Une petite esquisse

日々の雑事の中で考えたこと、感じたことを徒然に書き綴ります。

あなたの知らない台湾(8)

2020年12月04日 | 旅の情報
内湾(ネイワン) 客家文化が色濃く残る街

 台湾は九州ほどの「小さな国」だけど文化は多様性に富み、地方色が豊かである。
大陸の中国とは政治体制が違うだけでなく、民族の構成も言語も国民性も全く異なってい
る。何より自由な雰囲気がよい、それに飯がうまい。
 台湾を旅していると、「私は客家だ」と誇らしげに語る人によく出会う。
「客家(ハッカー)て何?」とつい思ってしまう。客家とは中国大陸の黄河流域、福建省
や広東省に住んでいて、18世紀に台湾に入植し、山地に近い桃園、苗栗、美濃などに定住
した人々をさす。独自の客家語を話し、質素勤勉を美徳とする自分たちの習慣を守り通している。


台鐡新竹駅・日本植民地時代に建てられた台湾に現存する最古の駅舎


内湾線車両


車内アトラクション(車掌さんでなく役者さんです)

 台鐡新竹駅からローカル線の旅、終点の内湾は伝統的な客家文化が色濃く残っている。
山麓を走る内湾線は周囲を山々に囲まれ、素朴な田舎の風情が楽しめる。
もともとはコンクリートやガラス、木材を運搬する貨物専用路線として敷設されたが、林業
や鉱業の衰退とともに寂れ、過疎の村であったが、近年は週末には多くの人々が訪れ目抜き
通りは多くの人であふれる観光スポットとなっている。 


人でごった返す駅前の目抜き通り


きしめんに似た、客家粄條 湯  (レストラン湯屋)


 内湾駅の階段を降りると、そこが内湾老街の目抜き通りで屋台や客家料理店が密集し、小
さい街ながら、そぞろ歩きが楽しい。


内湾戯院(人文客家茶館)


レストラン内部

 老街の中心に昔の映画館「内湾戯院」がある。この地に暮らす作業員たちの娯楽として作
られたが、街の衰退とともに映画館は閉鎖され放置されてきたが、現在は人文客家茶館とし
て映画を見ながら食事がとれるレストランとなっている。


データ:内湾への行き方
    台鐡新竹駅あるいは高鐵新竹駅から六家線で竹中駅まで、竹中駅から内湾線に乗
    り換え終点内湾駅下車。
    竹中駅から各時間52分発、内湾駅から各時間47分発(1時間に1本)

    台北駅から自強号で新竹駅まで1時間10分、區間車(普通車)で1時間50分。
    バスで1時間15分。
    台鐡區間車で行くよりバスで行くほうが早くて、交通費も安い。


最新の画像もっと見る