センムのブログ

日常の事柄、仕事から趣味まで風の吹くまま気の向くまま書いてみたいと思います。

順送型の設計

2010-08-26 | 日記

以前見積だけしたことのある部品を、せっかくの三次元CADなので順送型を設計してみました。

描いてみると、形状自体はそれほど複雑でなく、曲げ型上下とも局面形状もなんなくモデリングできたのですが、結構Z軸方向の高さが大きく、「順送型」のシステムとして構築していくのが想像以上に時間がかかります。

ここしばらく三次元CADで設計してみると、つくづく設計の大事さを痛感させられました。順送型の古い設計概念は、単発型を横に並べて補間する。といった感じでした。それらからいろいろなトラブルや不具合、また上手くいったことなどを経て、今に至っています。

工程の組み方は、部品ごとに違います。曲げる順番、切る順番は非常に重要ですが、それ以外の箇所、パイロットパンチの置き方、ストリッパプレートの位置、キャリアの保持と押えなどなど、「全体」から考えていかねばならない部分が非常に多く、先の古い概念、基本的な設計だけを行い「あとは現場で組みながらトライしながら………では良い金型は作れませんし、結果多大な労力と無駄を生むことになります。
悲しいかな弊社もそういった時期があったのですが、ようやく考え方だけでも現在のスタンダードに追いついてきたのではないかと思っています。

それを打破したいがために、二次元時代からいろいろな試行錯誤を繰り返してきたのですが、三次元で設計ができるようになったことで、一気に前に進んだような感じです。「視覚的」に金型全体を画面で確認できることが、かくも優れたことであるかということに気づきました。トライした時に起こりうるだろう不具合が、設計段階で視覚的にシミュレートできるのですから。そうすると、今まで気づかなかった金型の見方考え方が得られ、全体の構造、バランス、機能、性能が少しづつながら見えるようになってきました。

一次元増えただけで、手間は数倍になるような気はしますが、それと引き換えても得られるメリットは大きいものです。
しかし、言い換えればそれだけウチは「足らなかった」わけですから、もっともっと補完していかねばならないことだらけであることも同時に与えられてしまいました。

稲光

2010-08-26 | 日記
今日の夕方家に帰るために歩いているとき、ふと北の空を見上げると薄暮の空に雷雲が出ており、その雲が浮き上がるように、ときおり稲光が見えました。
何回かに一回は稲妻が走っており、私としては花火を見ているような感じで楽しんでおりました。

夏の夕方を彩る光景ですが、案外見かけることはなく、ひと夏に一度見るか見ないか程度だと思ってます。
残念ながら家にカメラは置いてあったのですが、三脚とよく見える場所まで行く時間がなかったので、記憶の中に焼き付けておきました。写真が趣味だとどうしても撮りたくなってしまうのですが、たまにはこういうのも悪くないです。

ここ数日は同じような気象条件なので、明日も見られたら………。