“右往左往しないように制度化するのが危機管理システム”
"外国為替危機をやり過ごして思うに、その以前から危機要因が潜んでいて、病が深刻になっていたのに、それをちゃんと体系的に感知できなかったようです。
危機兆候が表面化してもその時その時の判断や危機管理マニュアルがなく、対処方法が適切なのか、そうでないのかに対する論議があったのが惜しいことと思いました。
少なくとも私たちの経済で進行している病的な要因や危機要因を確認できなくて見過ごされることがあってはいけません。
危機がきた時、準備されていない対処で右往左往することがありましたが、これをあらかじめ制度化することが危機管理システムの趣旨です。
話はやさしいですが、実際に危機管理システムを作るのは簡単なことではありません。一つ一つ原因を分析して必要な尺度を作って対処方法まであらかじめ決めるのは簡単なことではありません。
膨大な作業をしたことのご苦労をありがたく思います。 未来を予測するのは完ぺきなはずがありません。
これを適用しながら発展させていって危機兆候を把握して対処方法を完全に整えて行くように努力しましょう。”
-経済政策協議会冒頭発言より-(2005.1.25)