『勤務地シンガポール』

残りの人生どう生きるか迷い続けてこのまま終わってしまいそうです

離職、退職の理由はしっかり書き、ネガティブをポジティブに変換させる

2012年03月12日 | 英文レジュメの書き方

 応募の際、その理由や志望動機をしっかり書いてアピールしてくる人は多い。

が、これまでの職歴の中で、その離職理由、退職理由をしっかりまとめて書く人はあまり見受けられない。

 人生いろいろある。また離職、退職の理由は往々にしてネガティブなものが多いから、あまり触れたくない、書きたくないと思うのは人情かも知れない。

 でもまてよ。採用側としては、「そのネガティブな状況の中でその人がどう考え、そしてどんな行動をとったか?」を見たいのではないか?

 日本の履歴書には「一身上の都合」という分かったようで何も分からない、あいまいでそしてとても都合の良い言葉があるが、それは海外で通用するだろうか?

 離職や退職の理由。それらがたとえネガティブなものであまり言いたくないことであったとしても、そのポジションに応募したときのようにしっかりと書こう。応募したときはものすごくやってみたい仕事であっても、何が違っていたか、自分はどんな努力をしたか、なぜ離職という行動をとったかなどをまとめてみよう。そこから自分が本当にやりたいことが見つかるかも知れないし、また、次の企業への良いアピールになると思う。ネガティブなことをポジティブなことに変換する力を持った人材だということをアピールできる良い機会だと思う。


「キャリア・チェンジ」をレジュメ上でどう表現するか?

2009年06月18日 | 英文レジュメの書き方

 先日うちへ面接に来てくれたLさんは、20代後半の華人系シンガポール人の女性です。そのLさん、到着して挨拶を交わすと直ぐに、「最近の就職状況はとっても競争が激しいですねえ。」と切り出してきました。

 それはどういうことかとLさんに尋ねますと、「これまで10社の面接を受けたのですが、どこもダメでした。ひとつのポジションの募集に対して、大勢の応募者がいて、その人たちと競争しなければならないのです。この先いつ決まるのかさっぱり見通しが立たないので、正直不安を感じています。」とのこと。

 そこで私は、「これまで受けてダメだった10社のお断りの理由や、企業面接の時の様子など」をLさんからヒアリングしてみました。すると浮かび上がってきたキーワードは「キャリア・チェンジ」。実際彼女のレジュメからもそれが見て取れます。

 Lさんは大学でマーケティングやマーチャンダイジングなどを選考し、その後新卒で入社したのは大手百貨店でした。そこで6ヶ月ほどマーケ系の仕事し、その後ある日系企業へ営業事務のスタッフとして入社しました。3年勤めた後、つい最近のことですが、その企業さんは景気縮小に伴って商売も細ったという理由でスタッフの解雇に踏み切り、Lさんも残念ながら解雇されていました。

 現在Lさんが探しているのは、前職と同じ営業事務系の仕事です。面接を受けたその10社も全てその営業事務系のポジションとのことです。ところがLさんによると、「面接先でよく言われたのが、“あなたはマーケティングやマーチャンダイジングを勉強して、それを活かせるリテール業界に就職したのにも関わらず、そこを6ヶ月で辞め、営業事務の仕事をしている。”ということなんです。つまり、皆さんが指摘しているのは、自分のキャリアには一貫性がないということなんですが。。。」

 すると、なぜ当初目指したキャリアを変更しのかが問題になってきますが、その点については結構あっさりしていて、「当初は情熱を持って取り組んだ仕事や業界だったのです、ある日自分には向いていないのではと言う気がして、それで徐々に興味も失いました。ちょうど新卒で入ったところは6ヶ月の契約社員ということでしたので、それを機会に方向を変えたのです。」という答えが返って来ました。

 なるほど、そうなりますと、これはキャリアの方向性が変わったことを上手くレジュメ上で表現しなければならないという問題になります。具体的な表現の仕方については個人個人の状況や担当エージェントやコンサルタントの方々のアドバイスの仕方によって変わってくるかと思いますが、私がLさんにアドバイスしたのは、まず職歴を学歴の前に書くこと。そしてそこに営業事務としてのスキルセットをもっと肉付けして書くこと。退職理由も明記し、今回の場合は「会社都合による解雇」とし、幸いそれを照明する会社からのレター(かなり好意的な文面でした)がありましたので、それを参照して下さいと添えること。

 あと、これまでのレジュメは「職歴」というひとつの項目の中に、3年間の営業事務の仕事の次に6ヶ月の百貨店での勤務が書かれていましたが、その百貨店での仕事は「6ヶ月の契約の仕事だった」というのを幸いとして、新たに項目を設け「短期契約の仕事」とし「職歴」とは別項目として記載する。また「職歴」の前段階で「ターゲットとするポジション」という項目を作り、「自分は営業事務のポジションに就きたいので。なぜ就きたいかというと。。。。」と自分の思いを簡潔にまとめる。これらをするだけで、レジュメから受ける印象は随分と変わってくると思います。

 要は「どのように自分を見せるか」です。キャリア・チェンジなどがあってレジュメに一貫性が感じられなくとも、恐れることはありあせん。特に英文レジュメの場合、その表現の仕方はある意味自由ですので、「どのように見せるか」を基本的なコンセプトとして項目等の構成を考えます。もちろん、レジュメに「ウソ」があっては絶対ダメですので、その点はどうか誤解なきように(笑)。あくまでも、「表現の仕方、見せ方」ですので(笑)。ここまでやったら後は人材エージェントの出番です。企業さんへどのように提案するか、だと思います。このLさんの場合は、私は結構長い文章を書きました(笑)。さて、どうなるでしょうか(笑)。

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職歴の書き方-必要な情報は?【その3】

2008年01月31日 | 英文レジュメの書き方

 今日は、昨日おとといの記事のまとめとして、レジュメ上では実際どのようなレイアウトになるか書いて見たいと思います。

 見出しの大項目は、簡単に「Work Experience」とここでは致します。以下、こんな形になるかと。

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Work Experience

Company Name : ABCD Co., Ltd
Period : April 2003 to Mar 2008 (5 years)
Position : Sales Manager
(注)実は上↑の3行、真ん中にそれぞれスペースをとったのですが、このブログの形式では、“タブ”が上手く機能しなくて、詰まった感じになっています。あと、フォントのサイズや太文字などアクセントもつけたかったのですが。。。)

Company Description:
(これは「会社の概要」という意味ですが、ここで、この会社のことを簡潔に説明する内容を挿入するのが良いかと思います。盛り込む情報としては、会社の製品やサービス、どんなことをしている会社かなど、そして、全体の規模(社員数)、業界での位置などを書き込むと良いかと思います。)
(読み手(採用担当者)は、どうしても自社と比較しながら読む傾向にあるので、このような情報は助かるはずです。自社と同じような業界や企業規模の出身者、またはある製品の取り扱い経験者という切り口で選考を行なうことは容易に想像されます。)
(ここで、昨日は書かなかった項目、「Company Descriptionまたは、Description of the company」が出てきましたが、このように項目として書かれても良いと思いますし、項目は書かずに、上の「Position」の下に一行空けて、文章として挿入するのも良いと思います。ただその場合は、書体をイタリックなどにしますと、前後の項目に対して変化をつける意味で良いかと思います。)

Roles:
(ここでは、担っていた責任や役割を箇条書きで表現します。昨日のブログでは、レポートライン(報告先の上司およびそのポジション)や部下の有無や人数などを上の「Company Description」のところに挿入するという意図で書きましたが、ここの「Roles」のところに入れるのが良いのではと思い直しました。)
(文量としては、昨日は5~6箇条くらいが良いのではと書きましたが、上記のレポート・ラインや、部下のこともありますので、それプラス2~3行でしょうか。)

Achievements:
(ここでは、在職期間に、その仕事や役職を通じて達成した事柄を、数字を上手く使いながら書くことをお勧めします。文量や箇条数は5~6箇条くらいでしょうか。)

Reason for leaving:
(最後に退職理由を書きます。ここは箇条書きではなく、平文で1~2行くらいにまとめられると良いかと思います。スキルやキャリアの向上のためにどうしても転職という選択をしなければならない(ならなかった)などの自分の内面から湧き出る向上心や前向きな姿勢を表現できれば良いと思います。)

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 以上、このような形でまとめられると良いかと思います。職歴が複数社ある方の場合は、現在お勤めの会社からまず書き、次に前職を書くといった具合に、現時点に近い職歴から書いて行きます。この点、和文の履歴書とは異なると思います。


 如何でしたでしょうか。当初一回で終わると思っていたのですが、書いてみると三回に渡ってしまいました(笑)。皆さんのご参考になれば幸いです。


職歴の書き方-必要な情報は?【その2】

2008年01月30日 | 英文レジュメの書き方

 昨日の記事の続きです。

 今日は、採用担当者の立場になって考えてみた「8つ」の知りたいことや疑問に答える形で英文レジュメを作成すると、それぞれの項目はどのような英語表現になるかを見て行きたいと思います。

 まず大項目(大段落)ですが、日本語で「職歴または職務経歴」という大項目や大段落は、英語では以下のようにいろいろな表現の仕方があると思いますが、よく見かけるのを列挙してみますと、

 (1)Work Experience
 (2)Work History
 (3)Professional Experience
 (4)Professional Background
 (5)Employment History
 (6)Career History

 など、様々です。ここのところの言葉の選択はご自分の感覚に一番近いもので良いと思います。

 次に昨日の「8つ」の項目を英語表現にしてみたいと思います。まず、
 (1)の“この人は現在、または以前、どのように会社に勤めていたのだろうか?”は、→「Company Name」で良いと思います。

 (2)の“それらの会社にどれくらい(期間)勤めていたのだろうか?”に対しては、→「Period」で良いと思います。(他にもいろいろな表現の仕方があると思いますが、ここでは簡単にまとめます。)

 (3)の“この人は現在、または以前の会社で、どのような役職やポジションについていたのだろうか?”に対しては、→「Position」で良いのではないでしょうか。他には「Title」または「Position Title」などと表現されている方もいらっしゃいます。またここで、役職名だけでは職位が分かりづらい場合は、役職名を書いて、カッコとして、例えば、“(マネジャー・レベル)”としても良いかと思います。更にまた、営業マンの方でよく、「○△□株式会社 営業部 山田太郎」と、ポジションが明確でない場合がありますが、こうした営業マンのケースは、シンガポールでは、「Sales Executive」が一般的だと思います。(「Sales Representative」というのもたまに見受けられます。)

 (4)の“またそのときのレポート・ライン、(上司)はどうなっていたのだろうか?”と、(5)の“部下は何人いたのだろうか?”に、関しては、改めて項目を別に設けることはしなくても良いかと思います。これらの情報に関しては、「会社のことを説明するところに挿入」することができます。その場所に関しては後ほど。

 (6)の“どのような責任や役割を担っていたのだろうか?”に対しては、→「Role」で良いかと思います。「Job Description」とされている方もいらっしゃいますが、ちょっと大項目っぽいので、シンプルに「Role」で良いかと思います。あと、今思い出したのですが、「Duty」と表現されている方もいらっしゃいます。「Main Duty」、または「Main Role」とされても良いかと思います。また、通常ここでは、項目の下に複数の役割や責任を書くことになると思いますので、上記の項目も「複数形」にするのが良いかと思います。箇条書きで書く場合の分量ですが、大体5~6箇条ぐらいが一番読みやすいのではと思います。

 (7)の“その在職期間でどのようなことを達成したのだろうか?”に対しては、「Achievements」で良いと思います。ここでも5~6箇条ほど実際に達成した事柄を書きますが、そのとき、出来るだけ「数字を使って」表現することをお勧めします。例えば、これもまた営業の話で恐縮ですが、売り上げや利益を○○%増加させたとか達成したとか。または具体的な売り上げ高など。または、新規顧客開拓○○件、といった具合にできるだけ数字で表現するのが大切と思います。(営業以外のポジション、例えば事務系であっても数字に置き換えることが可能と思います。これについてはまた別の機会に。)

 (8)の“ではなぜ、その仕事を辞めたのだろうか、または辞めようとしているのだろうか?”に対しては、シンガポールでは「Reason for leaving」が一般的なようです。ここは、企業の担当者は、志望動機と合わせて必ず聞きたいところだと思います。前向きな理由、または、“離職致し方なし”と、思われる理由などが良いと思います。1行または2行くらいでまとめます。(これにちょっとだけ関連→ご参考記事



 今日もなんだか長くなってしまいました(笑)。ここまでお読み頂きまして有難うございます。次回は、昨日と今日書いたことをまとめて見たいと思います。では。


職歴の書き方-必要な情報は?【その1】

2008年01月29日 | 英文レジュメの書き方

 英文レジュメの書き方です。前回は心構え編と題して記事を2本アップ致しました。その流れで今日は「職歴」の書き方についてお話したいと思います。ここでもやはり、提出先の企業のご担当者がどんな情報を知りたいかを想像しながら、相手の立場に立って書くのを基本とすると良いかと思います。

 通常皆さんのレジュメを拝見していると、だいたい、
 (1)在籍した会社の名前
 (2)在籍期間
 (3)役職名(ポジション・タイトル)
 (4)仕事の内容

 について書かれています。これらの内容だけでも簡潔で悪くはないと思いますが、もう少し肉付けして見たいと思います。また、日本語から英語になっただけで全体の文量が減ってしまう方がいらっしゃいますが、これから述べる内容や項目を追加することで文量の問題は解決すると思います。

 まず、企業の採用担当者はどのようなことを考えながらこの「職歴」のところを読むでしょうか。それを想像して見ましょう。私が想像するに多分それらは、

 (1)この人は現在、または以前、どのように会社に勤めていたのだろうか?
 (2)それらの会社にどれくらい(期間)勤めていたのだろうか?
 (3)この人は現在、または以前の会社で、どのような役職やポジションについていたのだろうか?
 (4)またそのときのレポート・ライン、(上司)はどうなっていたのだろうか?
 (5)部下は何人いたのだろうか?
 (6)どのような責任や役割を担っていたのだろうか?
 (7)その在職期間でどのようなことを達成したのだろうか?
 (8)ではなぜ、その仕事を辞めたのだろうか、または辞めようとしているのだろうか?

 と、ざっと考えただけでもこのような知りたいことや疑問を頭に思い浮かべながら、採用担当者は読み進めると思います。上記8項目に答える形で書き進めるだけでも、レジュメの内容は充実し、読み手に好感を持って頂けると思います。

 (この続きは明日に、どうぞお楽しみに。)



レジュメは戦略性と思いやりが大事 【心構え編2 思いやりとは?】

2008年01月18日 | 英文レジュメの書き方

 昨日の記事の続きです。
 
 レジュメを書く際の心構えとして大切なもうひとつのポイントは「思いやり」です。誰に対する思いやりかというと、それは「読んでくれる人」に対する思いやりです。もっと現実的な言い方に改めますと、「相手が知りたい情報を書く」ということになります。

 読み手は間違いなく企業の採用担当の方々が多いわけですが、それらの方々が読みやすいような、手間を省けそうな書き方、そして、それらの方々が「真っ先に知りたい」、「見たい」情報を書く、というのが思いやりにつながると思います。

 では、採用担当者の方々がレジュメを読み始める際に「真っ先に知りたい、見たい、情報」というのは何でしょうか。

 それは、良い悪いを別にして性別や年齢などの「個人情報」です。英文レジュメでは通常、「Personal Particular 」または「Personal Data」という項目で表現されているかと思います。レジュメを読む際は、「この人はどんな人かなあ」とあれこれ思いをめぐらせながら読み始めます。当然その思いの中には、人材を募集する際に社内で話し合った「人材像」があります。その「人材像」を頭の中で組み立てるに、年齢や性別は欠かせない情報です。「ああ、この人は男性で(または女性で)○○歳の方なんだ。」と始まり、「じゃあ経験値の方は、自分たちの希望と合っているだろうか。。」と読み進めて行きます。(ITエンジニアなど技術系の場合は、「経験やスキル」を重視し、そこから読み始めることを多々ありますが、それでも最終的には、性別や年齢に戻り、最終判断につなげて行きます。)

 「性別や年齢」などの情報は、米国などでは早くから、日本でも最近は特にセンシティブになっていると聞きます。以前米国に駐在している知人から聞いた話なのですが、かの国では性別や年齢などはレジュメには書かないし、面接で聞いてもいけない、ましてや国籍や宗教などを聞くのはもってのほかと、採用担当者はいつ「差別された」と訴えられるかビクビクしながら人選を行なっているとです。日本でも以前よりはかなり厳しくなっているようですね。シンガポールは、お国柄というか、ある意味、はっきりさせないことには「何も進まない」という合理性優先のためか、まだ米国や日本のようにはなっていません。

 性別や年齢などの個人情報は確かに大切で保護されるべき情報ですが、企業が人材の採用に際して、候補者の性別や年齢を知ることなく採用に踏み切るというのはとても考え難いです。レジュメに書かれてなければ、性別だったら名前から、年齢だったら、「何年に高校を卒業したか」という箇所を調べて年齢を推測していると思います。「そんなこともよりも、もっと自分の経歴や経験を見て貰いたい」という思いもごもっとと思いますが、採用側がどうしてもそこを避けては通れないとするならば、はっきりと書いてあげた方が相手の手間も省けますし、ひとつの「思いやり」だと思います。

 「思いやり」という観点から(英文)レジュメの書き方を考えてみて、そこには「相手が知りたい情報を書く」というのを基本にすると、「読み手はどんな情報を必要なのかなあ」から始まって、「読んでくれる人はどんな人なのかなあ」と、どんどん相手のことや提出先の企業のことが頭に浮かんできます。これはとっても良いことだと思います。そうでないと、レジュメはいたって「自己中心」的なものになってしまいます。それはちょうど、“暗闇で好きな人にウインクしているようなもの”で、「自分は何をしているか分かっているけれども、相手は自分が何をしているか分からない」といった状態です(笑)。


次回は、項目ごとの書き方、また職歴が多い場合の書き方、見せ方について触れたいと思います。お楽しみに(笑)。


レジュメは戦略性と思いやりが大事 【心構え編1 戦略性とは?】

2008年01月17日 | 英文レジュメの書き方

  このブログの画面左側に「カテゴリー」がありますが、そこに「英文レジュメの書き方」とカテゴリーを作成して書いた最初の記事。去年のいつごろだったっけ?と確認してみたら、なんとそれは2006年の06月30日でした。“時のスピード”、恐るべし、です(笑)。

 さて、今日はその最初の記事から一年半後の2回目ということになりますが、今回は英文であっても和文であってもレジュメを書く際の基本中の基本と「私が」思っていることをまずお伝えしたいと思います。あくまでも、「私が」ということですので、「なんで??」と思われる方はサラッと聞き流して下さい。

 まずレジュメを書く際の心構えですが、2つの大切なポイントがあります。それは、

 ① 戦略性 と、
 ② 思いやり です。

 レジュメはいわば「私のカタログ」であり、ご本人に成り代わってご本人を採用企業に対してアピールします。ご本人は寝ていてもレジュメは働いてくれているのです(笑)。

 「自分を知ってもらいたい」、それも「良く知ってもらいたい!」と全ての人は思っていると思いますし、それは普通のことなのですが、そういう思いとは裏腹に、ほとんどの方々が画一的な、インターネットやレジュメの書き方本に載っているようなフォーマットにそって、単に空白を埋めているだけになっているのでは思います。そこには「自分をどう見せたいか」、「どのように自分を見てもらいたいか」といった発想やアピール性は残念ながら感じられません。

 レジュメはまさに、「私のカタログ」であり、同時にその「見せ方」がとても大切なのです。また、理想を言えば、提出する先の企業によって、書き方や項目の配置の仕方、順番などを変えるべきだと思っています。

 このように、まず「どのように自分を見せるか、見てもらいたいか」という戦略的発想が必要であり、その後項目の組み立てを考えたり、どこで読み手の目を留めるか、などを考えながら書き進めるのが良いかと思います。

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 今日のところはこの辺で。「次回」もう一つの大切なポイントである「思いやり」について書きます。レジュメに“思いやり”ってあんのかと思われるかも知れませんが、これは「あります」(笑)。

 では、引き続き宜しくお願い致します。

 

セールスブリッジ流、英文レジュメの書き方(1)

2006年06月30日 | 英文レジュメの書き方

 シンガポールだけでなく海外で働こうと思ったら英文の履歴書と職務経歴書は必須ですね。一般的に英語では「レジュメ(Resume)」または「CV(Curriculum Vitae)」と言いますが、これらは和文の言うところの履歴書と職務経歴書が一緒になったものと考えれば良いと思います。

 さてそのレジュメの書き方ですが、(それについては検索するとかなりのサイトが引っかかってきて、それぞれのフォーマットを入手することが可能かと思いますが、)それは一定の型にはまった書式にするよりは、「自分は何を企業にアピールしたいのか?」に基づいて書式を“カスタマイズ”すべきだと私は思っています。

 レジュメはその人の歴史そのものです。とすると職歴の短い人より長い人の方がジュメのページ数も多くなります。ですがあまりにもページ数が多いと読み手(企業の担当者)は読みづらいですね。また短すぎても、その候補者の人となりが分かりづらいですね。またひとつのところに長く勤めてきた人と、そうでなくこれまでも転職を重ねてきた人も違ってきます。資格を沢山持っている人とそうでない人などなど。。。

 それぞれの書き方や見せ方があります。次回も続きます。


 写真はフラトン・ホテルからリッツカールトン・ホテルの方向。マリナスクウェアのホテルが建ち並ぶところ。直ぐ下はマーライオン公園。マーライオンは現在化粧直し中。