壺中の天

大阪心斎橋にある、対面鑑定と電話鑑定＆タロットスクールの
占い店「占いサロン・イリス」です。

こんにちは、翠川琉妃です。
今日は飼い猫の「チビコさん」の具合が悪くて付き添いです
病院につれて行き～の、様子をみ～ので大変です。
なので今日はお店をお休みしています。

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屏風のなかの壺中天 ウー・ホン 青土社 このアイテムの詳細を見る

昔、中国に費長房という役人がいた。　
夕方、仕事をおえてぼんやりと往来を眺めていると、
城壁下に一人の老人の薬売りがいる。

みるともなしに見ていると、
やがてその老人は店をたたみ、後ろの壁に置いてあった小さな壺に
すう～と消えていった。

考えるに、その老人はは壷の中に入っていったのだな・・
ああ、そうかあれが仙人というものかと思った。

翌日、店をしまう頃を見計らって、その老人に
「あなたは仙人なのだろう？壷の中に入って消えたのでは？」と尋ねた。
役人は、「今日は自分も壷の中へ連れていって欲しい」と懇願した。
すると老人は「見られたのなら仕方がない。よし、連れて行ってやろう！」
と言ったかと思うと、気がついた時にはもう壺の中に入っていた。

その中には美しい山水、金殿玉楼があって、別天地であった。
役人は歓待を受けて壷から外の俗世間に還された。

というのが中国の古事記に書かれている「壺中の天」というお話です。


簡単な意味では「酒を飲んで俗世間を忘れる楽しみ」です。
まあ、この世は何かとしんどい事が多いですよね。
たまには憂さをはらして楽しもう。とかそういう事ですね。

それよりも深い意味を探ってみると、
人そのものが小宇宙と言われてますよね。
自分だけの小宇宙、それが壺の中にある。
言いかえれば誰でも自分だけの壺（宇宙）があるということです。

現実から目をそむけて、理想郷や桃源郷を捜し求めてもむなしい。
それよりも、日常の生活の一部、生活の中に別天地を持つことが望ましい。

すなわち「壺中の天」を持つことですね。
そして、それを持つものは苦境や困難を乗り越えられる。
自分の世界というか目指すものや生き方を極めることは
ある意味人生を極める・・・充実出来る。。。
と言う事だと私は思うのですが。

まあ、簡単に言うと、
心の持ちようでこの世は、極楽になったり地獄になったりする
という事ではないでしょうか。

さて、皆様はご自分の「壺」を持っておられますか？
私は・・・・


今日も最後まで読んでいただいてありがとうございます


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