センムのブログ

日常の事柄、仕事から趣味まで風の吹くまま気の向くまま書いてみたいと思います。

俳句甲子園

2011-09-07 | 日記
というものがあることを今朝のニュースで知りました。
郷土の高校が準優勝したことが取り上げられたのです。

これは、単に俳句のコンクールといった、参加者の句を評価して順位を決めるといったことではなく、ディベートを交えながらの「戦い」なのだそうです。
戦いというと、コンクールで金賞や銀賞を決めるために「優劣」をつけることのように思いますがそうではなく、お互いの句を評価する「鑑賞力」も審査の基準になるとのこと。

面白そうなので少し調べてみたら、このお互いの句の評価も、当初は相手を批判する行為が多かったため、現在では「ここがダメ」「これはふさわしくない」と欠点をあげつらうことは禁止されているそうです。

近年、勝ち組負け組みといったことや、日本の西洋化で順位をつけたり優劣を競ったりすることが増えたような気がします。
柔道でも年々スポーツ化が進み、「柔よく剛を制す」といった真髄、また「道」という精神面に重きを置いたものが、忘れ去れているような気がします。

結果的に優勝準優勝と決まってはいきますが、相手の句を評価する鑑賞力も評価されるというのは、これは単なる戦いや優劣を決めるコンクールとは一線を画すものであり、こういった精神性は日本から世界へ発信して、私たちが誇りとすべき「日本人」の姿ではないでしょうか。
自らをきちんと主張し、その上相手も尊重するという姿勢を、常に念頭において行動したいものです。

さて私は常々、写真以外にも心象を伝えたり残したりできる方法として、俳句や短歌、詩というものに注目しておりました。過去2年ほど、年賀状を作成するときも決まりきった文句でなく、自分が撮った写真に、新年にふさわしい句を用いたこともあります。このときは万葉集から引用し、一部本歌取りもしてみました。

この機会に、俳句や万葉集を見てみようかと思っています。




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