。ただし三井住友カードはネットで大々的にコーマーシャルを
しているが利息が高く、ATM利用手数料が220円掛かる海外で利用するメリットはない。
ソニー銀行も利息が高くATM利用手数料が220円掛かり利用価値は低い。
広告に騙されないように気を付けよう。(セゾンカードもATM手数料が220円掛かる)
ATMの利用手数料も考えてカードを選ぶ必要がある。
台湾で両替の場合、台湾銀行(空港は除く)か郵局(郵便局)が両替率がよい。
3・金銭管理
③ 金銭の出納を時系列で書いておくと、後で一日の行動が理解できる。
クレジットカードで支払った場合はc/cの欄にチェックを入れる。
現地通貨で支払った金額を、日本円に換算し必ず記入しておく事、
あとで幾ら支払ったのか分からなくなる。
4・観光、見学場所・資料収集、現物コレクションなど
④観光場所などを記入する。
資料収集、現物コレクション、お土産などを記入する。
5・食事、レストラン、料理など
⑤美味しいは感想ではない。どのように美味しいのか具体的に記入する。
レストランの外観、料理の写真を撮影しておくと、後ほど理解がしやすい。
6・宿泊、ホテルの記録
⑥ホテル名、シングル、ツイン、ダブルの別、朝食のアリ、ナシなど
客室のランク、バスタブ付きかシャワーのみか
アメニティーの有無、充実度
ホテルの感想は良いことと悪いところを併記する
7・トータルな街の印象、記録など
⑦街の印象は思いつくままにキーワードで書きだす。文章にせず単語を箇条書きにする。
お気に入りのスポット、何を食べたか、移動の難易度、お薦めする事、しないことなど。
デジタルカメラのナンバーを記録する。機種により表示方法は異なるが、
日付と宿泊都市を連動させておくと、後々、写真整理が楽になる。
記録ノート リフィール (左側が表面、右側が裏面)