三蟠鉄道研究会

今はなき岡山の三蟠軽便鉄道の歴史を探り、後世に伝承していくための活動をしています。

三蟠軽便鉄道の路線が鳥瞰図で記録されていた

2018-08-18 20:04:04 | 鳥瞰図にみる三蟠軽便鉄道
三蟠軽便鉄道の路線が鳥瞰図で記録されていた

三蟠軽便鉄道が開通したのは大正4年8月11日でした。
大正時代は観光地の紹介などで、よく鳥瞰図が使われました。
当時はパソコンも無い時代 ましてやSDプリンターなど存在しません。
しかし、路線案内は、時刻表とともに、顧客誘致には欠かせません。
時はまさに軽便鉄道全盛時代でした。
 各鉄道会社は、競って鳥瞰図を広告に使っています。
三蟠軽便鉄道も、西大寺鉄道も鳥瞰図を取り入れた路線案内を製作して
 アピールしています。
鳥瞰図の裏面には各駅周辺の名所旧跡や車窓からの風景を取り入れて
沿線案内を掲載しています。


三蟠軽便鉄道と西大寺鉄道の鳥瞰図を紹介します




三蟠軽便鉄道の鳥瞰図は金子常光と中田甚吉の合作によるものです。
金子常光、中田甚吉2人の絵師のお師匠さんは、大正の安藤広重と呼ばれた
有名な鳥瞰図絵師吉田初三郎でした。
吉田初三郎の工房には前田虹映・金子常光・中田甚吉三人の名が特に有名です。


こちらは下津井鉄道・片上鉄道・井笠鉄道の鳥瞰図です



片上鉄道と井笠鉄道の鳥瞰図も金子常光と中田甚吉のサインがあり、
三蟠軽便鉄道同様に2人の合作です。
しかし、下津井鉄道の鳥瞰図には中田富仙のサインのみであり
 単独の作品になっています。中田富仙(なかだふせん)は中田金光の別名です。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿