『勤務地シンガポール』

残りの人生どう生きるか迷い続けてこのまま終わってしまいそうです

牛が知っていた自然な野菜と不自然な野菜

2022年06月23日 | 心に響くことば
 もう五十年以上も前から自然栽培で野菜を育てている、埼玉県の須賀一男さんという生産者からおもしろい話を聞いたことがあります。
 須賀さんの畑のそばの利根川河川敷で牛を放牧していたときのこと。牛が草をムシャムシャと食べているのをなんの気になしに見ていると、牛の様子がどうもおかしい。一カ所で草を食べるのではなく、あちこち動きまわって食べているというのです。なぜだろうと思ってもう少し様子をうかがっていると、牛が食べているのはどうも淡い色の草ばかり。ところどころ生えている緑の濃い草を避けていました。不思議に思った須賀さんが草に分け入って調べてみると、濃い緑の草が生えているところには、例外なく牛が糞をしていました。つまり、牛糞に含まれる窒素分が肥料の役割を果たしていたのです。
 緑が濃い草(野菜)と、緑が薄い草(野菜)のちがい。これは実は、肥料の話と大きく関係しています。
 野菜は、成長に必要な窒素を「硝酸性窒素」という状態で土壌から吸い上げます。この硝酸性窒素、硝酸態窒素や硝酸塩、硝酸イオンと呼ばれることもある成分ですが、最近、僕たちの健康への影響が心配される声が聞こえてきています。
 後に書きますが、たとえば、硝酸性窒素を肉や魚などの動物性タンパク質とともに接種すると、発がん性物質に変化する、という説です。
 窒素分は主に、植物の葉や茎の生育に関与しているといわれています。窒素分が多ければ野菜、とくに葉ものの緑は濃い色になります。

河名秀朗著「ほんとの野菜は緑が薄い」P49
2010年日本経済新聞出版社



 日本へ帰国してからやってみたいことのひとつに野菜づくりがありました。これは、お米づくりは専門的で大変だけど、野菜だったらできるのではという短絡的な思いがあり、あと、なんとなくですが、将来持つべきスキルのひとつとして野菜ぐらい作れるスキルがないとダメなのではという、第六感にも似た思いが漠然とあったからです。
 でも実際、荒れた草ぼうぼうの畑の草刈りからはじめ、ミニ耕運機で土を耕し、畝をつくり、種や苗を植え付け水をやりながら育てていくという作業は素人には大変な面がありました。特にそこに住んでいる訳ではなく街から農地への通い農業で、それも週一ですから、上手く行くはずがありません。初年度は発芽しなかったり、または植え付けた苗を猪や鹿などから食べられてしまったりと散々でした。それでも運よく実った野菜があると、ご近所のプロ農家の方から「それは作ったんじゃなく、できたんじゃ。」と。確かに仰る通りです。
 今年は二年目ですが、最近、昨年秋に植え付けた玉ねぎ、そして春に種を撒いた大根と人参、小松菜といった野菜を運よく育ってくれ収穫することができた次第です。確かに売られている野菜と比べると形も小さく味もそこそこですが、ひとつだけ良かった点があります。それは結果としてですが、無農薬、無肥料だったことです。実はこれ、狙ってそうした訳ではなく、ひとつはその知識が全く無かったから、と、あとは週一の作業ですから時間的にそうすることができなかったというのが幸いした結果でした。
 今回の本のタイトルにある通り、確かに出来上がった野菜たちの緑は売られている野菜よりも薄いです。ただ、たとえば人参ですが、差し上げた方から「子供のころおばあちゃんが作っていた人参の味がする。おばあちゃんの料理を思い出しました。」というフィードバック通り、なんとなく昔の味がします。
 畑は母が野菜を作っていた畑でしたが、施設に入ってしまいましたので作り手がおらず荒れていました。それをまた畑の姿に戻してあげられたらと思っています。
 
 

庄内藩幕末秘話

2022年06月14日 | 心に響くことば
 「長州の奇兵隊は高杉晋作殿が浪人町人を組織し、訓練して戦えるようにした兵でした。ここ庄内でいえば、新徴組のような存在です。しかし、庄内は違う。このまま戦をしていれば、老人や女子供まですべてを敵にしたことでしょう。いや、それは酒井公ではない、そのようなことを自然にできる人の道、それがその庄内にはあるんですな。そのような藩を敵に回した薩摩は、完全に間違えておわした。薩摩の完敗でごわす。いあ、忠篤様と話をすることがで、庄内の強さの秘密が良くわかり申した。」
 後日、黒田は、征北軍総督仁和寺宮(にんなじのみや)の御座所である新発田城に武器を持ってくるように言い置き、そのまま引き上げてしまった。
 「吉之助どん、いや、酒井忠篤殿は、なかなかの人物じゃ。あの歳で庄内藩をすべて掌握し、そのうえ我々をだけでなく、日の本の国すべてに人の道を説いた」
 「庄内藩の農兵は強かったであろう。数万の軍を敵に回すよりも恐ろしい」
 西郷は新発田城の中で、ほかの人々がいる前でいった。

宇田川敬介著「庄内藩幕末秘話」P218



 以前友人からこんな質問を受けた。

「戊辰戦争の時に、西郷隆盛が「庄内は戦禍に及ばず」と言ったことから、庄内は会津のように攻城戦や市街戦にはならなかった。そのため庄内の人たちは西郷に恩義を感じ、家々の仏間に先祖の遺影とともに西郷の肖像画を飾っているとテレビで言っていたが本当か?」

 筆者は山形県庄内地方、酒田の出身であるが、酒田でそのような話は聞いたことがなく、「その話がもし本当であれば、酒田ではなくお城があった鶴岡ではないかな。」と答えた。ただ、肖像画はないが、西郷隆盛を祀る「南洲神社」は酒田にあり筆者も何度か参拝したことがある。

 そんな庄内出身者ゆえ、今回の本はその背表紙のタイトルを見ただけですぐに読んでみたくなった次第。

 戊辰戦争の詳しい経緯は省略するが、庄内へは薩摩軍を主力とした官軍が攻めてきた。それを迎え撃つ庄内軍は武士の他に農兵や町兵を組織して応戦、連戦連勝であったとのこと。その背景には酒田の豪商・本間家の財力によって最新鋭の武器をそろえていたということが大きいと思われるが、それ以上に藩主と領民の信頼関係や結びつきの強さが大きかった、そのことを著者はこの小説の中で黒田清隆に「そのようなことを自然にできる人の道、それがその庄内にはあるんですな。」という言葉で言わせている。

 上記の場面に登場する人物の当時の年齢を確認すると、第11代庄内藩主酒井忠篤(さかいただずみ)が15歳、黒田清隆が28歳、そして西郷隆盛が40歳であったが、現代の我々と比べると、果たして我々の精神はかなり退化してしまってはいないかと恐ろしくもある。

 庄内藩、(厳密には「藩」とはそれよりも後にできた言葉で当時は使われていなかったとのことだが、)における藩主と領民の関係については、鶴岡出身の作家、藤沢周平の天保義民事件を扱った「義民が駆ける」という小説にも詳しく描かれているが、江戸期を通じて領主と領民の関係が良好で経済的にも豊かな藩であったようだ。


 
 
 
 

能力以上に必要なのは継続する力

2021年04月23日 | 心に響くことば
 「一つのことを究めることが大事」
 これはいつも私が、さまざまな機会に話していることだ。
 では、どの程度まで究めればいいのか。それは自分の存在が市場価値を持つまでだ。その世界で、突き抜けた存在になるまでである。どの分野で勝負するにしても、突き抜けた存在にならない限りは、結果を残すことは出来ない。
 では、どうすれば突き抜けた存在になることが出来るのだろうか。能力以上に必要になってくるのが、継続する力だと私は思っている。

五十棲剛史
トップコンサルタントが教える人の10倍の「仕事量」をこなす技術 P90
PHP新書 2010年


 帰国して早や9か月が経ち、春の訪れと共に穴倉から這い出る熊のように家から街に出るようになりました。春はやはりいいものですね。なにかこう、新しい事をやろうという気持ちを起こさせてくれます。

 そんな気持ちの変化からか、以前読んだ五十棲さんの本を再度読み返してみました。「能力以上に必要なのは継続する力」、この言葉に接したときに思い浮かべたのは織田信長のことです。

 信長と言えばこれまで、「革新的」や「革命児」と言った言葉で描かれたり、演じられたりすることが大半でしたが、近年の研究によってそうではない、真の信長像と言いますか、信長の実像が指摘され始めたのは喜ばしいことだと思っています。

 ある番組で萱野稔人さんが次のように仰っていたのがとても印象深かったので書き出してみます。

 「私が強く思うのは、革新とか時代の刷新と言うのは、それを目指してることでは実は生まれないと言うことですよね。新しいことを目指して、あるいは革新を目指して実際に革新をするってことはそんなにはなくて、今の秩序、これまでの秩序の中で何とか生き残って行こうと、いうことで、徹底して行くと、生き残り戦略を。そうすることによって、最終的には既存の秩序ですとか価値観を突き抜けてしまったと言うのが信長の実像だと思うんですよね。」

 整理してみますと、
 「革新や時代の刷新はそれを目指すことでは生まれない。」
 「これまでの秩序の中で生き残り戦略を徹底して行く。」
 「既存の秩序や価値観を突き抜けてしまったというのが信長の実像。」

 必要なのは継続する力で、それを徹底していくことで新たな価値が創造される。そうした先に「イノベーション」があるのだと思います。


 
 

失敗しても死なない、こんな羨ましい仕事でチャレンジしなかったら、戦場で死んでいった仲間たちに、申し訳ないです。

2018年12月16日 | 心に響くことば

『失敗しても死なない、こんな羨ましい仕事でチャレンジしなかったら、戦場で死んでいった仲間たちに、申し訳ないです。』

給料戦争」竹内 謙礼 青木 寿幸、PHP研究所

 

 大東亜戦争からタイムスリップした日本兵が、自分の給料をもっと上げたいと思っている男と女に対してこう語ります。「失敗しても死なない、こんな羨ましい仕事でチャレンジしなかったら、戦場で死んでいった仲間ちちに、申し訳ないです。」

 「仕事」で新しい事にチャレンジするとき私たちは、「大丈夫だろうか」、「上手く行く出来るだろうか」、「失敗したらどうしよう」と、ネガティブな要素を考える事については非常にクリエイティブで天才的になります。

 私も例外ではなく、意識して心に注意を向けていなければ、成功よりも失敗に、ポジティブな事よりネガティブな事に、思考の大半を費やして疲弊してしまうことがあります。

 今年も残りわずかとなりました。これから来年の目標に向かって進むのみですが、ややもするとこれまでやっと築いてきた資産を失ってしまうのではないかと怖気づいてしまいます。そんな時は今日のこの言葉を思い出し、「失敗しても命までは取られることはない」と、前に進みたいです。

 

給料戦争 (PHP文庫)

竹内 謙礼,青木 寿幸
PHP研究所

D・カーネギー著「こうすれば必ず人は動く」 成功ノウハウその1~22のまとめ

2016年11月12日 | 心に響くことば

今回読んだ「D・カーネギー著 こうすれば必ず人は動く」の中で、「成功ノウハウ」として紹介されていた「1~22」をまとめてみました。

こうすれば必ず人は動く
 
きこ書房

D・カーネギー 成功ノウハウその1~22

「成功ノウハウその1」
どのような状況であれ、間違いを犯したときには、それを素早く、十分に、心から認めるということがいちばん賢明である。

「成功ノウハウその2」
リンカーンのモットーとしていた二つの言葉を私たちも胸に刻んでおきましょう。 「自ら裁かれることを欲しないならば、人を裁くことなかれ」 「誰に対しても悪意を抱かず、すべての人を慈しむ」

「成功ノウハウその3」
「その人自身の過ちに気づかせなければならないならば、その人の感情を傷つけないように、上手に、思いやりをもって行うこと。その人の面目が保たれるようにすること」

「成功ノウハウその4」
「自分がいかに素晴らしいかということを語ることをやめて、相手の良い点を心から誉めたたえる」

「成功ノウハウその5」
「うるさい小言は言わないこと! 小さなことであら捜しをしないこと! 人を自分の思いどおりにしようとせずに、人それぞれの幸福を、尊重しようではありませんか!」

「成功ノウハウその6」
ルール1 求職活動で人と会うときには、打ちのめされたような雰囲気で行ってはならない。
ルール2 自分に与えられた仕事を遂行するあなたの脳力を決して疑わないこと。実際にトライしてみれば、自分が思っている以上のことができる。
ルール3 仕事が得られなければ、頭を使って、生活を支えていくための他の方法を考えること。創意工夫が大切。
ルール4 自分の年齢に誇りを持つ。隠したり、偽ったりせずに、大いに利用すればよい。あなたの年齢は、若い人では絶対持てない貴重な財産であるということを忘れずに。

「成功ノウハウその7」
ですから、あなたと私の今回新たに加えられた「成功ノウハウその7」を実践すれば、いつまでも続く友情を培うことも、問題なくできるようになると思いますね。  その方法論とは、「人から興味を持ってもらいたいと思うならば、まず人に対して興味を抱くこと。ですから、自分のことを考えるのをやめ、自分のことを語るのをやめ、大した者だと思われようとしないこと」。

「成功ノウハウその8」
「取引をしようと思うなら、相手特有の問題が何であるかを発見し、相手がそれを解決できるよう、援助を提供すること」

「成功ノウハウその9」
「子どもに対して文句を言いたくなったら、思い止まって『まだ子どもなんだから、私と同じように考えられると期待するほうが無理なんだ』、そ

のように考えてみましょう」  そして子どもを理解しようと努めること。あなた自身の視点だけでなく、彼らの視点から物事を見ようとしてみることです。よほどその子の態度が酷い場合、大自然と接しさせてやるのも一法です。

「成功ノウハウその10」
ラルフ・ウォルドー・エマースン(Ralph Waldo Emerson)は、「人生は短い、しかし優しい心遣いを示す時間は常にある」と言っています。さあ、それでは例によって、これを私たちの「成功ノウハウその10」として加えることにしましょう。「人に優しい心遣いを!」ということです。

「成功ノウハウその11」
エイブラハム・リンカーンは、かつてこう言いました。 「人にあなたの考えを受け入れてもらいたいと思うなら、まずあなたがその人の親友であるということを、その人に納得してもらうことだ。これこそが、彼の心をとらえる蜜の一滴であり、あなたが何を言おうとも関係なく、彼の心を動かす大道となるのだ」  さあ、このエイブラハム・リンカーンの言葉を、私たちの「成功ノウハウその11」として採用しようではありませんか。 「人にあなたの考えを受け入れてもらいたいと思うなら、まずあなたが相手の親友であるということを、その人に納得してもらうこと」  友を作り、人に影響を与えるうえで、これ以上の秘訣はないのです!

「成功ノウハウその12」
「相手が間違っているとは、決して言わないこと」

「成功ノウハウその13」
「相手の名誉となるような期待をかけてあげること。あなたが相手にしてもらいたいと思う行為を、その人はすることができるのだと信じてあげること」

「成功ノウハウその14」
世の中で生きていく術が与えられないというのなら、世の中に何かを与えよう、そのためにはどうしたらいいのかを見つけ出そうと試みてください。自分の中に何か他の人が求めるものはないか、それを発見して、その他の人の求めるものに誰よりもよくこたえていこうとしてみてください。それこそが、ビジネスに成功する秘訣、そのすべてなのです。

「成功ノウハウその15」
ルール1 心から良い点を認め、惜しみなく誉めること。
ルール2 挑戦できるものを与えること。
ルール3 批判する前に誉めること。

「成功ノウハウその16」
人にあなたのリーダーシップに従ってもらいたい、あなたをリーダーとして認めて、あなたの命ずることを、熱心に、エンスージアズム(熱意)をもって実行してもらいたいと思うなら、その人に重要感を与えることです。なぜなら、それこそが最も古くまた最も強い人間的欲求であるからなのです。

「成功ノウハウその17」
ルール1 人にもっと良い仕事をしてもらいたいと思うなら、その人が心から楽しんでできることを行うように励ますこと。なぜならそのような事柄こそ、いちばん成功する可能性があるからです。ローズ所長は、これが、人を扱うということに関して、一万人の囚人を相手にした経験から学んだ、いちばん大きな教訓であると述べています。
ルール2 人に責任感を持ってもらいたいと思うならば、あなたがその人を心の底から完全に信頼しているということを、当人に示すこと。七〇〇人の囚人が逃げようと思えばできたのに、あえて逃げなかったという、あの話を思い出してください。
ルール3 人の友情と協力が欲しいと思うならば、その人に重要感を与えるような頼み事をしてみましょう。

「成功ノウハウその18」
ルール1 表を作って、現在一時間ごとにどのようなことをしているか発見する。
ルール2 仕事の計画を作る。毎時間にやるべきことを表にして、一日を始めてみる。できれば一五分ごとに区切ってやってみる。
ルール3 困難な目標を設定して、現在の二倍の成果があげられるよう、自ら負荷を課して挑戦してみる。


ルール4 細切れの時間を、たとえ一分なりとも有効に活用する。

「成功ノウハウその19」
「良いもの、悪いものというのは存在しない。ただ思いがそうさせているのだ」とシェークスピアは言っています。ですから、この「微笑み」ということを、あなたと私の「成功ノウハウその19」として追加しましょう。来週一週間、このことに特に注意してみるのです。ただし嘘はいけません。本物でなければいけません。あなたの心から素直に出てくるものでなければなりません。

「成功ノウハウその20」
「名前が何になるというのか」とシェークスピアは書きました。  その答えは、魔法ですね。まったく人の名前は魔法そのものです。  それでは、これをあなたと私の「成功ノウハウその20」にしましょう。「名前を覚えることに最大の関心を持とう!」ということです。なぜならこれが大きな配当を生み出すからです。

「成功ノウハウその21」
「非難せずに、心から感謝して正当な評価を与えよう」  人間関係においては、一滴の蜂蜜は、樽一杯の酢にまさる、ということを忘れないようにしましょう。

「成功ノウハウその22」
「瑣末事は、結局のところ瑣末事にしかすぎない。そしてそのような些細な悩みを乗り越えて、そのようなことで決して不幸になったり、不愉快になったりはすまいと決意するのは、あなた自身であるのです」

 


「こんな上司ではモチベーションが上がらない」・・

2014年11月12日 | 心に響くことば

おはようございます。
今朝のシンガポールはスキッとした気持ちが良い朝です。

電車の中で読んでいた読み物の中にこんな言葉がありました。


“「こんな上司ではモチベーションが上がらない」・・
 と言っているのは「私は悪条件に対応できない」と
 自分で認めているようなものです(p93)”

「スポーツから気づく大切なこと」中山 和義、実業之日本社


上司が嫌で辞めたい、というのはよくありがちな転職理由と思います。確かにどうにもならない場合もあると思いますが、そう感じたときは一度上の言葉を自らに問いかけてみるといいかも知れませんね。

今日は水曜日、週の中日です。今日を乗り切って後半戦に臨みましょう。


スポーツから気づく大切なこと。
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実業之日本社



春に花を咲かせたいと思ったら種は冬に蒔かなければならない

2013年01月23日 | 心に響くことば

 先日尊敬する経営者の方と食事をした際に教えて頂いた言葉。

 「みんな春に咲いた花をみて、我も我もと種を蒔き始めるけどそれではもう遅い。春に花を咲かせようと思ったら寒い冬の時期に種を蒔かなければならない。」

 その方曰くシンガポールはちょうどアルファベットの「U」の字を逆さにした感じだという。

 今の立ち位置は天辺からちょっと左より、「ちょっと景気が悪くなってきなあ」と人々が思い始めるころとのことだ。

 それでストンと落ちて皆の恐怖指数が上がったところで一気に投資するのだという。この方のタイミングを見る目と行動にはこれまでも驚かされてきたから今回も注目している。

 そんなシンガポールは今、旧正月の休みを目前になんとなくホリデームードだ。

 

投資で迷ったら読む相場格言400
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「今」、この瞬間どんな種を撒くかが大事

2012年03月10日 | 心に響くことば


   『今のあなたをつくったのは何でしょうか。
    それは「過去」です。
    過去に自分が何をしてきたです。過去にあなたがどんな種をまいて
    きたかによって、今のあなたが決まっています。悪い種をまいたことも
    あるでしょうし、よい種をまいたこともあるでしょう。いろいろな種が
    ありますが、今のあなたがあるのは、過去にまいた種の結果です。

    (中略)

    どんなにイヤな過去だろうが、どんなに素晴らしい過去であろうが、
    過去は過去です。
    変えることはできません。
    一方、変えられるものがあります。
    それは「未来」です。未来とは自分で変えられます。
    では、10年後、20年後のあなたは、何がつくっていくのでしょうか。
    それは、これからどんなことをしていくかです。それはこれからまく種です。
    この一瞬からまきはじめる種によって変わります。
    あなたは過去にどんな種をまいてきたでしょうか。
    自分のまいた種が芽を出し、咲いた一輪の花が、今のあなたです。
    そして、10年後、20年後に自分の思った通りの花を咲かせたかったら、
    これからどんな種をまくかによってそれが決まります。今から質のよい種をさく
    まけば、あなたの未来は明るいものになるでしょう。』


           嶋津良智著 「怒らない技術」(フォレスト出版)P85より


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フォレスト出版


 昨夜もだらだらと遅くまで飲んでしまい、自分が帰宅するまで晩御飯にありつけない猫には申し訳ないことをした。

 今朝はもっと寝ていたかったのだが、猫にたたき起こされたのと、お昼前に帰国中の妻とスカイプする約束をしていて、その前に家の掃除と洗濯を済ませて良いところ見せねばという思いの方が競り勝ちねぐらから這い出た。

 昼過ぎ、オフィスに行こうと思っていたのだが、雨が、それも結構激しく降ってきたので出る気になれず、ネットで数時間使ってしまったら後悔すること間違いなしと思い、「ならばこれだ!」と思い立って読み始めたのが先日紀伊国屋で購入したこの本。

 お陰様で「質の良い土曜日の午後」を過ごさせて頂いた。感謝。

 何かをやる前に自分自身に問いかけている魔法の言葉。それは、「明日死ぬとしても自分はこれをやりたいか?」。この言葉のお陰で「良い種」を撒けるときが多いと思う。でも、「とは言っても、明日死ぬ、とうことはないだろう」と誘惑に負けてしまうときも多々ある。

 今、この一瞬を大事に生きたい。



人情

2011年10月30日 | 心に響くことば


 『現代(いま)は人情蔑視の時代であるから、人間という生きものは情智ともにそなわってこそ〔人〕となるべきことを忘れかけている。情の裏うちなくしては智性おのずから鈍磨することに気づかなくなってきつつあるが、約二百年前のそのころは、この一事、あらためて筆舌にのぼせるまでもなく、上流下流それぞれの生活環境において生き生きと、しかもさりげなく実践されていたものなのである。』

 池波正太郎「鬼平犯科帳 血頭の丹兵衛」





 ゆっくり、脳みそをリラックスさせたい時、自分の場合は「池波正太郎」の作品を好む傾向がある。

 知人から借りた「鬼平犯科帳」文春文庫第一巻を週末めくってみた。最近、「義理」や「人情」そして「恩返し」ということについて考えさせられることがあったためか、上記の一節が心に響いた。

 2011年の今読んでも「そうだな」と納得させられる文章であるが、驚くべきことは、その「血頭の丹兵衛」という作品が「オール讀物」誌上に発表された年はなんと「昭和四十三年三月」である。つまり1968年のことだ。今でこそ「人情蔑視の時代」という表現には少々古い感じを受けるものの、内容そのものは現在でも同様に思う。

 今週から11月が始まる。「人情」をキーワードにいこうと思う。

 

鬼平犯科帳(一): 1
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より美しい島にしていく努力の甲斐のある土地

2011年04月10日 | 心に響くことば

  
   『私たちの島は、繰り返し繰り返し地震と火山と台風と津波に
    襲われてきた島です。それでも実はこの島は、非常に自然の
    豊かな恵まれた国だと思います。多くの困難や苦しみがあっても、
    もう一度、もっとより美しい島にしていく努力の甲斐のある土地
    だと思います。』

                              宮崎駿



 新聞に掲載されたスタジオジブリの宮崎駿監督の言葉、一部ですが引用させて頂きます。

 『自分たちはとにかく停電になっても仕事を続けよう。なぜなら郵便配達の人は郵便を配っているし、どんなに渋滞が起こってもバスの運転手はバスを放棄しないで待っていますから、我々も仕事を続けようということで。

 コンピューター関係は電気が落ちるとちょっと混乱が起こるもんですから、いろいろ体制を考えて夜勤体制にしましたが、絵を描く方は停電になっても窓際でも描けるから、鉛筆と筆のセクションはとにかくこのまま仕事を続けるという体制でやってきました。

 私たちの島は、繰り返し繰り返し地震と火山と台風と津波に襲われてきた島です。それでも実はこの島は、非常に自然の豊かな恵まれた国だと思います。多くの困難や苦しみがあっても、もう一度、もっとより美しい島にしていく努力の甲斐のある土地だと思います。

 僕がいつもパンを買うパン屋のおやじは、地震の翌日からいつもより早く起きてパンを焼いてくれて、スーパーに並ぶ人たちがパンが買えないという日でも、僕はパンを買うことができました。このパン屋のおやじや、それからいつも差し入れにお団子やお菓子を買う店も作り続けてくれている。だから僕らも映画を作り続けようと思います。』


 私も身近にあるやるべき仕事をただひたすら淡々とやって生きたいと思います。

 

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七分の勝ちで十分の勝ち

2011年01月30日 | 心に響くことば


   『弓矢の儀、勝負のこと、五分、六分、七分の勝ちは十分の勝ちなり、
    八分の勝ちはあやうし、九分、十分の勝ち味方大負の下作りなり。』

    武田信玄




 「兵は拙速(せっそく)を聞くも、未だ巧(たくみ)の久しきをみざるなり。」という有名な「孫子」の一文があります。

 恥ずかしながら私もこれまで、“戦術がまずいながらも迅速に動いたという話は聞いたことがあるが、うまいやり方で長い間動き続けたとう話は聞いたことがない。”という意味で、“多少やり方はまずいがスピードが大事”と理解して来ました。が、それは全くの間違いでした。

 その本来の意味は、“一定の勝利を得たならば、たとえそれが不十分なものであっても、速やかに戦いを終結させるべし”と、簡単に言えばこのような意味のようです。

 「風林火山」を旗印にした武田信玄の上記の言葉は、この「兵は拙速を聞くも、未だ巧みの久しきをみざるなり」を正にその通り受けていると、いまさらながら感心すると同時に、しっかり理解もせず自らの都合でその意味を解釈してはならぬと考えた次第です(笑)。

 さて、今週は「旧正月」がやってきます。華人が多い国や地域は今赤一色でしょう。大晦日にあたるのは2月2日(水曜日)です。工場系は休み、オフィス系は半日勤務のところが多いです。元旦は2月3日(木曜日)。シンガポールではその3日(木)と4日(金)が祝日となっています。と言うことは今週は木曜日から4連休です。皆様も良い一週間をお過ごしください。


 

武田信玄の名言名訓―人生の指針に生かす言葉 (知的生きかた文庫)
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ミッションとは、「自らが挑戦すべき目標」である

2011年01月23日 | 心に響くことば


 『ミッションとは何か。手もとにある英和辞典を引くと、「使命」「特命」「任務」という言葉がならぶ。日本語だと「命令されたこと」のようなニュアンスが感じられるかもしれないが、私がいう「ミッション」とは、簡単にいえば、「やりたいこと、やらなければならないこと」、つまり「自らが挑戦すべき目標」である。』

 今北純一著「ミッション」P13 新潮社2002年

 

ミッション―いま、企業を救うカギはこれだ
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新潮社



 今日は朝早くからマレーシアのジョホール州に出かけて来ました。

 イスカンダー計画の中心地であるヌサジャヤで、新しい州政府の庁舎やヨットハーバー、学園都市計画地、医療都市計画地、そして高級住宅建設地などをザッと見て来ました。

 計画や構想は壮大です。が、赤土がむき出しになった広大な土地をいくら眺めていても、私の目には「シンガポールを凌駕するほどの国際都市」というビジョンは見えませんでした。今日は暑さが厳しかったせいかも知れません(笑)。いや、単に構想力が無いだけだと思います(笑)。

 大手のデベロッパーさんのオフィスでイスカンダーとヌサジャヤについてレクチャーをしてくれた方は、Jさんと言う華人系の若い女性の方でした。

 対応の仕方や話し方で人材屋の私はJさんに対して大変興味を持ちました。と同時に疑問に思ったこともありました。それは、「シンガポールにくれば今の倍近いお給料がもらえるのに、なぜJさんはシンガポールではなくヌサジャヤなのか?」ということでした。

 その疑問を率直に訊ねると、Jさんは笑ってこう答えてくれました。

 「確かにシンガポールに行けば今より良いお給料がもらえると思います。でもそれは為替レートによるものです。それよりも私はこの街の発展と共に自分も成長して行きたいと思っています。日々街が発展していく様を見るのは本当に楽しいです。それ故今の仕事にはとてもやりがいを感じています。」

 んーん、と、思わず私は唸りました(笑)。知らずのうちに自分の頭の中がすっかり「シンガポール基準」になってしまっているのを感じました(笑)。そして「自分と同年齢の若い人たちは、自分と同じような考えを持っている人が多いです。」という話をお聞きしたとき、自らの「華人系マレーシア人は皆、出来ればシンガポールで働きたいと思っている」という極めて短絡的な固定観念を大いに恥じました(笑)。

 もっと見聞を広げなければと思っています。今後このマレーシアの挑戦であるイスカンダー計画、そしてヌサジャヤを少しフォローしてみたいと考えています。

 
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捨万求一 (しゃばんきゅういつ)

2011年01月16日 | 心に響くことば


 『返書には明人が愛読する『徒然草』百八十八段の次ぎの一文が、紙背短冊に書かれていた。

   一事を必ず成さむと思はば、
   他の事の破るるをもいたむべからず
   人の嘲りをも恥づべからず
   万事にかへずしては
   一の大事成るべからず

 見事な御家流の筆法である。紙背短冊はそのまま書見所の違い棚に、今も大事に飾ってある。それとは別に、百八十八段の意味を、もし著名な書家に扁額の揮毫で依頼されるなら、次ぎの四字がよろしかろう、親切に唐語まで添えてあった。

   捨万求一

 「なるほど」
 兼好法師の美文も、四文字にすると、こうなるのか、見事な明人の解釈だ。まるで牛一が、近衛前久に揮毫を依頼するのを見透かしたような明人の配慮であった。』 


                    加藤廣 著「信長の棺」日本経済新聞社 P140 




 一月も早や2週間が過ぎました。

 大晦日から元旦にかけての、あの身が引き締まるような期待と不安といった心持ちも、やるべきことをただやるだけといった、日常の淡々とした忙しさの中で、薄れかかってきたこのごろです。

 「あれもこれもやらなきゃ」、と、いう自分が自分に対して決めた事柄と、初っ端の二週間での成果や結果との間で、少々圧迫感を感じていたときに出会った言葉です。

 『捨万求一 (しゃばんきゅういつ)』

 マルチタスクであろうとすると、どうも呼吸が浅く速くなってしまう気がします。それはまた、パソコンのハードディクスが一杯になって何も保存できなくなってしまった状態に似ています(笑)。

 焦らず、じっくり。今週はこの言葉をキーワードに一週間過ごしてみようとおもいます。皆さんも良い一週間を!


 

信長の棺
クリエーター情報なし
日本経済新聞社



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が入り混じったような心持ちも、

 


三食のうち一食を抜く

2011年01月09日 | 心に響くことば


   『「食欲がない」と本能=自然治癒力が訴えているときは、食べる必要など毛頭ない。本能こそが体内のあらゆる生命現象を司り、健康を保っているのだから。また、朝から食欲がある人でも、高脂血症、高血糖(糖尿病)、高尿酸血症(痛風)、高塩分血症(高血圧)、高体重など「高」のつく生活習慣病=メタボリック・シンドロームで悩んでいる人は、食べるべきではない。なにしろ、それは栄養過剰病なのであるから。
    (中略)そもそも、空腹や満腹はお腹=胃腸が「空」とか「一杯」だからと感じるものではなく、血糖が下がったときに「空腹」を、血糖が上がったときに「満腹」を、脳の空腹中枢や満腹中枢が感じるのである。』


                      石原結實著「病気を治す食べ方、食べ物」P60より

 

病気を治す食べ方、食べ物 (ベスト新書)
 
ベストセラーズ



 この本、裏表紙に「2007年4月21日(土)に○○で購入」と自らの手によるメモが書いてありました。

 今振り返ると当時は、「仕事の忙しさ」を理由にとんでもない食生活を送っておりました(笑)。

 昨年9月に久し振りに日本に帰国した折り、学生時代の友人と会いましたが、話題は自然と「健康」についての話になり、お互い顔を見合わせて苦笑したことがあります(笑)。

 若い頃は「いつ死んでも悔いが残らないように毎日を過激に生きる」、といった風でしたが、近年一度本当に死ぬ思いをしてからは、死生観ががらりと変わり、「一日でも長く生きる、できるだけ長く生きる」に変わっております(笑)。

 この本の著者は、現代人はとかく過食気味であるから、と、一日三食のうち一食を抜くことを勧めています。

 一日長く生きれれば、それだけ(成功の)チャンスも拡がるというもの(笑)。この本を初めて読んだときは実践していたものの、次第に元に戻ってしまった「朝食抜き」を、また始めてみようと思った次第です(笑)。



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祓(はらい)や禊(みそぎ)は日常生活における入浴と似ている

2011年01月02日 | 心に響くことば


   「ところで、この祓や禊は日常生活における入浴と似ている。現在の一般的な入浴方法は、入浴する前に衣服をはじめ、身につけているものをことごとく取り去る。そして裸になって湯船(浴槽)につかる。この場合、衣服を投げ捨てるところが祓、ついで湯につかることは禊に相当する。そして湯上がり後には、清潔な衣服に着替えるのである。」

                     三橋健 著、「神道の常識がわかる小事典」P47より

神道の常識がわかる小事典 (PHP新書)
 
PHP研究所


 
 今年初めての「言葉」を何にしようかと考えておりましたら、「祓(はらい)」「禊(みそぎ」という神道の言葉が頭に浮かびました。

 神道において「祓」と「禊」は重要です。それは「単に罪・穢れを除去する行法であるのみならず、それは新しい生命の再生を意味している(P51)」からだと思われます。

 「日本人が生活を営む中で自然と身につけた、いわば生活の道であった(P25)」神道は、今回の言葉として冒頭に掲げた一節のように、実に私たちの日常生活の中に自然と溶け込んでいるように思えます。

 入浴の際着ている衣服を脱ぎ去るのが「祓い」。そして裸になって湯船につかるのが「禊ぎ」。また「湯をたたえている器」である「湯船」は、「この世(現世)とあの世(来世)を行き来する聖なる乗り物」であると言います。

 私たちは一日の仕事を終え、帰宅後、お風呂に入りますが、その行為が、穢れを祓い、禊ぎ、そして「生命の再生」を意味していると考えると、大変興味深いものがあります。

 今年もいよいよ始まりますが、仕事やプライベートでたとえ嫌なことがあっても、一日の終わりに「お風呂に入る」ことで「再生する」訳ですから、どんなことがあってもくよくよすることなく、寝て起きたら文字通り「生まれ変わった」つもりで、またその日を一所懸命過ごせば良いのだと思います(笑)。

 シンガポールは明日から仕事始めです(笑)。



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