男と女がある時ふと出逢う。
一瞬相手の存在に釘づけになる
ような、躰がぐらりと揺れるよ
うな、そんな驚きが体内を駆け
抜ける。二人に言葉もなく、
右と左に別れる。
が、そのまま永久に相手を見失
ってしまうかと思うと恐ろしい。
まだ一度たりともその相手を
所有したことがないというのに、
失うことが怖いのだ。
それが恋の始まりなのである。
恋する二人なら、当然、結ば
れたい。ひとつになりたい。
せつないまでに好きあってい
るのに、なぜかそれが出来ない。
相手も自分も結婚しているから
ではない。あまりにも愛しすぎ
て、怖いからだ。
今どき、珍しいような男女だ。
男と女が好きあって、二人の
間に何もないことの方を、警戒
するべきだ。
それこそ本物の恋だから。
一瞬相手の存在に釘づけになる
ような、躰がぐらりと揺れるよ
うな、そんな驚きが体内を駆け
抜ける。二人に言葉もなく、
右と左に別れる。
が、そのまま永久に相手を見失
ってしまうかと思うと恐ろしい。
まだ一度たりともその相手を
所有したことがないというのに、
失うことが怖いのだ。
それが恋の始まりなのである。
恋する二人なら、当然、結ば
れたい。ひとつになりたい。
せつないまでに好きあってい
るのに、なぜかそれが出来ない。
相手も自分も結婚しているから
ではない。あまりにも愛しすぎ
て、怖いからだ。
今どき、珍しいような男女だ。
男と女が好きあって、二人の
間に何もないことの方を、警戒
するべきだ。
それこそ本物の恋だから。