NPO法人 三千里鐵道 

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韓国政府統一部から回答が届きました。

2011年02月15日 | NPO三千里鐵道ニュース
★まず、三千里鐡道が先月発送した南北両政府に対する要請に対して、国際特急郵便で丁寧な回答を送ってくれた統一部に感謝したい。北京経由で送った朝鮮民主主義人民共和国内閣からの速やかな回答も期待したい。

統一部からの回答ー全文

2011年02月15日 | NPO三千里鐵道ニュース
受信者 非営利活動法人三千里鐡道

題目  要請に対する回答


貴下の2011.1.18日 要請した件に対する回答です。

はじめに韓半島の平和のために努力される都相太先生と三千里鐡道の労苦に心から感謝します。

指摘されたように現在韓半島の状況は、北韓の度重なる挑発により、緊張と不安が造成されています。

貴下が指摘されたように、政府は北韓の非核化と相互尊重を基にした相生共栄の南北関係発展を追求し、韓半島の平和統一の実質的基盤を構築することを目標にして対北政策を推進しています。

このようなわが政府の対北原則は、大統領も度々話されています。大統領は就任挨拶から今日に至るまで、機会のある度に韓半島の平和を強調されました。

このように政府は韓半島の平和が何よりも重要であるとの思いから、核と戦争脅威のない韓半島を作り南と北がより大きな協力と相互共同繁栄の未来を目指し、最善の努力を尽くしてきました。

「グランドバーゲン」、「韓半島新平和構想」等の政策を通じて南北間の直接的協力拡大における根本的障害である北の核問題を解決し、それを基に南北間信頼構築及び軍備統制の段階的推進等の平和定着基盤造成を推進する計画をもっています。

また政府は、1992年南北基本合意書(第9条~14条)に従い相互不可侵の原則を徹底遵守しています。南北基本合意書は貴下が指摘された武力行使排除と北方限界線に関連した「南と北は、相手方に対して武力を行使せず、武力で侵略しない(9条)」、「南と北の不可侵境界線と区域は1953年7月27日の軍事停戦に関する協定に定めた軍事境界線とこれまで双方が管轄してきた区域とする(第11条)」と明確に規定されています。

しかし北韓は昨年3月26日ヨンピョン島付近で通常勤務遂行中のわが海軍の天安艦を魚雷攻撃、撃沈させ、わが将兵46名の命を奪い、昨年11月23日にはわが軍が1974年以降定期的・通常的に実施してきた射撃訓練を口実にして、民間人の住むヨンピョン島に奇襲的に砲撃挑発を敢行することでわが将兵2名と民間人2名を死なせる蛮行を行いました。

特に民間人居住のわが領土に対する北韓の武力攻撃は、韓国戦争後はじめての出来事でした。わが政府は北韓の挑発に対して断固、毅然と対応しながら、北韓の繰り返される挑発の悪循環を断ち正常な南北関係を構築するため北韓に対し責任ある措置と追加挑発防止の確約を促し、併せて韓半島平和協力の実質的進展のために非核化に対する真正性確認を要求し、その為に必要な南北当局間会談を提案しました。

最後に貴下の提議した「非武装地帯付近に海外同胞特区(仮称)設置及び海外同胞の自由往来保障法案」の件は、南北基本合意書第12条(非武装地帯の平和的利用問題)に書かれているように、「海外同胞特区」という単体事業形態よりは南北間軍事的信頼構築及び非武装地帯平和的利用という大枠の中で南北間協議進展により中長期的に検討される案件と考えます。

貴下と貴団体の韓半島平和に対する卓見に対し再度感謝し、提案された方案は今後統一政策を推進する過程において充分に検討し、反映されるべき部分についてはとりいれて行くよう努力します。

今後も韓半島の平和、統一に対し、多くの関心をお寄せ頂くようお願いします。
有難うございます。

                    統一部長官


政策総括課  02/08
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