悼む人を読んで

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こんにちは、翠川琉妃です。

今日は暑い程の気温です。
春をすっ飛ばしての初夏到来？でしょうか。
にしても、良いお天気で気持ちが良いです

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悼む人 天童 荒太 文藝春秋 このアイテムの詳細を見る

天童荒太さんの「悼む人」を読みました。

天童荒太の小説を読むのには覚悟がいります。
私的な感想ですが、しんどいのです。
重いですし、なんだか救いがないような哀しい雰囲気を感じます。

「悼む人」は直木賞を受賞された小説です。
時折気になって、読みたいなとは思いましたが、
なにせ、分厚いし、内容も相当重そうですし、
なかなか手が出ませんでした。

ですが、相方の紗花先生が買って読んでいるのを知り、
紗花先生が読み終えた後、借りて読んでみました。

うん。たしかにしんどかったです。
でも、読み始めるとどんどんと物語に入り込めました。
また、読み応えがあり、色々と考えさせられましたね。


あらすじとしては、
ある青年が人の亡くなった場所に出向き、亡くなった人が生前
「誰を愛し、誰に愛され、誰に感謝されたか」を聞いて
その場で悼むのです。
特定の誰かではなく、事件や事故で亡くなられた人達を
全国を旅しながら「悼み」を続けます。


この本を読んで、死んで当然の人なんていないし、
特別な人でない人もいないのだなと思いました。
皆、誰かの特別の人なんですよね。
普通の主婦であれば、その人の夫や子供にとっては特別な存在ですよね。

人の死に差はないと思うのですが、
どういう理由（事故や殺人、自殺など）亡くなったかで、
その人の死の重みが大きくなったり小さくなったりするように思えます。

この青年は、その人の亡くなり方よりも
生きている時、誰を愛して、誰に愛され、誰に感謝されたかだけを
見つめています。

ふと、私の亡くなった親であったり親戚であったり、の生前を思い出して
「誰を愛して、誰に愛され、誰に感謝されたか」を考えてしまいました。

じゃ、私が死んだら・・・とか、
死んだペットのタビちゃんやプクはどうだったのかな？とか
あれやこれやと頭の中を渦巻いて来てしまいます

あああ・・・・難しいですよね。
っていうか、言葉で上手に表現できない自分がもどかしいです

人の死について色々と考えさせられる本です。
読んでみても良いかと思います。


今日も最後まで読んでいただいてありがとうございます


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